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産後の楽しみは寿司、生ハム、ローストビーフ……。妊娠中の食事制限がこんなに辛いとは思わなかった、という声続出。専門家に聞く

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オトロ刺身(マグロ)、クロマグロの腹魚のクローズアップ
Chettarin/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに「出産後の一番の楽しみは何ですか?(何でしたか?)」と、質問。ちなみに「赤ちゃんに会える」は1位確定のため殿堂入りとしてナシにしたところ、圧倒的1位は「食べたいものを食べる!」でした。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に産前・産後の食生活について聞きました。

出産後の楽しみは生ものパーティ! 食べたいもの1位はお寿司 2位は卵かけご飯&お酒

出産後の一番の楽しみの上位5位は、

1位 食べたいものを食べる 55%
2位 マイナートラブル(動機・息切れ、つわり、腰痛などなど)からの卒業 14%
3位 寝たい姿勢で寝る 10%
4位 旅行・レジャー、趣味(ライブや推し活など)を楽しむ 10%
5位 おしゃれを楽しむ 5%

という結果になりました。

「日常に、こんなにもお寿司、お酒のCMが流れているとは!もう目に毒です。早く解禁したい!」(まる)

「生ものが大好きです。つわり中にどうしても明太子が食べたくなり、焼いて食べたら『思ってたんとちゃう』と、絶望(笑)赤ちゃんが生まれたら、生ものパーティがしたい!」(ぺんぎん小僧)

「ある日、YouTubeでスピッツの『美しい鰭(ひれ)』を検索したら見当違いな結果しか出てこない。何で?と、よくよく検索バーを見たら『上手い鮨』と入力してた(笑) 知らず知らずに心の声を入力したよう。出産が終わったら最初にお寿司をいっぱい食べます!」(にょんり)

「キンキンに冷えたビールが飲みたいです。授乳があるので産後もしばらくはお預けとは思うけど、いつ飲めるかなー!と楽しみにしています」(なっちゃん)

「お酒やお寿司が食べられないことは知っていたけど、こんなに制限が多いなんて聞いてない! うなぎ、明太子おにぎり、卵かけごはん、生ハム、スモークサーモン……。あぁ、フードファイターのように食べたい物が次々と出てきます。」(ゆなごろう)

「生牡蠣刺身寿司馬刺しユッケ牛タンユッケ肉寿司卵かけご飯ゴルゴンゾーララクレットチーズローストビーフのことしか考えられなくなってきました…」(ここなまむ)

早口言葉のように食べたいものを妄想し、それを糧に「出産をがんばる!」という妊婦の声が続出。経産婦さんからは出産後に嚙み締めた歓びの声が届きました。

「出産時は出なかった、うれし涙がでた!」経産婦さんの声

「私の好きな食べ物ランキング、4位:すきやき→生卵NG、3位:生ハム→ナマモノNG、2位:ローストビーフ→同上、1位:カレーうどん(辛め)→刺激物吐く、胃痛。好物がことごとく食べられなくてめちゃくちゃ辛かったです。
産院で出された食事に生ハムもローストビーフもあって、一人で歓喜の雄たけびをあげました(笑)」(あーまま)

「退院した日は念願のお寿司。美味しすぎて泣くかと思いました。出産のときも泣かんかったのに(笑)」(ちゃむ)

一方でこんな声も。

「母乳を終えたらすぐお酒飲みたい!と思っていたけど、現実ではそこまで飲みたいとも思わず、夜間に子どもに何かあったら病院に連れて行かないといけないし、いまだに飲む気になれません」(たまひよ子)

「実家近くのすし店の漬けまぐろを食べるために頑張って出産!里帰りでやっと食べれる!と思ったのに閉店していた(泣)」(こはる)

「出産後は我慢していたお寿司をたくさん食べました。久しぶりの生物に身体が驚いたのか、次の日はずっと下痢が続き悲しい思い出です」(令和ママ)

「何を食べてもマーライオン」マイナートラブルの卒業が待ち遠しい!

「今、絶賛つわり中。何を食べてもマーライオンです。吐いても吐いても気持ち悪い。本当に世の中の母ちゃん尊敬です。早く、早く、普通の生活がしたい。大好きなご飯をたくさん食べたい!」(ピッチュウ)

「産後は思いっきり走りたい!ダッシュしたい(笑)」(ことみん)

「妊娠中は本当に大変。寝る時は腰やみぞおち辺りが痛くて眠れないし、こむら返りはするし、便秘もひどい。冬場の脱衣所に電池式ヒーターを置いていたら、おなかが大きくて距離感覚が分からず、下向いた時にお尻を“ジューッ“と火傷。もう痛いことばっかり!今は自由の身になり、快適に生活できて幸せ」(黄色が似合うベビーちゃんママ)

「マイナートラブルからやっと解放された!と思いましたが、痔、産後の会陰切開の痛み、開いた骨盤、そして戻らない体重……。新たなトラブルができました」(てん)

ベッドにうつ伏せダイブ!寝たい姿勢で寝る!

「うつ伏せ寝が出来ないことがこんなにしんどいとは!産んだらすぐにうつ伏せ寝してやる!と、意気込んでいます」(Mn)

「うつ伏せで寝る癖があったのでほんとに辛かったです。産後、ベッドにうつ伏せダイブした時は幸せをかみしめました(笑)」(maaai)

「産後、仰向けで寝られる嬉しさがありますが、子どもと添い寝するために横向き寝がまだ続いています。しかも、横向き寝をすると産後の影響で膣から空気が出たり入ったりするので、オナラみたいな音が出てしまいます。夫の前で出たときは娘に罪を被せてしまいました……」(なお)

総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に聞きました。

「妊娠は修行じゃありませんよ~。正しい食生活を心がけましょう」と、浜脇先生

「妊婦さんから『うっかりNG食材を食べてしまった!』と、血相変えて相談されることがときどきありますが、妊婦にNGといわれている食材のほとんどは、適量もしくは少量ならば影響はありません。

たとえば、水銀の含有量を心配してお魚を食べてはいけないと勘違いしている人もいますが、食物連鎖の上の方にいる魚(マグロやカジキなど)は確かに有害物質が濃縮されるので『食べ過ぎないように』という、あくまでも注意喚起です。
お魚には、EPAやDHA等の不飽和脂肪酸など体に良いものも多く含まれます。煮たり焼いたりして、上手に摂取していきましょう。

あわせて生ハムやナチュラルチーズはリステリア菌、生卵も食中毒ということで『食べるべからず』となっていきました。

確かにいずれも食中毒のリスクがあります。でも食中毒のリスクは妊婦に限らず皆、同じですよね。

うなぎはビタミンAの過剰摂取でNGと言われていますが、妊娠期間中にうな重1杯を1回食べたぐらいなら赤ちゃんに影響はない、というのが我々の見解です。

『万が一でもその可能性があるのなら食べない!』という志はすばらしいですが、妊娠は修行ではありません。
産科医や助産師に相談して、正しい食生活を心がけてほしいと思います。

そして産後のタガが外れるほどの食生活にはくれぐれもご注意を。

産後、『お寿司解禁!で下痢』というエピソードがありましたが、産後の疲弊した身体に生モノなど消化の悪いものを食べることは、あまりおすすめできません。

出産直後は消化の良いもので胃腸を労わり、徐々に待望の食生活に戻してもらいたいと思います」

濵脇文子(はまわき ふみこ)

助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。

文/和兎 尊美

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2023年9月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数442人)
※記事の内容は2023年11月の情報で、現在と異なる場合があります。

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