「全開です!生まれます!」の時にモニターに映し出されたものとは…、羊水を助産師にぶっかけて「ギャー!」と悲鳴が…。などなど出産爆笑エピソード
「たまひよ」アプリユーザーに大人気の出産爆笑エピソードです。生まれた瞬間、涙を流して「生まれてきてくれてありがとう」と、感動するのは少数派。今回も「こんなはずじゃなかった」系の秀逸なエピソードが集まりました。そして「陣痛促進剤を使っての出産は、自然分娩より痛い」という、都市伝説の真偽をベテラン助産師の濵脇文子先生に伺いました。
あの時は大真面目でした。医師や助産師さんとのやりとりでくすっとエピソード
「全開です!もう生まれます!となり、助産師さんたちがバタバタと分娩の準備を始めました。1人の助産師さんが真面目な表情でリモコンをピッとして、分娩室のモニターにDVDを再生。南国の景色が流れ始めました。当たり前ですが、痛みで景色を見る余裕なんてゼロ(笑)」(しょうママ)
「子宮口全開となり分娩室へ。陣痛ピークの痛みに耐えるなか、助産師さんが『好きなアーティストありますか?CDかけますよ♪』と。リラックスしてお産に臨めるようにという配慮ですが、それどころじゃなーい!」(たきしゃん)
「破水から子宮口全開までが早過ぎて、分娩室の準備ができておらず助産師さんに『ちょっと待って』と、言われるほどでした。いざ出産となった時に『あと半分くらい』と、言われたのですが『どこからの半分?なんの半分?』と、プチパニックに。『あと2回くらいで生まれるよ』と言われ『もう半分出てるってこと?』と、頭の中がはてなだらけのなか、あっという間に出産。痛みよりも『半分』が気になりすぎて、出産直後の一言目は『思ったよりも正気で終わった』でした。ちなみに『半分』は謎のままです」(まよ)
「助産師さんに『うんちをしたいんですが』と伝えるも『それは陣痛です』と返される。そのやりとりが半日繰り返され、痺れを切らした助産師さんからトイレの許可をもらうも何も出ず。その数時間後、出産するも私は未だに便意だったと信じています(笑)」(かしま)
「喉が熱くなり、枯れた声で助産師さんに『異常がある!』と、伝えたら『叫びすぎ』と、冷静に言われました」(ゆう)
「帝王切開でしたが、何故かめっちゃ眠たくて途中寝てしまいました。不意に医師の『今から子宮開けます』という声が鮮明に聞こえて、はっ!と目を開いて『はい!』と、元気に返事してしまいました。周りから、くすくすという小さな笑い声…。見学の医学生さんでした。恥ずかしかった」(さちあや)
「『先にうんこが出てしまいます!』と、言ったら『それは赤ちゃんだから大丈夫!』と、助産師さん。いきんだら、先にうんこがでました(笑) ちゃんと綺麗に拭いてから赤ちゃん取り出してくれました(笑)」(たなか)
「痛みMAXの時に助産師さんに『頭出てきたよ!触る?』と聞かれて、血が苦手だし怖いし、でも断るのも親としてダメかも…?という謎の焦りから触りました(笑) どうやら痛みを紛らわすために、助産師さんがたまに使う技だったらしい。確かに痛みで半狂乱だったなか、気が紛れました」(なつ)
「2人目の出産時、ベテラン助産師さんと新人助産師さんが担当してくれました。研修を兼ねてのお産だったので、子宮口の確認なども毎回新人さん→ベテランさんと2回ずつ行なわれ、何度もイテテとなり(笑) 臍の緒を切るのも初めてだったようで、担当医師とベテラン助産師に『そこそこそこ!』と、言われながらめちゃくちゃ緊張した顔で切ってくれました。こちらも新人さんを緊張させてはいけないと、終始平然を保っていましたが、本当はもっと叫びたかった」(ゆゆ)
だって痛すぎて…お医者さんと助産師さんにごめんなさいエピソード
「分娩途中に医師から『今、赤ちゃんの頭がお母さんから出てるよ。こんな機会滅多にないから触る?』と聞かれましたが、47時間寝ておらず誘発分娩で疲れ切っており、もう眠さ限界で『そんなのいいから早く出して!!』と、叫びました。今では触っておけばよかったなと後悔しています」(プリン)
「3時間、分娩台でいきむもなかなか出てこない我が子。見かねた医師が『もっと上に足を乗せて…うんたらかんたら』と、アドバイスしてくれましたが、痛みで極限状態だった私は『あ?上ってどこよ!!』と八つ当たり。怒りで力がいい感じに入ったのか、その瞬間にずるんっと出てきました(笑)」(あんこもち)
「子宮口全開から4時間もいきみ続けても出てこず、吸引分娩になり、それでだめなら緊急帝王切開という状態に。何がなんでも吸引一回で出してやる!と集中しているときに、助産師さんと夫から『頭が見えてきたよ!見える?』と、言われましたが、集中できない!話しかけるな!という思いから『見えない!!!』と、叫びました」(なお)
「『足が攣りそう!』『眠い!』『痛い!』『うん◯出ちゃう!』と、生まれるまでずーーっと叫んでました。最初は1人しかいなかった助産師さんが、気付いたら3人くらいに増えてて、みんなニコニコしながら私を見てました。この妊婦は余裕だなと思われたようです。私は必死でしたけどね(笑)」(ココ)
「金曜日夜に陣痛が起こり約36時間かかりました。休日だったため、基本助産師さんばかりで医師がこない。『早く医者を呼べ』と言ったり、『お金はいくらでも払うから早く解放して』と言ったり、知らないうちに個室にサインしてたり、無痛分娩に変えてほしくて『麻酔科医の診察受けてます』って嘘ついたり(別件で診察は受けてたのですが…笑)。言葉に出さなかったけれど、助産師さんが呼吸を褒めてくれるたびに『どうでもいいから!早く出して!!』と、思っていたり。そんな出産でした(笑)」(ぴろ)
「陣痛から子宮口全開になるまでが早すぎて、助産師さんの準備が間に合わずバタバタ。やっとOKサインが出たので思いっきりいきんだらバーンと破水。助産師さんに羊水を思いっきりぶっかけてしまい、『ギャー』と悲鳴をあげていました(笑)」(さ)
叱られる、倒れる、などなど夫のハプニングエピソード
「陣痛に耐え、さぁいきむぞって時に、助産師さんが『パパ、水水』と、私に水をあげるように指示。夫は『はい、水ですね』と、自分で水を飲んでました。『あんたじゃない、妻さんにあげるんだよ!』と、助産師さんに突っ込まれてた(笑)」(まーちゃん)
「ラストスパートだよ!産むよ!と、いきみ始めたときのことです。夫が分娩台の横に用意された椅子に座ったら、助産師さんに『なに休憩してるの!声かけて!腰さすって!』と、怒られて、笑ってしまって、力が抜けてしまった(笑)」(まい)
「陣痛が痛くて夫に腰を押してもらっていたら、夫が貧血で倒れました。周りの看護師さんたちが夫を介抱するのはありがたいのですが、私は放置状態に。私の方が辛いのに(笑)」(さわやま)
「個室の部屋に入院中。トイレでナプキン交換をしようとしたら持って入ることを忘れ、部屋にいる夫に『パット取って!』と、言ったらiPad渡された…」(りーしお)
「1人目の出産の時はお産が進まず、陣痛室に約1日ほどいました。まだ余裕があった頃に『ベットが硬くて辛いー』と、夫に笑いながら言ってたら、いなくなりました。帰ってきたら薄手のマットレス買って持ってきた(笑) 産院も『マットレスを持参した方は初めてです』と、痛いやらおかしいやらで。でも、とても助かりました。今でもマットは自宅で使用していますが、見るたびに出産を思い出します」(かとう)
「夫の立場です。立ち会い出産しましたが、看護師さんの指示を繰り返して伝えたり、一緒にいきんだりしたので出産後はこっちの方が喉ガラガラ、全身筋肉痛に。妻は会陰切開の痛み以外はケロッとしていました」(ヘッジホッグ)
出産って意外にシュールなのよ、エピソード
「助産師さんにいきみ逃しは褒められましたが、何度いきんでも10円玉くらいしか頭が出てこない。個人的にはいきむ練習をもっとすべきだったと反省しつつ、手櫛で髪をとかせるくらい陣痛が遠のき、分娩台の上で『どうしたらいいですかねぇ』と助産師さんと冷静に会話。最後は8人くらいの医師に囲まれて、引っ張り出してもらいました」(reyna)
「一生懸命いきんでいる隣で、祖母が化粧なおしをしていた…」(たまこ)
「帝王切開での出産でした。前日24時から絶食に入るので、手術当日はずっと空腹。赤ちゃんが取り出されたあと、先生に(医療的な意味で)『気分はどう?』と聞かれて『おなか空きました』と言ったら、皆さんに笑われた(笑)」(みこりん)
「出産が思ったより痛くなかったこともあり、意外と冷静でした。夫が感動して号泣しているなか、私は会陰を縫ってもらいながら『裂けてます?』『血どのくらいでました?』『先生、聞いてくださいよ~この間ね…』と、話しまくり、夫婦で温度差がすごかった(笑)」(わらび)
「出産時『次、ふんばって出てこなかったら切りますね』と言われ、本当に嫌だったから思いっきり踏ん張ったら出てきました。感動で夫が号泣しているのに、『切った?切った?』と、何回も確認をしていました。夫と一緒に感動を味わっておけば良かったと、少し後悔があります」(ミツバチ)
「第1子は45時間かかり、夫が丸2日立ち会ってくれました。陣痛の波が落ち着いてるとき、夫は椅子に座って読書。担当医が『僕もその本読んだんですけど~』と、世間話が始まりました。心の中で『こっちは長いこと陣痛に耐えてるんだけどなwww』と、ぼやきながら気が抜けました(笑) 呑気に読書なんてとイラッとする人もいるかもしれませんが、なごやかな空気感のおかげでいい意味で力が抜けて、その後、無事出産できたので結果オーライ!」(だいふく)
「緊急帝王切開となり全身麻酔で出産しました。鼻から胃管チューブが入っていて、お腹の痛みよりも鼻チューブの痛みに気を取られ、我が子への初めての声がけが『あ、あぁ、ああ』と、カオナシみたいになってしまった(笑)」(ゾロ目ママ)
「出産し、落ち着いてからカバンの中を整理していたら、茶色の異物を発見。『なんでこんなとこから胎盤が⁉』と、思ったら数日前の食べかけのカヌレでした。陣痛室で食べていたのですが急遽、分娩台へ移動となり、食べかけのカヌレを夫がそのままカバンにいれたようです。ほんと焦った」(ちゃる)
陣痛が痛すぎて、必死すぎて意味不明な言動エピソード
「前駆陣痛から陣痛に切り替わる時、まだ家にいました。あまりの痛さに大きな段ボール箱の中に入って蓋を閉めて、痛みから隠れようとしていました。今考えると意味不明です(笑)」(きぃ)
「上の子は4kg超えの吸引で、筆舌に尽くし難い辛さでした。下の子の際は順調に分娩室へ移動しましたが『ここからが死ぬほど長いんだ』と、自分に言い聞かせて、大きめの声で『ハーハー』と息をしていたら、肩を叩かれました。『生まれてますよ(笑)』と。自分の呼吸に集中しすぎて、娘の誕生に気付かなかったのです。気づいたときには娘は泣いており、産声をどれくらい聞き逃したか永遠の謎です」(あ)
「初めての出産で陣痛が辛く、耐えてるときに夫が分娩室に入ってきました。瞬間に笑い出してスマホで写真を撮りだし、その写真を見てまた大爆笑。『なんだこいつ!私はキツいしツラいんだぞ⁉』なんて思っていましたが…。退院して夫が撮った写真を見て私も大爆笑。陣痛でツラい顔をしながら、ピースをしている私が映っていました(笑) 陣痛が辛すぎて記憶がなかったのがまた笑えます』(なっとー)
「ベビーの頭が大きく、子宮口全開でも陣痛間隔が長くてなかなか出てこず、鉗子分娩になりました。全開ですでに4時間経過していたので『何でもいいから早くー』と、同意。鉗子を入れたら、鉗子の分だけ子宮口が開くので痛すぎて絶叫。『あぁ、でもやっと終わる!』と、思ったら『よし、鉗子入ったから鉗子分娩で出せるよ!』と、鉗子を一旦抜かれながら言われたときの絶望感ったら…。鉗子が入るかのチェックだったみたいで、2回目の絶叫。『廊下まで響いてたよ』という、夫の一言に放心状態で苦笑いでした」(くまくま)
「痛みでパニックになり『神様ごめんなさい』と、ずっと言ってました。『もうすぐ生まれるからビデオ用意してください』と、助産師さんが夫に言っていて、『そんなのどうでもいいっっ!』と、叫んでました」(まああ)
「夫に『頑張って』と言われ、『お前より数100倍頑張ってるわっ』とキレました」(はるはる)
「『うんこ出るーーーーー』って、イケメン先生に言ってた(笑) それ以降、羞恥心が薄まりおばさん化が進んでる気がする」(ゆみゆ)
「長男を産んだあと『もう2人目無理~!』と、叫んでたそうです(記憶なし) 今3人目です!」(sao)
「計画的に促進剤を点滴し、だんだん強くなってきた時に便意か陣痛か分からなくなり、結果トイレに行くタイミングを逃す…(最中に出たと思われます・泣) そして出産は横向きとなり片足担がれた態勢だったのですが、陣痛ピークのときに足もつって、ほんとカオスでした…」(うーこ)
「陣痛促進剤を点滴して急激に痛みが!! 赤ちゃんがおりてきているのは分かったけれど、腰の骨あたりに頭が引っかかっり、それが激痛すぎて泣きながら『もう産むのやめるー!!腹切ってくれー!』と、号泣しながら助産師さんにお願いしました」(K)
出産エピソードでもたびたび出てくる「陣痛促進剤」。自然分娩の陣痛より、陣痛促進剤で誘発した陣痛の方が痛い、という都市伝説がありますが、本当なのでしょうか。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の濵脇文子先生に聞きました。
「陣痛促進剤の方が痛い、ということはありません。が…そう感じてしまう人もいるのでは」と、濵脇先生
「陣痛とは子宮の収縮で起こるものであり、エビデンス的には、自然分娩の陣痛も、陣痛促進剤で誘発した陣痛も、『痛みのレベルに差はない』と、されています。つまり『陣痛促進剤の方が痛い』ということはありません。
しかし個人的には、一概にはそうは言えないかなと感じています。
自然分娩の陣痛は、痛みは徐々に強くなることが一般的です。身体だけでなく、心も徐々に慣れていき、お産に向けて覚悟することができます。
対して陣痛促進剤は、投与により強制的に起こす陣痛です。突然の強い痛みに身体が驚き、心も混乱して『陣痛促進剤の方が痛い』というイメージになるのかもしれません。
『じゃあ、陣痛促進剤でもゆっくり陣痛を起こせばいいのではないか』と、思われるでしょうが、これがなかなか難しいのです。
一般的に陣痛促進剤は経口薬と点滴薬の2タイプに分かれます。経口薬は吸収まで時間がかかるのでゆっくり効き目が現れるのが特徴で、点滴薬は効果が比較的早くでること&濃度の調整が可能です。
しかし経口薬なのに急に陣痛が強くなる妊婦さんもいれば、点滴薬でもまったく陣痛が起きない妊婦さんもいます。これは陣痛促進剤に対する感受性の違い=個人差がとても大きいことがわかります。
陣痛促進剤はお産を安全に進めるために使用しますが、不安や疑問がある場合は、すみやかに医師や助産師に相談してほしいと思います」
濵脇文子(はまわき ふみこ)
助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。
(取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部)
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年9月の情報で、現在と異なる場合があります。