【医師監修】妊娠中の帰省や旅行★飛行機や新幹線で気をつけたい7つのポイント
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帰省や旅行はリフレッシュできる半面、無理をしてしまいがち。妊娠中は「大丈夫!」と思っていても、思わぬ体調の変化が起こることも。どんなことに注意して計画を立てたらいいか、産婦人科医で旅程管理主任者の資格も持つ竹内正人先生にうかがいました。
記事監修
日本医科大学大学院修了。米国ロマリンダ大学留学を経て葛飾赤十字産院などに勤務。よりやさしい「生まれる・生きる」をサポートするため、国や地域、医療の枠を終えて活動中。著書・監修書も多数。
帰省に無理がないか考えてから準備をしよう
「年末年始は帰省するのが恒例だから…という人も、妊娠中は少し慎重に考える必要があります。そのまま里帰り出産する予定で、かかる産院がわかっている場合はいいですが、そうでない帰省は旅行と同じ。万が一体調が悪化した場合、産院が見つからなかったり、受診に時間がかかったりする可能性も。そのリスクや自分の妊娠経過を考えて、無理がないか、帰省をするかどうか判断しましょう」
準備をするときに気をつけたい7つのポイント
★予定を立てる前に…
1●主治医に相談して許可は得ている?
いつ、どこに、どうやって行くのかなど具体的に説明して相談を。「きっと大丈夫」と自己判断するのは禁物。
2●妊娠経過に問題はない?
妊娠経過に問題がないことが前提条件。安静指示が出ている人は、医師と相談の上、中止するなど検討を。
3●出産予定日より29日以上、前?
出産予定日を含めた28日以内に飛行機を利用する場合、診断書の提出や医師の同伴などの搭乗条件があります。
★予定を考えるとき
4●込みやすい時期、時間を避ける
人が多い場所では、感染症や転倒の危険性も。できるだけ、込みやすい時期や時間帯は避けてください。
5●座席は予約して確保
自由席で座れなかった場合、体への負担が大きいので、新幹線や特急の利用では、座席を確保しておきましょう。
6●具合が悪くなった場合のことも考えておく
万が一、具合が悪くなったときに休めるような移動ルートを考え、時間に余裕を持たせたスケジューリングを。
7●到着先の産院も確認しておく
何かあったときにあわてないよう、到着先の近くに産院があるか確認しておきましょう。
必ず持っていくものは?
□母子健康手帳
□健康保険証
□生理用ナプキン(破水、出血に備えて)
□マスク
冬はインフルエンザをはじめとして、感染症が流行する季節。予防対策にはマスクは必須。同行する人も着用すると、なおいいでしょう。
ナーバスになりすぎる必要はありませんが、自分の体調や妊娠経過をきちんと知っておくことは、妊娠中のどの場面でも大切です。帰省や旅行が楽しい思い出になるよう、心構えしておきたいですね。
(文/たまごクラブ編集部)
初回公開日 2018/11/25
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