【ライセンス・藤原の妻、山口美沙】4080gのビッグベビーで出産後は放心状態!6歳差の二人目育児は、ヤキモチ焼きにひと苦労
お笑いコンビ・ライセンスの藤原一裕さんの妻であり、タレントの山口美沙さん。昨年の4月には第二子となる女の子を出産し、ご自身のYouTubeチャンネル『嫁ランドChannel』では、子育ての様子や家族の日常を公開しています。今回は第二子出産について、また二人目育児について聞きました。
急展開すぎる壮絶出産も、夫がそばにいてくれたから乗り切れた!
――昨年、第二子をご出産されたということで、日々の子育てのことや、第二子の出産について教えてください。
山口美沙さん(以下、敬称略):長女は6歳になって、現在は幼稚園に通っていますが、4月から小学校に通いはじめます。次女は昨年の4月に生まれて、10カ月になりました。今ちょうど、つかまり立ちがうまくなってきて、歩き出しそうな勢いです。2番目の子は、いろいろとできることも早そうですね。
次女の出産は、長女のときと比べるとかなり大変でした。出産前に先生からは、「ちょっと大きめで、3600〜3700gぐらいかな…」と言われていていたんですが、実際に生まれてきたら4080g!まあでかいでかい(笑)。
考えてみたら、妊娠中もおなかはけっこう大きくて、8カ月ぐらいで臨月!?と思われてしまうぐらいの大きさでしたね。第二子や第三子って、おなかも大きくなりやすいと聞いてはいたので、「まあ、こういうもんなのかな」ぐらいに思っていました。
臨月に入ってからは、おなかがだいぶ下がってきていたので、もうすぐ生まれるんじゃないかなと思っていました。しかし、出産予定日を迎えても陣痛がくる気配はなし。とにかくおなかが大きくて、毎日苦しくて大変でしたね。
予定日の3日後に健診があったので、先生に相談してみたんです。というのも、夫が数日後から関西に出張してしまう予定で…。すると先生から「おなかもだいぶ大きいし、お母さんも辛そうだから陣痛促進剤を使いましょうか」と提案があり、その日のうちに入院して、夫が休みの翌日に出産することが急遽決まったんです。
入院した日に内診で刺激をしてもらい、自然な陣痛を誘発することも試みましたが、それでも何事もなく次の日を迎え、朝の9時ぐらいから陣痛促進剤を入れてもらいました。最初の頃は何の変化もなかったので、分娩台に乗ってリラックスしながら、夫と二人でくだらない話をしていましたね。長女も預けていたので、久々にこんなにゆっくり話ができたなっていうぐらいに。
陣痛促進剤の量は、少量ずつ増やしていったそうで、だんだんと、おなかの中が少しずつ“ざわつき”はじめた気がしたんです。もしかしたら、赤ちゃんも「もうすぐかな」と悟ったのかもしれないですね。
――ご主人が陣痛中もしっかりサポートされていたそうですね。
山口:そばにいてくれて本当に助かりました。何をして欲しいわけではないんですけど、いてくれるだけで安心できました。陣痛がきてからは腰をずっとさすってくれたんですが、それが思いのほか上手で。友だちからは、旦那さんの腰をさする場所が違ってイライラしたという話もよく聞くのですが、夫は的確でしたね。
夫に腰をさすってもらいながら陣痛に耐え、そのうちさすってもらっている記憶もないほど痛みもピークに。赤ちゃんの頭が出てからも、肩が引っかかってしまい、なかなか最後まで出てきてくれませんでしたが、お昼頃に無事生まれました。4080gのビッグベビーだったこともあり、なんと胎盤も平均の500gよりだいぶ大きい800gもあったそうで、胎盤が出るまでも大変でした。出産直後は、しばらく放心状態でしたね。
――大変なお産でしたね。産後はどうだったのでしょうか。
山口:産後1カ月は、赤ちゃんが大きかったこともあるのか、私の体も回復するまでにかなり時間がかかってしまいほとんど動けませんでした。夫と私の母、それから義母にも来てもらい、総力戦でサポートしてもらいました。
出産後しばらくは免疫力が下がってしまったようで、風邪を引きやすくなっていましたね。それと、記憶力の低下もすごく気になりました。さらに、娘がとにかく重いので、抱っこのしすぎで腱鞘炎になったり、背中の片方だけがガチガチで凝り固まってしまったりと、体も辛かったです。
赤ちゃんの体重が重めだったことで、産後は子宮が下がり気味に。骨盤底筋も緩んでしまい、子宮脱の一歩手前のような状態になってしまいました。それで、産後は骨盤底筋運動を積極的にやっていました。
今は、これらの症状もだいぶ回復してきましたが、疲れやすいのはなかなか治らないです。一人目の出産が6年前だったので、やっぱり、歳のせいもあるかもしれません。
妹に嫉妬気味の長女には「あなたが優先よ」の気持ちで接する
――ご主人が育児に関われる時間は比較的多いのでしょうか?
山口:芸人という職業柄、仕事の時間が不規則なので、午前中にいる日があったり、夕方には帰ってくる日があったりで、幼稚園の送り迎えもよくしてくれます。サラリーマン家庭に比べると、わりと融通が効くし、子育てにかかわれる時間は取りやすいんじゃないかなと思います。
育児に関しても、めちゃくちゃ積極的にやってくれます!子どもたち二人をお風呂に入れてくれるし、次女の離乳食をあげてくれます。よく、「うんちだけは無理」ってパパもいると聞きますが、うちはまったく問題なし。おむつ替えもよくやってくれます。できないのは爪切りと耳掃除だけ(笑)。これは、長女のときからなぜか苦手でしたね。
私が一人での仕事があるときや、美容室などに行くときは、夫が一人で子どもたちの面倒を見てくれます。いつもしっかり見てくれるので、安心してまかせていますね。長女は完母で育てたので、預けるのがとても大変だったのですが、次女は母乳と粉ミルクとの混合で育てはじめ、今は粉ミルクオンリー。最初から夫にも預けやすかったです。それになんといっても、長女はもう6歳でしっかりしているし、だいたいのことは一人でできますからね。
――二人目育児に関しては、どうですか?姉妹で6歳の差があることはメリットが大きいでしょうか。
山口:普段の子育てでは、6歳差があることはメリットの方が大きいと思います。でも、長女への精神的な面でのサポートは必要かなと感じています。というのも、「あなたを優先しているよ」というのをわかりやすくしないと、あからさまにヤキモチを焼くんです。赤ちゃん返りではなくて、いわゆる“嫉妬”って感じですかね。
「赤ちゃんのとき、どっちがかわいかった?」、「私は赤ちゃんのとき、どんな感じだった?」など、妹と自分を比べたがるんですよね。小さい子の赤ちゃん返りのように行動に出ることはないですが、自分の気持ちを伝えられる分、素直な気持ちが言葉に現れるのかなと思います。
長女がそんな風に言ってきたときには、「同じぐらいかわいいけど、でもちょっとだけお姉ちゃんの方がかわいかったかな」と伝えています。子ども扱いせずに、友だち感覚で接するようにしていますね。
そんな長女ですが、妹には「かわいいかわいい!」と、よく面倒を見てくれるんですよ。私が家事をしている間、妹と一緒に遊んでいてくれますし、危険そうなことがあるとすぐに知らせてくれるんです。
これまで、6年間ずっと一人っ子で、まわりの大人が自分のためだけに動いてくれていたけど、そこに誰にとってもかわいい赤ちゃんがやってきて、どうしても嫉妬の気持ちが出てしまうんでしょうね。そんなときは、夫が長女担当に徹してくれます。長女は、「パパは私のもの、パパ大好き!」とベッタリになっていますよ。
写真提供/山口美沙さん、取材・文/内田あり、たまひよONLINE編集部
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2024年2月の情報で、現在と異なる場合があります。
<プロフィール>山口美沙さん
タレント。1984年生まれ、東京都出身。Eテレ『天才てれびくん』や、日本テレビ系バラエティ番組『伊東家の食卓』などに出演。2014年1月、お笑いコンビ・ライセンスの藤原一裕さんと入籍。2017年5月に長女、2023年4月に次女を出産。