【初めて育児】妊婦さんに知ってほしい「授乳の基本」と失敗しないコツ
お産を終えたら、ママの体の回復を待つことなく、赤ちゃんのお世話がスタート! なかでも、長時間抱っこしながら、昼夜を問わず3時間おきに行う授乳で、つまづいてしまうママが多いよう。うまく飲んでくれない...。まとまった睡眠が取れない...など、想像していたよりハードに感じるかもしれません。でも、妊娠中から産後の事をイメージしながら"授乳のコツ"予習をしておけば、大丈夫! 私たちのお母さんも、そのまたお母さんも、誰だって初めはつまづいていたんですから。
「授乳」はママにしかできない大切なお世話
抱っこや泣きやませ、おむつ替えなどは、パパや家族に頼むこともできますが、母乳育児はママがメインです。生まれたばかりの赤ちゃんを前にして、慌ててしまわないようにするには、まず知ることが大切。授乳の基本の流れと、コツ、NG項目を紹介するので、しっかりとチェックして、授乳をしている様子をイメージしてくださいね。
授乳の基本の流れをチェック!
おっぱいタイムを少しでも楽しくするためにも、ママと赤ちゃんがリラックスできる、授乳のスタイルを見つけることが大切です。最初はうまくいかなくて、難しく感じてしまうかもしれませんが、何度も繰り返すうちに慣れてくるので、大丈夫です。
■用意するもの
☑授乳クッション
☑ガーゼ
☑クッション
■基本の流れ
①一方の乳房で授乳
授乳クッションなどで、赤ちゃんの顔がママの乳房の近くにくるように調節。乳首を赤ちゃんの口に含ませます。
②たて抱きにする
吸う力が弱まったら反対側へ。赤ちゃんの口の端にママの指を入れて乳首をはずしたら、手で首とおしりを支えてたて抱きに。
③反対側の乳房で授乳
おしり側の手を首へ、首側の手をおしりへ移動し、赤ちゃんの頭を反対側へ。①と同じように授乳をします。
④終了後はげっぷをさせる
赤ちゃんをのせる側の肩にガーゼを置き、赤ちゃんの頭から首を支えて、向かい合うようにたて抱きにします。
⑤げっぷを出す
ママの肩に赤ちゃんのあごをのせ、背中を下から上にさすります。胃をまっすぐに立ててあげるイメージで抱くと◎。
Check!
5~10分してもげっぷが出ないときは、おすわりの姿勢で、ママの手を胸に当てて背中をさすってもOK。
コツは“腕や肩の力を抜いて、背中を丸めずに!”
授乳では、赤ちゃんが十分におっぱいを飲めるのはもちろんですが、ママがラクな姿勢をとれることも大切です。ママが背中を丸めることなく、赤ちゃんと体を密着させること、そして赤ちゃんが深く乳首をくわえられるようにすることがポイントです。
■コツ1
ママの手で乳房を固定
わきを締めて、赤ちゃんが乳首をしっかりとくわえられる位置に、乳房を固定しましょう。
■コツ2
ママと赤ちゃんの
おなか同士をくっつける
赤ちゃんの耳、肩、腰が一直線になるよう、ママと赤ちゃんのおなかを密着させます。
■コツ3
しっかりと首をささえる
含ませている乳房の反対の手で、赤ちゃんの首を支えることで、乳首を深くくわえさせます。
最後に、ママと赤ちゃんのNG項目をチェック!
■ママのNG
☑肩が上がっている
☑わきがあいている
☑前かがみ
■赤ちゃんのNG
☑赤ちゃんのおなかが上を向いている
☑赤ちゃんの鼻がつぶれている
☑唇があまりひらいていない
☑下あごがママの乳房に触れていない
いかがでしたか? 授乳は、赤ちゃんのお世話の中でも頻度が高いので、その分、失敗の数も多くなります。だからといって、自分を責める必要はありません。ただ、少しコツがつかめていなかっただけ、と考えてみてください。今回紹介した“授乳のコツ”以外にも、おむつ替えや、沐浴のコツも紹介していきたいと思うので、産後の育児に不安がある妊婦さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(文・たまごクラブ編集部)
■監修/芥川バースクリニック 院長 芥川 修先生・助産師 鳥越敦子さん・助産師 水野尚子さん
■参考文献/たまごクラブ2017年8月号「入院生活」と「初めて育児のコツ」BOOK ForMAMA
●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。