第1子妊娠中の“モテクリエイター”ゆうこす。出産後は、にぎやかな自宅で「チーム育児」を計画中。母になる今、 “モテ“の概念を語る
タレント、YouTuber、そして会社経営とマルチに活動し、“モテクリエイター“という肩書きを持つ、ゆうこすこと菅本裕子さん。私生活では、元『ぼくのりりっくのぼうよみ』で、現在は『Dios』のボーカルとして活動するアーティストのたなかさんと結婚、、2024年10月に第1子の妊娠を発表しました。今回は、2024年8月に出版した写真集のことや、きょうだいや友人を巻き込んだチームでの育児計画、“モテ”に対する価値観の変化について聞きました。
全2回インタビューの後編です。
写真集のために妊活を中断して7kg減量。健康的なダイエット法を産後の体型戻しにも取り入れたい
――2024年8月に、人生初の写真集『チャーミング』を出版されました。7kgの減量をして撮影に挑んだとのことですが、妊娠・出産前に実現したかったのでしょうか?
ゆうこすさん(以下敬称略) 「30歳の節目に」という気持ちが大きかったです。当時は妊活をしていたのですが、なかなか妊娠できないなと思っていたときでした。思いきって写真集のために一時中断して、沖縄まで撮影に行ったところ、撮り終わってしばらくしたタイミングで妊娠していることがわかったんです。健康的な方法で減量するようにしていたとはいえ、妊娠してからだと過酷なダイエットは難しいので、ちょうどいいタイミングでした。
――妊娠がわかってからの体重管理はどうされていますか?また、産後の体型戻しのプランはありますか?
ゆうこす 病院の先生に言われた「何㎏までなら増えても大丈夫ですよ」という目安を越えないように調整しています。でもがまんはしすぎないようにと心がけて、ちゃんと食べるようにもしていますね。産後は、骨盤のためにいいというヨガやピラティスをしながら、写真集のための減量の際にもやっていたウォーキング、ランニング、食事制限をして、健康的に体型を戻していきたいです。
――妊娠のイベントなどはしましたか?また、出産に向けて準備はしていますか?
ゆうこす マタニティフォトを撮影したのと、赤ちゃんの性別を発表するジェンダーリビールをやりました。ジェンダーリビールは、ケーキ屋さんでバイトをしている妹にケーキをお願いして、夫、夫の両親、マネージャーを呼んで楽しみました。
今は、入院するにあたっての準備をしたり、おなかが大きくなってきたのでマタニティウェアや、ベビーグッズ探しにいそしんでいます。抱っこひもやベビーカーは、「あなたが使うものだからあなたが選びなさい!」くらいの勢いで夫に選んでもらいました。だって、出産後、お母さんの体がボロボロだと思うので、実際にすぐに使うのは夫ですよね。夫が使いやすいもの、組み立てやすいものを選んでもらいました。私が口を出したのは、最終的なカラー選びくらいです。
きょうだいや友人を巻き込んでのチーム育児を計画。わが子に“のろい”をかけることなく育てたい
――産後はどのような体制で子育てをしていく予定ですか?ケア施設の利用や、家族のサポートなど考えていることがあれば教えてください。
ゆうこす きょうだいやマネージャー、友人など、まわりの人たちとチームを組んで、みんなで子育てをしていきたいと思っています。私には弟と妹がいるのですが、年子の弟は、去年から私の会社に入っていろいろとサポートしてくれています。大学生の妹は、わが家の“家事代行サービス”のアルバイトとして、家事やワンちゃんのお世話をしてくれているんです。それに、私のマネージャーは元同級生で、12〜13年くらいの仲。徒歩1分もかからない隣のマンションに住んでいます。そんな感じなので、子どもが生まれてからもみんなで支え合えたらと思っています。
わが家は、東京に遊びに来たいとこだったり、翌朝からキャンプに行く夫の友人など、常にだれかが泊まりにきているような家なんです。産後はもっとみんなが泊まれるように、敷布団を何枚も買っておこうかなとか、家の中をどれだけ充実させようかなどと考えています。みんなで沐浴の練習をするのもいいですね。
私は仕事が好きなので、子育てのことも、システムを設計するように考えてしまうんです。たとえば、同じ時期に子どもを産む友人とも協力して子守り担当のシフトを組んだり、AIのカメラなどを導入して子どもを守るしくみを作ったりと、いい意味で楽をしながら育児をしたいなと思っています。
子どもが生まれたときや七五三の記念写真も、家族写真のほかに、友人たちも一緒に入った写真も撮ろうと計画しているんです。そんな感じで、チームを組んでみんなで子育てしようと思っています。
――お子さんには、どんなふうに育って欲しいですか?
ゆうこす 「こういうふうに育ってほしい」「親の夢を継いでほしい」みたいなことはまったく無くて、親子ともに健康で、笑顔で過ごせたらいいと思っています。子どもの世界を横に一緒に並んで、見届けられたらなと思っているので、そのためには子どもだけでなく、親も健康でいないと!ですね。
夫とはいつも2人で「子どもに“のろい”をかけたくないよね」と話しているんです。たとえば私がネットで「将来は芸能の道に進んで欲しい」とか「いつも明るくて元気な子に育って欲しい」とか言ってしまうと、ささいなことでも「お母さんは私にこういうふうに期待しているのに・・・」と子どもに思わせるきっかけになるかもしれない。私だったら、そんなの嫌だな、と思うんです。
SNS世代だからこそ、気をつけなければいけないことってたくさんあると思っていて、親が自分のいいところだけ写真を撮ってSNSにあげたりすることでも「いい子でいなきゃ」とのろいをかけることにつながるんじゃないかなと思っています。わが子にのろいをかけることのないように、夫と話し合いながら慎重に、育て方を考えていきたいです。
モテ=心身の健康!? 時代と経験の中で概念が変わった。今語る“モテクリエイター”とは?
――ゆうこすさんは、2016年から“モテクリエイター”という唯一無二の肩書きでSNSでの発信を始めて以来、モテるための方法をメイクやファッションで表現してきました。時代の変化とともに妻となり、母となる今、“モテ”に対する考え方にも変化はありましたか?
ゆうこす 私が発信を始めた8年前、私の中で今ほどフェミニズムが身近ではなかったですし、私の場合は地方出身で「女性は浮気されてもがまんするもの」といった男性優位が強い価値観のなかで育ってきた背景もありました。なので、「なぜみんな、男の人に弱く見せないんだろう?」「弱く見せるようなメイクをしたほうが勝ちじゃん!」って思って、“モテクリエイター”としての活動を始めました。
テレビなどのメディアではわかりやすさが大切にされることもあって「モテるためには、上目づかいで、こう!」とか言っていたのもあります。
でも、そこから会社を経営したりいろいろな人と会ってたくさんの経験をするなかで、価値観が変わり、自分にとっての“モテ”への概念も変わりました。今は「心身ともに健康であること」が人の魅力であり、ひいてはモテであると考えています。
体も心も健康な人は、自分のことも相手のことも大事にできる人だと思うんです。昔、自分が考えていたようなだれかれ構わず落とすようなモテとは少し違いますが、夫や子どもはもちろん、男女問わずいろいろな人に愛される、つまりモテる、健康な人になっていけたらなと思っていますね。
――最近では、性教育やヘルスケアにまつわる発信もよくされています。
ゆうこす 私のYouTubeの視聴者は90%が女性なんです。なかでも同世代である20代後半から30代前半の女性が多いので、子宮頸がんワクチンや妊娠などをテーマにすると「その話聞きたかった〜!」「私も今、妊娠中です!」といった声が多く寄せられます。
私自身、自分が妊活をして初めて「妊活しながら働くのって超大変だな」とわかりましたし、ママになって気づけること、やってみないとわからないことがこれからきっとたくさんあります。“ママとして”の視点がひとつ増えたことで、私だからこそ語れることってあるかな〜、仕事の幅が広がってできることが増えたらいいな〜って、これからが楽しみです。
お話・写真提供/ゆうこす(菅本裕子)さん 取材・文/盛山円香(都恋堂)、たまひよONLINE編集部
30歳の節目として挑んだ写真集撮影後に、念願の妊娠がかなったゆうこすさん。産後は、きょうだいや友人を巻き込んだチームでの育児を考えているそうです。また、経験や時代の変化とともに価値観が変わり、今ではモテ=心身の健康だと考えているのだそう。これからの“ママとして”の視点をもったゆうこすさんの発信も楽しみです。
ゆうこす(菅本裕子)さん
PROFILE
1994年、福岡県生まれ。アイドルグループを脱退後ニート生活を送るも、自己プロデュースを開始し、「モテクリエイター」という新しい肩書で株式会社KOSを起業。現在はタレント、モデル、SNS アドバイザー、インフルエンサー、YouTuberとして活躍中。InstagramやYouTubeチャンネルで紹介するコスメなどが完売するなどの影響力を持ち、SNSフォロワーは200万人以上。
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2024年12月の情報で、現在と異なる場合があります。