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【妊婦さん約700人に緊急調査】RSウイルス母子免疫ワクチンが4月に定期接種化。どれだけ知ってる?接種する?

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低月齢の赤ちゃんへの感染に注意が必要な「RSウイルス感染症」。予防効果が期待できるとして、2024年から希望する妊婦さんに対して、自費によるRSウイルス母子免疫ワクチン接種が開始されていました。この4月からは定期接種化され、原則無料になります。今回、たまひよONLINE編集部では、妊婦さんに認知調査を実施(※1)。みなさんの関心度や、集まった声を紹介します。

妊婦さん約700人に緊急調査!その結果は?

●写真はイメージです 写真提供/ピクスタ

RSウイルス感染症を引き起こすRSウイルス。乳幼児から大人まで、だれもが罹患する可能性があるウイルスで、2歳になるまでにほぼ100%が感染する(※2)といわれています。ただし、生後6カ月までに感染すると重症化し、入院する赤ちゃんも(※3)(※4)。まずは、このRSウイルスについて聞きました。

RSウイルスって何⁉

RSウイルスの感染経路や症状、予防方法を人に説明できるくらい「よく知っている」と答えた人は21%。説明できるまでではないものの「まぁ知っている」を含めると70%の妊婦さんがRSウイルスについて認知しているという結果に。上の子がいる妊婦さんは知っている人が多いだろうと想定していましたが、今回が初めての妊娠という人も、産院や知人からの情報などでRSウイルスについて知っているという結果が出ました。

「SNSで、子どもが乳児期にRSウイルスに感染して大変な思いをしたという方の投稿を見て、初めてこの病気について知りました」(ぽんきち/妊娠後期・初産)

「上の子が生後1カ月でRSウイルスに感染して重症化、入院しました。それもあり、今回の子には同じようなことになるのを防ぎたい。妊娠中から予防できるならしたいです」(マム/妊娠後期・2人目)

妊娠中にワクチンを接種できることを知っている?

RSウイルス感染症対策の一つに、妊婦さんしか接種できない「RSウイルス母子免疫ワクチン」があります。これは赤ちゃんにワクチンを打つのではなく、妊婦さんにワクチンを接種することで、妊婦さんの体の中で作られた抗体が赤ちゃんに移行するという仕組みを利用したものです

アンケート結果では、半数の妊婦さんがRSウイルスワクチンを妊娠中に打てることを「よく知っている」と回答。リアルな声も紹介します。

「RSウイルスワクチンのように、“赤ちゃんにも抗体が移行する”と言われると、赤ちゃんのためにも打っておこうという気持ちになれました」(たんさん/妊娠後期・初産)

「1人目の息子が3カ月でRSウイルスに感染。入院をきっかけに、ワクチンの存在を知ったので、2人目妊娠中の今は打ちたいと思います」(りんりんまま/妊娠初期・2人目)

2026年4月からは定期接種がスタート!

これまでは3万円程度の自己負担が発生したRSウイルスワクチン接種。定期接種化で費用の壁がなくなり、赤ちゃんのために接種したいと考える人も多いようです。妊婦さんの回答もポジティブな結果に。「受けたい」「検討中」を合わせると、接種に前向きな妊婦さんは60%。また「その他」には、すでに自費で接種済みと答えた人も含まれていました。

「定期接種化する前に自費で接種。産科医へ希望した際、『ウイルスへの攻撃ミサイルを赤ちゃんに移行させて備えることができます』と説明されました。赤ちゃんを守る行動がとれて誇らしかったです」(鳥居/妊娠後期・初産)

「母子免疫につながるワクチン接種はすべて受けたいと思っています」(みっふぃー/妊娠中期・初産)

実は妊娠中、いつでも接種できるわけではない⁉

ワクチンを接種してから抗体がつくまでは約2週間かかります。いつ接種してもよいということではなく、主治医と相談して余裕をもったスケジュールを考える必要が。そして、ワクチンを接種すると、生後3カ月以内での重症化予防効果は81.8%、半年以内では69.4%にのぼることが実証されています(※5)。

低月齢の赤ちゃんが重症化しないため、定期接種の対象となるのは、妊娠28〜36週6日まで。この接種時期の認知度についても、「知らない」と答えた人は22%。

RSウイルスや、ワクチンの存在を知っていても、抗体がつくまでの期間や接種時期など具体的な内容についてはまだ知らない人が多いようです。

「友人から話を聞いていて、RSウイルスワクチンはずっと検討していました。産院からの案内はなく、自己申告制だったため、ギリギリの36週で自費接種。もっと接種期間などについて広めたほうがいいと思いました」(くるみママ/妊娠後期・初産)

「赤ちゃんを守るためなら接種したい」という一方、副反応への不安感も

アンケートでは、ワクチン接種で「赤ちゃんを守りたい気持ち」のほかに「安全性への不安」の声もありました。 そして、定期接種化への期待はとても大きく、産婦人科でのくわしい説明など安心して選択できる環境を望む声が多く寄せられています。定期接種が始まると、自治体からのお知らせが届くようになり、妊婦さんがRSウイルスワクチンについて知る機会は増えるでしょう。

「ワクチンが逆に赤ちゃんに影響しないか、後遺症などが残らないのか、少し心配です」(さぁ/妊娠初期・初産)

「胎児に影響はないと言われても、どこまで本当なのか。嘘の情報もあちこちであるので、なかなか信じられなくて…」(きょん/妊娠後期・初産)

「新型コロナワクチンの副反応が強かったので、受けるのが心配です」(まなごん/妊娠後期・初産)

ママたちのリアルな声を、丸の内の森レディースクリニック院長の宋 美玄先生に見ていただきました。

【産婦人科医・宋先生より】有効性・安全性とも十分に検証されたワクチン。接種する人が増え、安心できる人も増えるはず

「定期接種のニュースが出たことで『RSウイルス母子免疫ワクチン』についての認知は広がっていきている印象です。

妊娠中に打つワクチンであるため、妊婦さんが不安に感じるのは当然のことです。
これまで、ワクチンに関する情報提供はそれぞれの医療機関に任されていたので、情報の濃淡が大きかったことも影響しているのだと思います。有効性と安全性については、WHOも有効な公衆衛生戦略の一つと位置づけています。また、世界65カ国以上(※6)、1万人以上の妊婦さんに接種が行われており、日本においても厚生労働省が妊婦さん・赤ちゃんへの安全性を認めているワクチンです(※7)

今後、接種券に同封される自治体からのお知らせも含め、公的な情報源が増えると安心できる方が増えるでしょう。また、接種した経験者の声が増えてくることも安心につながると思います。SNS上の誤った情報に注意して、心配なことがあれば産婦人科医に相談しましょう。

私のクリニックでは、定期接種になる以前から、すでに何百人もの方に打たせていただいていますが、副反応は総じてとても軽く、重篤例は現在のところありません。接種後の副反応はコロナワクチンに比べると非常に少ないです。

このワクチンでメリットがとくに大きいのは、早産で生まれた小さい赤ちゃん。早産はだれにも起こる可能性があり、なかなか妊娠中から予知できないので、接種期間内であっても早めに打つことが大切だと思います」(宋先生)

お話/宋 美玄先生 取材・文/茂木奈穂子、たまひよONLINE編集部


ワクチン接種の安全性や接種のメリットなど、“正しい情報を知りたい”という多くの妊婦さんの正直な気持ちがわかるアンケート結果でした。定期接種になるとはいえ、心配なことがあったら信頼できるかかりつけの産婦人科医に相談して、納得したうえで接種したいですね。

※1 「『妊娠中の感染症対策・ワクチン接種』について、みなさんの声を大募集!」
【調査方法】WEB調査
【実施期間】2026年2月5日~2月9日
【調査対象者】「まいにちのたまひよ」アプリ利用者
【回答者数】721人(妊娠中)
データは小数点以下を四捨五入して掲載しています。

※2  堤裕幸: ウイルス 55(1): 77, 2005より
※3 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト:RSウイルス感染症とは(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html)(2026年3月15日時点)より
※4 Kobayashi Y et al.: Pediatr Int 64: e14957, 2022より
※5 アブリスボ電子添文より
※6 各国文書より(たまひよONLINE編集部、およびファイザー調べ)
※7 WHO:Respiratory syncytial virus (RSV) https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/respiratory-syncytial-virus-(rsv) 、日本産科婦人科学会 日本産婦人科医会:「RSウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ筋注用)の接種の安全性について」より


宋 美玄先生(そん・みひょん)

PROFILE
産婦人科医。丸の内の森レディースクリニック院長。1976年生まれ。兵庫県出身。
2001年に医師免許を取得し、周産期医療、女性医療に従事するかたわら、テレビ、インターネット、雑誌、書籍で情報発信を行う。産婦人科医の視点から社会問題の解決、ヘルスリテラシーの向上を目的とし活動中。

●記事の内容は2026年3月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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