妊婦さん必見!「旅行はOK?」「必需品は?」臨月のお出かけで気になることQ&A【産婦人科医】
臨月とは、出産予定日までの約1カ月となる、妊娠10カ月(36週0日以降)のこと。妊娠37週0日からは、赤ちゃんが成長し、いつ生まれてもいい“正期産(せいきさん)”の時期に入ります。お産前のこの時期に気になることを、産婦人科医の笹森幸文先生に聞きました。
臨月のお出かけで気になることQ&A
産婦人科医の笹森幸文先生に聞きました。
Q:ちょっとお出かけしたい。どこまでOK?
A:1時間以内に帰宅できる範囲で
遠出はNG。1時間以内に自宅に戻ってこられる、かかりつけの産院に受診ができる範囲が目安です。臨月だからといって、外出時に誰かに付き添ってもらう必要はありませんが、1人で外出するなら、よく知っている場所であるほうが安心です。
Q:臨月のお出かけの必需品は?
A:万一の受診や破水対策に必要なグッズを
出先で体調不良になったときのために、母子健康手帳や健康保険証、診察券、スマホ、財布は必需品。また、突然の破水に備えて、夜用ナプキンやタオルも持っておいて。ビニールシートはタクシーに乗った際の破水対策に。熱中症予防に水分補給になるものも忘れずに。
【持ち物チェック!】
□母子健康手帳
□健康保険証
□診察券
□スマホ
□財布
□夜用ナプキン
□タオル
□水分補給になるもの
□レジャーシート(ビニールシート)
Q:旅行に行ってもいい?
A:近場でもやめておくことをおすすめします
旅行は遠出になることが多いので、やめましょう。「近場ならいいよね」と思うかもしれませんが、お産が始まったら大変です。万一、旅行先で体調に変化が表れたら、慣れない産院で診てもらうことになる可能性もあるため、おすすめできません。
監修/笹森幸文先生 取材・文/たまごクラブ編集部
産後しばらくは赤ちゃんのお世話で忙しいうえに、母体の回復のため、外出はしばらく控えたいもの。「赤ちゃんが生まれる前にあれもこれもやっておきたい」「旅行も行っておきたい」…など、臨月になると思うことはいろいろあるでしょう。「できれば今のうちに…」という気持ちはわかります。でも、いつお産が始まってもおかしくない時期です。遠出をしたり、慣れない場所に行くのは控えたほうが安心です。普段どおりの生活を心がけ、赤ちゃんに会えるその日をゆったりと待ちましょう。
参考/『後期のたまごクラブ』2024年冬号「妊娠後期を安心に過ごすためのママと赤ちゃんの見通し&やることのすべて」
※掲載している情報は2024年1月現在のものです。
『後期のたまごクラブ』2024年冬号では、臨月の過ごし方や、出産前に注意したいことがわかる巻頭大特集「妊娠後期を安心に過ごすためのママと赤ちゃんの見通し&やることのすべて」があります。