夫婦で付けたい名前が違う“名づけバトル勃発”一人目と二人目を分担して決着
現在10歳と2歳になる2人の娘がいる、ママライターの天野つばさです。32歳の時に長女を自然分娩、40歳で次女を帝王切開で産み、2つの出産方法を経験しました。長女のときの名づけは1人目という事もあり、夫婦で思い入れが強く、お互い候補に上げた名前を譲ることができず、出産後もなかなか名前が決まらなくて大変でした。
女親になる私が、名づけで重視した事とは!?
私が子どもの名前で重視したのは、使用する漢字についてでした。名前は口頭で伝えることも多いため、義務教育の間で習う、どんな人でも言えば伝わる漢字を使用したいと思っていました。そして、気をつけたいと思っていたのは、読み間違いが少ない漢字である事でした。
私自身の名前が「幸子(仮名)」のように、「さちこ」「ゆきこ」と2通りで読める名前で、結構訂正することが多かったのです。読みやすく、わかりやすい名前が良いと思っていました。
また、私は長年習字を嗜んでいたこともあり、書くときに画数が多くバランスが取りにくい漢字は避けました。おなかの子が女の子で、出産予定日が4月だとわかり、漠然と季節を感じられる「春」らしい温かい名前がいいなと思って考えました。
男親になる夫が、名づけで重視した事とは!?
夫の名付けは響きを重視しており、候補で出してきた名前は全部ひらがなでした。響きの綺麗なものやかわいいものが多く、とてもキラキラした名前が多かったです。
とりえあえず響きから名前を決めて、後から漢字をあてはめる方式です。私の友人に話したら、響きだけなのに「キャバクラ嬢みたいな名前が多いね」と言われました。
そして響きから入ったためか、夫のイチオシの名前は、その年の名付けランキング1位の名前でした。我が家は多い苗字ランキング上位にあるため、名前まで多いと同姓同名も多くなります。
私自身、同姓同名が多く、人違いなど不安が多かったので、「あまり同姓同名が多いのも大変で面倒だからやめよう」とは伝えました。
名前決定への道のり、一旦振り出しに戻る
そんな感じで夫が響きを、私が由来と漢字を重視していて、赤ちゃんが生まれる前から意見が違っていました。お互いそれぞれつけたい名前があって、出産後も意見は平行線。一旦2人共考えていた名前を白紙に戻して、考え直すことにしました。
生後2週間で出生届を出さないといけないので、入院中、夫に漢和辞典や名づけの本を持ってきてもらったり、名づけのきっかけになればと4月の季語を調べたりしました。
その中で赤ちゃんが生まれた日が何の日かを調べてもらいました。その日は愛媛県の柑橘類生産農家が1994年に制定した『オレンジデー』だそうです。それと一般的にはタイタニックの沈没の日が有名でしたが、どちらの由来も名づけにからめるには難しく断念しました。
1人目は私の希望がとおり、2人目は夫が名づけた
出産後、入院中も名前のことを考えると眠れませんでした。 最終的に出生届提出のギリギリになりましたが、夫が折れて私が希望する名前で決まりました。
今年10歳になる長女は、自分の名前をとても気に入ってくれているので、親としてとても嬉しいです。
夫が希望していた名前は、その年のランキング1位だった名前でもあり、やはり幼稚園の同じクラスにその名前の子がいて現在も仲がよいので、違う名前にしてよかったと思いました。
2人目も女の子だったのですが、私は1人目で女の子の名前は考え尽くしてしまったのもあり、夫が2人目のために新しく考えた名前が素敵だったので、次女の名前はすぐに決まりました。姉妹でそれぞれの生まれた季節を感じられる植物の漢字を入れて、関連を持たせてあるのも気に入っています。
当初は字画も考慮して、本も購入したりして調べましたが、苗字に合う字画が良い漢字を選ぶとなるとかなり数が限られてしまい、良い意味の漢字を選ぶのも難しくやめました。名づけでいろいろ調べていても「植物の名前は『枯れる、散る』というから」とか 「親の名前の一部をつけると親を越えられない」そんな迷信、言い伝え系も多かったです。字画と同じように最初は気にしていましたが、使える漢字がほとんどなくなるので、考慮せず自分たちが重視する名前を考えて付けました。
[天野つばさ * プロフィール]
10歳と2歳になる8歳差の姉妹育児中。姉を自然分娩、妹を帝王切開で産み2つの出産方法を経験。娘達が好きなものに、一緒になって全力でハマって楽しんでいます。現在は、ディズニーとアンパンマンLOVE。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。