戌の日の安産祈願、実際に行った先輩ママが語る「ココに気をつけて!」
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8割近くの妊婦さんが行っている「戌(いぬ)の日の安産祈願」(『たまごクラブ』調べ)。安産を祈願する古くからの風習ですが、有名寺社では戌の日に参拝者が集中するなど、妊婦さんにとってはちょっとハードな状況も発生しています。どんな点に気をつけたらいいか、先輩ママの声をもとに考えてみました。
そもそも、「戌の日の帯祝い」って?
日本には古くから、妊娠5カ月目の戌の日に、腹帯を巻いて祝う風習があります。「戌の日」は、12日に1回巡ってくる日。多産でお産が軽いといわれている犬にあやかって、いつしか「戌の日」に安産祈願をするようになりました。
妊娠5カ月は、いわゆる安定期に入り、ママもひと安心するころ。このころに腹帯を巻き、安定期まで無事に過ごせたことへの感謝と、安産を願う思いが込められています。
「戌の日の帯祝い」では、神社やお寺にお参りして、安産の祈祷を受け、腹帯などの授与品を受け取ります。自分の腹帯を持参して、祈祷を受けるケースも。
帰宅後、授与された腹帯をおなかに巻いて、家族で祝う人も多いようです。
スムーズに「戌の日の帯祝い」をするには?
「戌の日の帯祝い」、せっかくなら「戌の日」にお参りしたい!という妊婦さんがやはり多く、たまひよ調べでは、お参りした妊婦さんのうち、約半数が戌の日に参拝。月に2~3回しかない戌の日には参拝者が集中、とくに有名寺社では大混雑がお約束となっています。さらに土日祝日に重なると、余計大変なことに!
ただ、妊娠中、とくに妊娠5カ月ごろは、体調もまだ安定しないことが多いもの。なるべく混雑を避けたり、体調をくずさないための準備を万全にするなどして、かしこくお参りをしたいですね。
そのために、実際に戌の日のお参りをした妊婦さんのアドバイスをぜひ参考にしてください!
「安産祈願で有名な神社に、戌の日や休日に参拝する場合は要注意! 朝から行っても、夕方近くまで祈祷を受けられない場合も。体調優先で、戌の日に限らず日程を考えてみて」(産後8カ月)
「両親など何人かで行く場合は、皆で参拝できるかなどを事前に確認したほうが安心。寺社によっては、戌の日など込み合う日は妊婦だけがご祈祷を受けるケースもあります」(産後6カ月)
「県外の安産祈願で有名な神社を参拝。でも、産後、赤ちゃん連れでお礼参りに行くことを考えたら、近くの神社で安産祈願するのもよかったかな、と思いました」(産後3カ月)
「とくに戌の日は待ち時間が長くなりがち。時季によっては、ご祈祷までの待ち時間に寒いこともあるので、防寒の用意を。逆に暑い時季には、はおるものがあったほうがいいと思います」(産後9カ月)
「安産祈願自体は意外とすぐに終わってしまうので、家族と行く場合は、食事と組み合わせるといいかも。戌の日は寺社の周辺の飲食店は混雑するので、前もって食事の場所も考えておくと◎」(産後3カ月)
戌の日の帯祝いは、厳粛な雰囲気の中で親になる意識を新たにできる風習として、現代の妊婦さんたちにも大切に受け継がれています。よりよい1日にするために、体調優先で、無理のないスケジュールで参拝したいですね。(文・たまごクラブ編集部)
■参考/『初めてのたまごクラブ』2017年秋号
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