SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 妊娠・出産
  3. 【医師監修】妊娠初期(妊娠2・3・4カ月)に気をつけることは? やっていいこと・ダメなことQ&A【赤ちゃんへの影響・薬・サプリメント】

【医師監修】妊娠初期(妊娠2・3・4カ月)に気をつけることは? やっていいこと・ダメなことQ&A【赤ちゃんへの影響・薬・サプリメント】

更新

dragana991/gettyimages

妊娠初期ママは、日常生活のいろいろなシーンで「おなかに赤ちゃんがいるのに、これってやっていいのかな? ダメなのかな?」「これって妊娠中どうなの?」と気になることがあるはず。そんな疑問の数々を帝京大学医学部附属病院、総合周産期母子医療センター長、笹森幸文先生に聞きました。今回は、赤ちゃんへの影響が気になる「薬・サプリメント」に関するQ&Aです。

※ 妊娠中に薬やサプリメントを使用するときは まず主治医に相談してからが基本です。

【Q1】妊娠したら、絶対に市販薬を飲んじゃダメ?

【A】妊娠初期は赤ちゃんの器官がつくられる時期。無用な心配をしないためにも、妊娠がわかったら市販薬の内服は控え、産院で薬を処方してもらうようにしましょう。

【Q2】いつも飲んでる市販の風邪薬なら飲んでもいい?

【A】市販の風邪薬でも、妊婦さんが服用できるものもありますが、自己判断は避けてください。つらい場合は産院に連絡し、医師に相談の上、処方された薬を飲むのが安心です。

【Q3】片頭痛があったら、頭痛薬を飲んでもいい?

【A】頭痛薬によっては妊娠28週以降に服用すると、おなかの赤ちゃんの動脈管に影響を及ぼす可能性があります。症状がつらい場合は医師に相談し、妊娠週数に合った薬を処方してもらいましょう。

【Q4】胃痛持ちで市販の H2ブロッカー薬を飲んで対処していましたが、妊娠中はどうしたらいいでしょうか?

【A】H2ブロッカー薬は妊娠中の服用について安全性が確立されているので、妊娠中に飲んでも問題ありませんが、念のため、医師に相談し、産院で処方してもらってください。あまりに痛みが長期間続く場合は、胃炎や胃潰かい瘍ようなどの可能性があるので、医師に相談を。

【Q5】ヨード系うがい薬でうがいをしてもいい?

【A】用法・用量を守れば問題ありませんが、うがい薬に含まれるヨードが、赤ちゃんの甲状腺機能に影響を与える恐れがあるとの報告があります。必要以上には、使用しないようにしましょう。

【Q6】漢方薬なら、飲んでも問題ない?

【A】漢方薬といっても、妊娠中は控えたいものもあるので、医師に相談したほうが安心です。ポピュラーな葛根湯(かっこうんとう)なども、製薬会社によって成分が異なるので、主治医に相談して、処方してもらいましょう。

【Q7】薬はできれば飲みたくないから、処方されたものでも服用したくないのですが…

【A】医師が薬を処方するのは、飲まないよりも飲んだほうが、妊婦さんにとってメリットが大きいときです。薬を勝手にやめることで症状が悪化し、かえって妊娠経過に影響が出てしまう可能性もあります。薬に対して不安がある場合は、主治医に相談して、納得してから服用しましょう。

【Q8】目薬は赤ちゃんに影響する?

【A】局所に微量に使用するため、胎児にまで影響することは、まずありません。不安な場合は医師に相談を。

【Q9】市販の目薬で、妊娠中NGのものがあると聞きましたが…

【A】目薬は局所に微量に使用するものなので、用量・用法を守って使用すれば問題ありませんが、説明書に妊娠中の使用は禁忌と書かれている場合は控えましょう。どうしても症状がつらいときは、妊娠中でも問題ない目薬を産院で処方できます。医師に相談してみてください。

【Q10】葉酸のサプリメントを妊娠後期まで飲むと、子どもがぜんそくになると聞いたことがあるけど…

【A】サプリなどによる葉酸の1 日の摂取上限は900~1000㎍※5 とされています。過剰に摂取すると、子どもがぜんそくになるリスクを高めるといった報告もありますが、用量を守れば、妊娠後期まで飲んでも問題ありません。

【Q11】葉酸サプリを飲んでいますが、食事でも葉酸をとると、とりすぎになりますか?

【A】葉酸はビタミンB群の一種で水に溶けやすく熱に弱いため食事では十分な量をとりにくい傾向があるので、妊娠中は不足分をサプリメントで補うといいでしょう。用量をきちんと守れば、とりすぎになることはないでしょう。

【Q12】葉酸のサプリメントは、摂取したほうがいい?

【A】妊娠初期までに葉酸を摂取すると、赤ちゃんが神経管閉鎖障害を発症するリスクが減るとの報告が。また、貧血予防にも有効です。食事から摂取し、さらに用法・用量を守って葉酸強化食品やサプリメントでとりましょう。

【Q13】鼻炎用の市販の点鼻薬は?

【A】基本的に問題ありませんが、念のため医師に相談の上、処方してもらいましょう。

【Q14】ぜんそくの持病が。時々、薬を飲んでもいい?

【A】ぜんそくの薬は赤ちゃんに影響しないので、主治医の指示に従って内服しても構いません。薬を飲まずに発作が起きた場合、赤ちゃんが低酸素状態に陥る危険性があり、かえって影響を及ぼしかねません。

【Q15】腰痛のときは、湿布薬を使ってもOK?

【A】成分によっては、妊娠後期に使用すると赤ちゃんの動脈管に影響を及ぼすものもあるので、妊娠中は主治医に相談してから使ってください。また、薬だけに頼らず、姿勢に気をつけたり軽いストレッチをするなどして腰痛を軽減する工夫をしましょう。

【Q16】皮膚に、ステロイド入りの軟なん膏こうを塗ってもいい?

【A】ステロイドというと強い薬のイメージがありますが、用法・用量を守って使えば、妊娠中に塗っても問題ありません。おなかの赤ちゃんにも影響はありません。ただし、自己判断で使用せず、医師に相談を。

【Q17】おなかや胸がカサカサになってかゆくなったら、市販のクリームで保湿してもいい?

【A】妊娠中は肌が敏感になり、乾燥してかゆみを感じる場合も。市販のクリームで保湿するのは問題ありませんが、肌への刺激が少ないものを選ぶようにしましょう。症状がつらい場合は医師に相談を。

【Q18】肌荒れ予防にビタミン剤を飲んでもいい?

【A】ビタミンBとビタミンCは飲んでも問題ありません。ただし、妊娠初期にビタミンAを大量に摂取すると、赤ちゃんの体に先天性の異常が発症するリスクが増加するとの報告があります。成分をよく確認した上で、飲むようにしましょう。

【Q19】カルシウムのサプリメントは飲んだほうがいい?

【A】妊娠中はホルモンの影響などで骨量が減少します。毎日の食事から摂取するのが基本ですが、サプリメントで補ってもいいでしょう。ただし、過剰な摂取は尿路結石を引き起こすこともあるので、注意しましょう。

【Q20】DHAやEPAは妊娠中飲むと赤ちゃんの頭がよくなる?

【A】DHAやEPAは青魚に多く含まれる成分で、脳の機能維持に役立ち、血液をさらさらにする働きがあります。おなかの赤ちゃんの発育にも役立つ成分ですが、頭がよくなるかどうかはわかりません。

【Q21】ビタミンDは多すぎるとよくないという話と、不足するとよくないという話を聞きましたが?

【A】ビタミンDは歯や骨の形成に欠かせない栄養素。ただしビタミンAなどと同じ脂溶性ビタミンで体に蓄積され、過剰に摂取すると、腎機能障害を起こす可能性があるといわれています。一方で、母体のビタミンD不足から、生まれたばかりの赤ちゃんがビタミンD欠乏症になるリスクも。ビタミンDは鮭やしらすなどに多く含まれています。サプリメントからではなく、毎日の食事の中で、バランスよくとるようにしましょう。

【Q22】妊活でマカを飲んでいましたが、妊娠したらやめるべき?

【A】妊娠しやすい体にするために飲んでいたのであれば、妊娠中は必要ないでしょう。

【Q23】不眠気味でメラトニンを常用していました。使えないと眠れるか不安

【A】妊娠すると不眠気味になる人も。眠りやすくするメラトニンのサプリメントがありますが、自己判断で使用せず、医師に相談を。産院でも睡眠導入剤を処方できますから、相談して。

【Q24】鉄分入りのコーンフレークやウエハースは食べ続けてもいい?

【A】食べ続けても問題はありません。ただし、これらのようなお菓子類だけに頼って、栄養を補おうとするのはおすすめしません。なるべく食事から、バランスよく栄養をとるように心がけて。

【Q25】鉄分のサプリメントは飲み続けてもいい?

【A】貧血の程度が軽いようなら、用法・用量を守って鉄分のサプリメントをとることも効果的ですが、基本的には食事から摂取することをおすすめします。症状が重い場合は、医師に相談して、薬を処方してもらうようにしましょう。

参考/『初めてのたまごクラブ』2023年春号

●記事の内容は2023年5月の情報で、現在と異なる場合があります。

妊娠・出産の人気記事ランキング
関連記事
妊娠・出産の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。