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妊娠中のママが感染すると、おなかの赤ちゃんに大きな影響が…。「サイトメガロウイルス感染症」に注意!

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若い妊婦の肖像
west/gettyimages

まだまだ先の見えない新型コロナウイルス感染症。コロナに感染しないようにと、感染対策には日々気を使っていることだと思います。
実は、妊娠中はほかにも気をつけたい感染症があります。中には、ママからおなかの赤ちゃんに感染すると、赤ちゃんへの影響が大きいものも。赤ちゃんを守るためにも、感染経路や注意点、予防策を知っておきましょう。今回は妊娠中に感染するとおなかの赤ちゃんに影響が出る感染症の一つ、サイトメガロウイルスについて、帝京大学医学部付属溝口病院産婦人科の土屋裕子先生に教えてもらいました。

サイトメガロウイルスはTORCH(トーチ)症候群の一つ

ママから赤ちゃんに感染することを「母子感染」といいますが、このうち、妊娠中にママが感染することによって、おなかの中の赤ちゃんも感染するケースがあります。それによって流産・早産や生まれてくる赤ちゃんに重い障がいを引き起こすものがあり、それらの感染症の総称を、頭文字をとって「TORCH症候群」と呼びます。

T: Toxoplasma gondiiトキソプラズマ
O: Others:梅毒や水痘、エイズ、パルボウイルスB19(りんご病)など
R: Rubella virus風疹
C: Cytomegalovirus サイトメガロウイルス
H: Herpes simplex virus 単純ヘルペスウイルス


妊婦さん自身への影響が少なく、気づかないまま感染し、おなかの赤ちゃんに感染していることもあるため、妊婦さん自身がTORCH症候群を知ることや妊婦健診をきちんと受けること、基本的な感染予防と対策が大切になります。

サイトメガロウイルスは、ママが感染しても必ずしも赤ちゃんに影響が及ぶわけではありませんがTORCH症候群のなかでも発症する赤ちゃんが多い感染症です。また、現時点で治療法が確立していないので、予防がなによりの手だてといえます。

乳幼児と接する機会の多い人や経産婦さんはとくに注意!

サイトメガロウイルスはどこにでもいるありふれたウイルスで、日本では成人女性の70%が感染したことがあり、抗体を持っているといわれています。幼児期にかかることが多く、よくある風邪のような症状です。サイトメガロウイルスは感染している子どもの唾液や尿に含まれ、2~5年ウイルスを出し続けるといわれています。乳幼児と接触した妊婦さんが感染し、それがおなかの赤ちゃんに感染するというルートがほとんど。ですから、すでに上の子がいて子育て中の妊婦さんや、職業が子どもと接する機会の多い保育士さんや教員という妊婦さんは感染リスクが高いので、注意が必要です。

●とくに注意が必要
□小さい子どものいる経産婦さん
□保育士や教員など小さい子どもと接する職業の妊婦さん


※小学生ではサイトメガロウイルスを持っている確率は低くなっていきます。

赤ちゃんへの影響で気になるのは難聴

妊婦さんが感染しても、症状がほとんどないか、あっても風邪のような症状で、それがサイトメガロウイルスによるものだとはわかりません。しかし、妊娠中に感染し、おなかの赤ちゃんも感染すると、流産・早産や死産のリスクが高まったり、赤ちゃんの体や脳の発達が遅れたり、耳の聞こえが悪くなる可能性があります。この中でもとくに多い症状は難聴で、出生時は症状がなくても、成長してから症状が出ることもあります。症状や障がいの重さはさまざまで、症状がまったく出ないケースもあります。

感染しないための予防対策5

成人女性の30%は抗体を持っていないため、感染者が身近にいれば、比較的感染しやすい感染症といえます。また、抗体をもっていても、抗体が少なく再感染するケースもあるため、安心はできません。妊娠のどの時期でも、とくに小さい子どもと接する機会のある妊婦さんは下記の予防対策を行いましょう。

1、基本の手洗い・うがい・マスク着用を徹底
おむつ交換のあと、子どもの食事・仕上げ磨きのあと、おもちゃを触ったあとなどは念入りに手洗いを。

2、口移しで食べ物をあげたり、子どもの残したものを食べるのは控える

3、子どもと同じ箸やスプーン、フォーク、フェイスタオルを使わない

4、子どものおもちゃは衛生的に

5、子どもとほほや唇へのキスは控える


経産婦さんは上の子への気持ちの配慮も必要でしょう。夫や家族にも協力してもらいながら、上手に予防対策を行ってください。

監修/土屋裕子(つちやひろこ)先生 

文/茂木奈穂子、たまごクラブ編集部

コロナ禍で、マスク着用、アルコール消毒、手洗いは日常化しつつあります。妊娠中もそれまで通りに気をつけていれば、多くの感染症予防につながります。パートナーや家族も予防対策をすることで、妊婦さんやおなかの赤ちゃんを守ることにもなります。もし心配なことがあれば、まずは主治医の先生に相談してみましょう。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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