胎動はいつから?先輩ママが感じたおなかの赤ちゃんの動き&パパがしたことは?
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赤ちゃんは妊娠初期からおなかの中で元気に動いていますが、妊娠18週~20週ごろになると、それを胎動としてママが感じられるようになります。赤ちゃんの成長に連れ、胎動の強さや感じ方は変わってきます。今回は、先輩ママが感じた胎動の感覚をもとに、赤ちゃんがどんな動きをしているか、産婦人科医の小川隆吉先生に教えていただきました。赤ちゃんの動きを想像しながら、胎動を感じてみましょう。
胎動って?
「妊娠18~20週になると、おなかの赤ちゃんの身長は20㎝前後と、かなり大きくなります。さらに動きも活発になるため、ママにもその動きが伝わるようになります。これが胎動です」(小川先生・以下同)
赤ちゃんは聞こえてる?
「5カ月ごろになると、おなかの赤ちゃんの聴覚が発達してくるので、少しずつ外の音も聞こえるようになります。おなかに向かってたくさん話しかけてあげましょう」
胎教ってどうするの?
「好きな音楽を聴く、外の景色を楽しむなど、ママがリラックスしてしたいことをするのがいちばん大切。前向きでハッピーな気持ちが赤ちゃんに伝われば、それが胎教なのです」
胎動の初体験は18~20週が一般的
「赤ちゃんの動きが活発になる18~20週に胎動を実感するママが多いようです。もちろん感受性によって違うので、感じるのが遅くても大丈夫。まだ感じない人はおなかの赤ちゃんの動きを想像してみるといいでしょう」
ベビーの神経発達に伴い、動きが変化する!
「妊娠18週くらいから脳と手足などの運動神経がつながってくるので、回転したり寝返りするなど、滑らかな動きができるようになります。また、動きに強さが加わってきて、連続した動きや力強い動きも感じられるようになります」
ママがリラックスしていると胎動を感じやすい
「忙しくしていると、意識がおなかから離れるうえに、筋肉が緊張して伝わりにくいことも。逆にママがリラックスしていると、赤ちゃんもリラックスしてよく動くので、感じやすくなるでしょう」
赤ちゃんの体位や、活発度などでも感じ方に差が
「さかごか頭位(とうい)かといった赤ちゃんのおなかの中での体位や、赤ちゃん自身が活発かおとなしいかといった個性などによっても動き方が違うので、感じ方にも差が出ます」
先輩ママが体験した胎動はどんな感じ?
「胎動の種類は様々で、手足を曲げる屈曲運動や、寝返りをしたり体を回転させる全身運動、横隔膜を上下に動かして呼吸のような運動も。赤ちゃんは、おなかの中を自由自在に動き回っています」
小さな魚がピクンと跳ねた感じ(妊娠中期)
「まだ小さい赤ちゃんが、体を曲げ伸ばしして、まるで魚が跳ねるような動きをすることも。感じたらやさしくおなかをなでてあげてください」
腸の中の空気が移動する感じ(妊娠中期)
「赤ちゃんが羊水(ようすい)の中で寝返りを打つと、腸の中の空気が移動するように感じることが多いようです。ねんねの途中だったのかな?」
おなかの中をぐるぐる混ぜられている感じ(妊娠後期)
「おなかの中で、赤ちゃんが回転したときに感じやすい動き。この感覚を体験したあ
と、さかごが直っていたという人は多いようです」
おなかの中でビクッと1回跳ね上がった感じ(妊娠後期)
「新生児の時期には、強い音や光などの刺激に反応して、体をビクッとさせることがありますが、それと同じような動きをすることもあるようです」
先輩パパ発! パパも一緒に胎動を感じる方法
赤ちゃんの胎動を感じるために、パパが試してみた方法も参考にしてみてください。
●ママのおなかに顔や手を当てて感じる
●ママのおなかとパパのおなかをくっつける
●一緒に湯船につかると、お湯が動いて胎動がわかる
●聴診器を買ってきて、おなかの様子を探る
胎動がわかるようになると、おなかに赤ちゃんがいる一体感をより感じられるようになります。また、赤ちゃんの運動神経の発達に伴って、その動きもだんだん強く大きく変化していくので、パパも胎動を感じることができるように。胎動を感じたら、ママやパパはおなかにたくさん話しかけ、こたえてあげましょう。(文・たまごクラブ編集部)
■監修:小川クリニック 院長 小川隆吉先生
日本医科大学卒業。同大学産婦人科講師、都立築地産院産婦人科医長を経て、1995年より現職。セックスカウンセラーセラピスト協会会員、日本不妊学会会員。
■参考:たまひよブックス「いつでもどこでもHAPPY妊娠・出産ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
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