妊婦健診の3大苦手を克服! [内診・血液検査・血圧測定]
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健診では、緊張して苦手意識を持ってしまう検査もあるけれど、いずれもママと赤ちゃんのために必要な検査です。
今回は、内診・血液検査・血圧測定を受けるときにちょっぴり楽になるコツについて、産婦人科医の小川隆吉先生に解説していただきました。
※検査・測定内容は産院によって異なることがあります。
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【苦手1】「内診台」に乗るときのコツ
台が上がる前から、緊張してつい体に力が入っていませんか? 内診は、妊娠経過やお産の進み具合を調べるために必要な検査。スムーズに受けるには、体の力を抜くのがコツ。これは陣痛中のリラックスにも通じるので、お産の練習に役立つと考えて、少しずつ力を抜いてみましょう。
深呼吸してリラックス
大きく息を吸ってから、フーッと長く息を吐くと、余分な力が抜けてリラックスできます。ひじかけがある場合は両手をひじかけに軽く添えて。肩の力が抜けて脱力を意識しやすくなります。
台には深く腰かける
内診台に深く腰かけて体が安定すると、腟に指や器具が入りやすくなり、痛みが少なくなります。
足の力を抜いて外に倒す
足の内側に力が入ると足が開きづらくなり、医師が診察しにくくなります。痛みも感じやすくなるので、注意して。
【苦手2】「血液検査」をスムーズにするには?
「血管が細いのか、いつも針を刺すのに時間がかかり、気分が悪くなりがちです…」
という声も多く、妊婦さんが苦手意識を持ちやすい「血液検査」。緊張すると体に力が入り、注射針が血管に入りにくくなります。腕を圧迫しないように、袖をまくりやすい服を着て、採血前にはゆっくり深呼吸して心を落ち着かせましょう。
検査の前は手を温めて
採血するほうの手をお湯や簡易カイロで温めておくと、血管が広がって採血がスムーズに。
手を肩よりも下げておくと◎
採血するほうの手を肩よりも下げて、グーパーを繰り返すと血管が見えやすくなります。
【苦手2】「血圧測定」を正常値にするには?
「家では正常値なのに、健診ではいつも高めに出るんです」
「医療機関で測定すると、いつもより高めに出てしまう」
という人は、緊張をほぐすために、まずは大きく息を吸って、吐いて。目を閉じて空や海の風景をイメージするのも効果的。
測定前に深呼吸
緊張していると、普段よりも血圧が高めに出ることがあるので、深呼吸して心を落ち着かせましょう。
余裕を持って出かける
あわてて産院に到着した直後は、血圧が高めに出ることがあります。時間に余裕を持って行動しましょう。
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内診や血液検査・血圧測定など、健診に慣れてくるまでは苦手意識を持ってしまうことも。医師や助産師など、スタッフとコミュニケーションを心がけると、緊張が緩和します。リラックスすることを意識して、疑問や質問は率直に伝えてみて。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
1975年日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
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