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【妊婦とがん】知っておいてほしいこと①子宮頸がん編

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妊娠中は、ママ自身の健康を見つめ直すチャンスともいえる時期。
妊娠初期に検査する「子宮頸がん」、妊娠中に進行しやすい「乳がん」について、武蔵野赤十字病院 産婦人科部長・梅澤聡先生に伺いました。
今回は、気になる「子宮頸がん」について取り上げます。

子宮頸がんはウイルスのがんです

「子宮頸がんには、ヒューマンパピローマウイルス(以下HPV)の感染が関連しています。HPVはありふれたウイルスで、セックスで感染するため、女性の約8割が一生に一度は感染するといわれています。
ただし、感染したからといって、必ずしもがんを発症するわけではありません。感染しても多くの場合は、症状のないうちにHPVが排除されます。
また発症したとしても、初期であれば比較的治療しやすい病気です」

妊娠初期に「子宮頸がんの有無」を検査するのはなぜ?


「子宮頸がんは20代~30代の罹患率が多いため、妊婦健診でも妊娠初期の早い段階で、全員に『子宮頸がん検査』が行われています。
子宮頸がんは、子宮頚部子宮の入り口付近の細胞に異常が起きてできるがんです。そのため検査では、子宮頚部と頸管内をブラシでこすって細胞を採取し、細胞に異常がないかを調べます。
検査結果はいくつかのレベル(上の表参照)で分けられ、ASC-H以上であれば、精密検査でがんかどうかを診断します。必要に応じてHPV検査が行われます」

子宮頸がんは、産後に治療が一般的

「子宮頸がんの精密検査は、診察方法や手順は細胞検査と同じですが、コルポスコープと呼ばれる拡大鏡で子宮の出口を観察し、特殊な器具で病変部分組織を採取する検査です。数ミリ程度の組織片を切り取るので、一瞬ですが痛みを伴います。通常は、麻酔処置はなく、短時間で済む検査方法です。

万が一、がんと診断された場合でも、子宮頸がんの進行はとてもゆっくりなので、すでにかなり進行している場合を除き、妊娠中に何度も精密検査をすることはありません。治療に関しても、よほどのことがない限り、出産まで経過を観察し、治療は産後に行うのが一般的。治療の方法は、早期の子宮頸がんであれば『円すい切除』といって、子宮頚部を円すい状に切除する手術を行います。この場合は、子宮を残すことができます」

年に一度は検査を受けましょう

「子宮頸がんは、ある日突然、発症するわけではありません。その前段階として、細胞の軽度の異常、中度の異常が見られます。だからこそ、定期的な検査で予防ができるがんなのです。

妊娠中の検査で再検査になった人は、がんになるリスクが高いということ。主治医の指示に従って、出産後も定期的に検査を受けましょう。
また、『異常なし』と言われた人も、安心は禁物です。今後発症する可能性もあるのですから、年回の検査を習慣にしましょう」

20代~30代の悪性腫瘍、第1位の子宮頸がん。
だれにでも感染・発症の可能性があり、定期的な検診が重要です!
早期発見できれば治療効果を得やすいので、年に1回の検査を習慣にするとよいですね。(文・たまごクラブ編集部)

監修武蔵野赤十字病院 産婦人科部長 梅澤 聡先生

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

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