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ばあば世代とこんなに違う!医師が解説【出産・産後の過ごし方】今の常識

更新

monkeybusinessimages/gettyimages

以前ご紹介した「ばあば世代とこんなに違う!医師が解説【妊娠・出産】今の常識」の第2弾です。
今回は、出産や産後すぐの過ごし方で、ばあば世代からよく言われることについて、その真相や今の常識を、愛育病院・産婦人科部長の山下隆博先生に教えていただきました。

こちらもおすすめ→体型、腰痛、尿もれ…助産師ママが見た! 産後の【あるあるギャップ】解消法

「小さく産んで大きく育てる」がいいの?

「小さく産んで大きく育てるのがいい」と思っているばあば世代は多いようです。
医療が発達していない時代は、出産時の事故を防ぐために「小さく産むほうがいい」と言われていたこともあるようですが、今はあえて体重を増やさずに小さく産むのは間違いです。栄養不足で小さく生まれた赤ちゃんは、将来、肥満や生活習慣病になりやすくなるという研究報告も多くあります。

お産の傾向は遺伝するの?

実の母親から、「私がお産に時間がかかったから、あなたも時間がかかるかも」「私が帝王切開だったから、あなたもそうなるかも」などと、お産の傾向が遺伝するかもと言われる妊婦さんは多いようです。
乳がんや卵巣がんについては遺伝があることがわかっていますが、お産の傾向についてはあきらかにされていません。ただ、体格については遺伝することが多いので、パパやママが出生時に体が大きめなことが原因で帝王切開でのお産になったのなら、赤ちゃんが大きくて帝王切開になる確率は高くなるかもしれません。

「産後すぐに水仕事をしたらダメ!」って本当?

井戸で水をくみ上げるような時代は、産後すぐに水をくむのが負担になるため言われていたのかもしれません。今は水道があるので、体調がよければ普通に水仕事をしても問題ありません。体が冷えるのが気になるなら、お湯を使って。でも、体調がつらいのに、無理をして家事をするのはNG。つらいときは休み、様子を見ながら、少しずつ家事をするようにしましょう。

母乳の出をよくするためには、おもちがいいの?

「母乳がよく出るように」とおもちをすすめられる人も多いよう。おもちは手軽なエネルギー源になるため、昔から母乳がよく出る食べ物として言い伝えられてきましたが、医学的根拠はありません。母乳の出をよくするためには、バランスのとれた食事と水分をとること、そして、赤ちゃんに頻回におっぱいを吸わせることが大切です。

産後1週間はシャワーしないほうがいいの?

今は産後の経過や体調に問題がなければ、出産の翌日からシャワー、産後1カ月から入浴が可能です。昔はシャワーがなかったため、悪露(おろ)がある産後の女性は家族が入り終わった最後のおふろに入ることが多く、衛生面が心配でした。感染が原因の産じょく熱で亡くなる人もいたので、その名残かもしれません。

赤ちゃんのお世話は母親がするべき?

昔は、出産・育児は女の仕事と考える人が多かったようですが、今は「イクメン」という言葉もあるくらい、パパの育児参加が積極的になりました。夫婦2人の子どもなのだから、2人で育てるという考え方が主流になっています。とはいえ、仕事の都合でできないパパもいるので、夫婦でできることを分担すればいいのではないでしょうか。

関連:産後のママを支援するために社会が動き始めている!~産後ケア学会リポート~

ばあば世代からよく言われることの”真相”、参考になりましたか? 昔に比べると医療が進歩し、時代に合わせて生活スタイルも変化しているので、出産や産後の生活についても、変わっていることがたくさんあります。ばあば世代も悪気があって言っているわけではないことが多いので、「昔はそうだったけれど、今はこうなっている」と、変わった理由や背景を知ってもらうのがおすすめです。また、産前や産後はホルモンバランスの影響でナーバスになりやすい時期でもあるので、言われても気にしすぎないようにするのも1つの方法です。(文・たまごクラブ編集部)

■監修/総合母子保健センター 愛育病院 産婦人科部長 山下隆博先生
■参考:たまごクラブ2018年1月号「妊娠・出産・育児 今の常識はコレ!」

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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