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「妻が妊娠中の夫の飲み会参加」はあり? 「臨月はNG」「二次会はなし」等、みんなの本音がポロリ…。専門家に聞く

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mapo/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザに「妻が妊娠中に、夫だけ参加の飲み会や旅行はあり?なし?」と、質問。すると約55%のママは「飲み会のみOK」とし、「飲み会、旅行ともにOK」と合わせると約80%のママが、夫の飲み会には寛容であることがわかりました。しかしコメントでは「二次会NG」「帰宅後、家事全部やってくれるなら」など、条件付きが多数であることが判明。
総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられ、多くの夫婦を見てきた助産師の浜脇文子先生に聞きました。

妻が妊娠中に、夫だけが参加の飲み会や旅行はあり?なし? あなたの気持ちに一番あてはまるものをお選びください。

「旅行OK」は、さすがに少数派でしたが、飲み会に関しては「息抜きは必要」「付き合いは大切」として、寛容なママが多いようです。

「妻が妊娠中、夫が飲み会に参加OK」とお答えになった方に伺います。頻度はどのくらいならOKですか?

1位 月に数回 35.9%
2位 2~3ヶ月に1回 33.4%
3位 週1回 10.3%
4位 何回でもOK 8.1%
5位 その他 4.7%
6位 週2~3回 4.1%
7位 半年に1回 3.4%
という結果になりました。
毎週の飲み会でもOKは約20%。月数回とあわせて54%のママが夫の飲み会に理解を示しつつも、「2~3ヶ月に1回」は約33%となり、「やむを得ない飲み会なら」というママも多いようです。
妊婦は、妊娠初期はつわり、妊娠後期は腰痛など体調不良の連続で、食生活はアルコールを含めて何かと制限されます。「息抜きは必要」「付き合いは大事」としつつも、毎回、無条件&笑顔で送り出す、という訳にはいかないようです。コメントを紹介します。

少数派の「条件なし」は、夫を信頼している、そもそも回数が少ない、が多し

※カッコ内は、飲み会・旅行の参加についての気持ち/許容できる頻度/ペンネームとなります

「事前に教えてくれるなら、全然行ってほしい。夕ご飯の準備をしなくていいし、夫が苦手なエスニック料理や大好きな手抜き料理が食べられるし。だけど、我が家の夫は全然飲み会にいかない(笑)」(飲み会・旅行OK/月に数回/Naamiiii)

「夫は友人が少ないので、飲み会などの交流は大切にしてほしい。そのうち私も飲みに行かせてもらいたいので貸しは作っておかないと(笑)」(飲み会のみOK/2~3ヶ月に1回/きなこんぶ)

「個人的には飲み会は好きではありません。でもテレワークで自宅にいる事が多いので、気分転換がしたいと言われると仕方ないかな」(飲み会のみOK/月に数回/しろ)

「残業が多い職場です。飲み会に限らず常に帰りが遅いので、特に制限していません」(飲み会のみOK/2~3ヶ月に1回/りんご)

「つわりで辛いときは家事全般やってもらったので、ストレス発散が必要かなと。元々週1程度しか飲みに行かず、日付が変わる前に帰ってくるので許せるのかもしれません」(飲み会のみOK/週1回/のん)

「ひとりの時間も欲しい派なので飲み会参加は許容範囲。たまにはひとりダラダラのんびり好きな映画を見て夜の時間を過ごすのが楽しい。夫は酒癖も悪くなく、ちゃんと終電で帰ってくるタイプなので許せるのだと思う」(飲み会のみOK/月に数回/ゆゆ)

とくに条件をつけていない妊婦さんのコメントを見ると、「もともと回数が少ない」「いつもちゃんと早く帰宅する」という場合が多いようでした。

条件付きOK派のコメント

条件として圧倒的に多かったのが「臨月はNG」。次に多かったのが「二次会はNG」「早い時間の帰宅」でした。

「事前に話してくれたらOK。ただし二次会に参加したり、終電で帰宅はありえない!私だって飲みたいのを我慢しているし、その分お金も余計に使っているわけだし。1円でも子どものために使いたい」(飲み会のみOK/2~3ヶ月に1回/しの)

「仕事の付き合いもあるのでNO!とは言えないけど、本音は行ってほしくない。私だってお酒を我慢しているのだから、もし行くなら二次会参加はNGです」(飲み会のみOK/月数回/たかぴー)

「付き合いがあると理解しているし、行かせなかったら『あいつの嫁はやばい』と言われそうなので。飲み会は日付変わる前に帰るならOKとしています。ちなみに約束を守らせるため、私が迎えに行ってます(笑)」(飲み会のみOK/2~3ヶ月に1回/ぴすこ)

「帰ってきて、タバコ臭くなく、食器を洗う、風呂掃除をするなど家事をするなら特に問題なし」(飲み会のみOK/2~3ヶ月に1回/ひまわり)

しかしこんなコメントも。

「まさにこれで揉めました。行ってもいいけれど月に数回にしてほしいし、早めの時間に帰ってきてほしい。こちらが言わなくても、心遣いで察してほしかったなぁ」(飲み会OK/月数回/ぺち)

「月1回くらいならと許していましたが、飲み会の前後はよく喧嘩をしていました。外で飲むとどうしても飲みすぎてしまうみたいで。私は色々と我慢してるのに、と思うと、どうしてもイラっとして辛かったです」(飲み会のみOK/2~3カ月に1回/えりがし)

「お互いを尊重する気持ちがあれば解決する話です。相手を思いやれば、やむを得ない飲み会以外は断るべき」(その他/回答無し/サク)

「妊婦にもっと寄り添うべき」飲み会、旅行ともにNGのコメント

「何かあったときに対処できなくなるのなら控えるべき。そもそも妻の方が我慢したり不安になったりが多いのですから、傍にいて支えてほしいです」(you)

「自分が行けないから、という理由よりも、妊娠して免疫力が落ちているので菌を持って帰ってきて欲しくない。『飲み会に行っていいけど、1週間は帰ってこないでね』と言ったら行くのをやめました」(りんねちゃん)

「妊娠している・していないに関わらず、お互いに息抜きは必要だとは思います。互いに遠慮して無理して我慢をする必要はないけれど、妊婦とおなかの子どもを最優先にすべき時期なはず。少しでも不安があるなら行くべきではないと思います。
実際、私の夫は『妊婦を長時間ひとりにするのが不安』と、夫ひとりで出掛ける事は一度もありませんでした」(GINGER)

また、こんなちゃっかりなコメントも。

「息抜きは必要だし、子どもが生まれるまでは自由でかまいません。けれども生まれた後は全面的に協力してもらう予定。私自身が出かけたい時に子どものお世話をお願いするので、今は許す(笑)」(飲み会、旅行ともにOK/何回でもOK/じゅーむ)

「普段家事をしてくれるし、生まれた後はなかなか行けないと思うから、今のうちに楽しんでって感じかな」(飲み会のみOK/月に数回/はな)

数千人の出産に携わり、多くの夫婦をみてきたベテラン助産師の浜脇文子先生に聞きました。

「“こうあるべき”という考えは捨てて、夫婦で納得のいく答えを見つけましょう」と、専門家

「昔はよく妊婦さんから『夫が仕事優先で家にいない』『接待で毎晩のように飲み歩いている』という愚痴を聞きましたが、最近は減りましたね(笑)

出産の大変さが世に周知されたこと、立ち会い出産がデフォルトとなった時代の流れに加えて、この数年のコロナの影響で飲み会が自粛されたのが大きいのかもしれません。

ただ飲み歩かない夫が正しくて、毎週のように飲み歩く夫は間違っているのか? というものでもありません。飲み会が週に1回だろうが、半年に1回だろうが、夫婦で納得しているのなら他人がとやかく言うことではないからです。

コメントにもあった通り、揉めるときは揉めます(笑) それは回数や帰宅時間の問題ではなく、『夫婦間のコミュニケーション不足が問題』である場合が多い。

根本的な不満は、『自分(妊婦)ばかり我慢している、大変である』と、妻が感じてしまう夫の言動であり、それが『夫の飲み会』や『夫の趣味』など夫がひとりで楽しんでいるシーンで爆発している、というパターンです。

ただ、夫も我慢すべきか? も違うと思うのです。

出産は思い通りにいかないのが常です。
陣痛タクシー※に登録しておく、産院や病院に入院の荷物を事前に預けるシステムがあったら利用するなど、夫不在でも病院へすばやく行ける手配をしましょう。

コメントにもありましたが、産後は夫に赤ちゃんまかせて自分の自由時間を増やしてもらう、など、臨機応変な考え方も正解と言えます。

『夫に今さら言えない』『言っても無駄』と、考える方もいるかもしれませんが、育児は長期戦です。夫婦生活はもっと長期戦です。

何とか妊娠期は堪えたけれど、出産後に爆発ということもよく聞きます。夫には期待していないしあきらめた、という話も聞きます。

そうならないようひとりで抱え込まず、夫と話し合うことをおすすめします」(浜脇文子先生)

※陣痛タクシー/自治体やタクシー会社のサービスでマタニティ・タクシーなど呼び方はさまざま。母子手帳発行後に登録すると、優先的に配車してもらえるなど妊婦に優しいサービスが受けられます。

浜脇文子(はまわき ふみこ)

助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年2月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数379人)
※記事の内容は2023年4月の情報で、現在と異なる場合があります。

文/和兎 尊美

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