まだまだある妊婦健診の苦手を克服![問診・尿検査・NST]
妊婦健診では、緊張して苦手意識を持ってしまう検査もあるけれど、いずれもママと赤ちゃんのために必要な検査です。今回は、問診・尿検査・NST(ノンストレステスト)を受けるときに、ちょっぴり楽になるコツを産婦人科医の小川隆吉先生に解説していただきました。
※検査・測定内容は産院によって異なることがあります。
【苦手1】問診
「先生が忙しそうで、なんとなく質問しにくい雰囲気なんです…」
という声も聞かれますが、問診の時間は妊娠経過や体調に関する不安を解消し、お産までに医師との信頼関係を深めるチャンス。赤ちゃんのためにも、遠慮せず相談しましょう。
「聞きたいこと」は事前にメモ、1回の質問は2~3問に
健診までに、前もって聞きたい事をメモしておくと、聞き忘れを防ぐことができます。診察時間は限られているので、「今日はコレについて聞きたい」というポイントをしぼって質問すると、医師も答えやすくなります。1回の健診での質問は2~3問にしぼるのがおすすめ。
「聞きにくいこと」は母子健康手帳に質問メモを
聞きにくいことがあったり、質問するタイミングが難しいと感じたら、医師が必ず目を通す母子健康手帳にメモを挟んでおくといいでしょう。生活上のことは、助産師さんに質問を。
「気になる症状」は検査前に報告を
以下の症状があるときは問診を待たず、健診の最初に医師か助産師さんに伝えましょう。検査が終わってしまってからだと、再検査の可能性も。
★ 前回の健診からの間に出血があった
★ つわりがひどくて食事がとれない
★ 最近頻繁におなかが張る
★ おりものが増えた、においやかゆみがある
★ むくみが気になる
★ 胎動が減った
★ 頭痛がひどく、目がチカチカする
【苦手2】尿検査
「朝食で食べた菓子パンが検査に影響するとは…」
妊娠中は循環血液量が多くなって腎臓に負担がかかるため、尿糖や尿タンパクが(+)になりやすい傾向があります。
また、検査直前に甘いものを飲食すると、尿糖が出てしまうことがあるので注意しましょう。
排尿のタイミングに注意
健診前にトイレを済ませてしまうと採尿できなくなるため、尿検査のタイミングでトイレへ行くように準備しましょう。
【苦手3】NST(ノンストレステスト)
「長時間じっとしているのがつらい…」
妊娠後期に、おなかにセンサーをつけて、30~40分間安静な状態で行う検査。子宮収縮の状態と、赤ちゃんが分娩のストレスに耐えられる元気があるかどうかをチェック。動けないので、本や雑誌などを持参しましょう。
トイレを済ませてからに
ノンストレステストは、ママのおなかに分娩監視装置をつけて長時間過ごすため、先にトイレを済ませておくようにしましょう。
妊娠中の体のことや赤ちゃんのことを聞くのは、問診がチャンス! とっさに質問が出てこないことのないよう、聞きたいことはこまめにメモを取り、ドクターに質問する内容として事前にまとめておきましょう。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
1975年日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)