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助産師に聞く つわりの終わりはいつ? 長引かせない方法や気をつけるポイントは?

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Tomwang112/gettyimages

「気持ち悪い」「だるい」「何も食べられない」…。つわりのつらい症状が続くと、出口の見えないトンネルにいるような気持ちになりますね。でも、つわりには必ず終わりがあります。いつ終わるのか、どうしたら早く終わるのか。愛育病院(神奈川県)の助産師・永島直美さんに教えてもらいました。

関連:【動画】つわりのときに効いたもの TOP10 ~先輩ママのコメントつき~

そもそも「つわり」って何?

つわりの原因はホルモンの分泌にかかわる説が有力ですが、実ははっきりとわかっていないのが現状です。基本をおさえて、まずはママの体に何が起きているかを理解しましょう。

つわりの原因 ホルモンの大量分泌?

つわりの原因は、はっきりとわかっていません。ただ、妊娠初期に胎盤からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが大量に分泌されることで、ママの体が急激な変化に対応できないからと考えられています。実際、hCGのレベルが高い人がつわりがひどい傾向があります。また、黄体ホルモンの分泌が増えると高温期が続いたり、腸管の動きが悪くなり便秘やむかむかする症状が起きやすくなるから、ともいわれています。ほかにも、ビタミン不足による代謝障害、血糖の変動、精神的な影響など、さまざまな説がいわれています。

いつ終わるの? 平均16.5週

個人差はありますが、つわりの多くが妊娠5~6週から始まり、胎盤が完成する妊娠16週までに終わります。たまひよのアンケートでは平均16.5週というデータも※。
終わり方にも個人差があり、ある日突然ぱたっと終わる人もいれば、徐々に治まる人もいます。

※たまひよアンケート(2017年2月実施)より

「胃腸にやさしい食事」で早く終わる?

いちばんのポイントは胃の状態を良くしてあげること。つわりで気持ちが悪いときは、胃腸が弱っています。つわり期は消化の良いものをよくかんで食べ、胃腸をいたわりながら、荒れた胃腸を1日でも早く回復させましょう。
また、ストレスを感じるとつわり症状が悪化するといわれています。自宅環境や仕事、通勤ラッシュなど、イライラの原因を一つずつ取り除きながらゆったりとした気持ちで過ごせるといいですね。

妊娠16週以降はつわりじゃない! 「胃が荒れている・弱っている」状態

Milkos/gettyimages

「後期つわり」という俗語もあるほど、つわりが「終わらない」「再開した」と悩むママもいます。でも、妊娠16週を過ぎても気持ちが悪いのは、つわりではなく胃腸が荒れている状態。そうならないためには、妊娠16週までのつわり期に胃腸をいたわってあげること、また、つわり終了後に暴飲暴食などで胃腸を荒らさないことが大切です。
一方で、妊娠後期に気持ちが悪くなる原因に、子宮が大きくなるからということも。赤ちゃんの成長とともに子宮が大きくなると、胃が圧迫されて胃腸の動きが悪くなるので、胃腸がもたれたり、一度にたくさん食べられなくなったりすることがあります。
いずれの場合も、妊婦健診で経過に異常がなければ赤ちゃんは元気です。不快な症状が続くのはつらいですが、赤ちゃんのことは心配しないで。

こんな場合は注意!

「つわりは病気ではない」といいますが、症状によっては治療が必要になることもあります。がまんしすぎないで、つらいときは医師に相談して。

妊娠悪阻(おそ)

つわりの症状が重く、水も飲めずに脱水症状を起こすとママも赤ちゃんも非常に危険です。脱水と体重の大幅な減少があると「妊娠悪阻」で治療が必要になります。尿検査で脱水や栄養不足が確認されると、点滴で水分や栄養を補給します。通院の点滴でよくならない場合は入院に。

<妊娠悪阻かも? こんなときは受診を>
●水分をまったく受け付けない
●トイレの回数が減り、尿の量が少ない(脱水のサイン)
●体重が妊娠前の-5kg、または-10%
●常に吐きけがある、嘔吐を繰り返してつらすぎる

胃腸疾患

妊娠悪阻までいかなくても、つわり期は胃腸に疾患が起きやすい状態。つらいときは、妊娠中でも飲める胃薬や漢方を処方してもらうこともできます。医師に相談を。消化に良いものをよくかんで食べるのもポイントです。

<妊娠中の胃腸疾患の原因>
●プロゲステロンの影響
妊娠すると分泌量が増える「プロゲステロン」というホルモンは、胃腸の働きを弱めることがわかっています。その結果、食べ物が通常より長く胃の中に停まるようになり、消化不良や胃もたれが起きやすくなります。

●逆流性食道炎
妊娠中は下部食道括約筋の圧力が低くなることで、胃酸が逆流する「逆流性食道炎」が起こりやすくなります。

●胃酸過多
つわりでたくさん吐いてしまう人は胃酸が何度も胃から食道を通るので食道が弱ったり、胃酸過多になって、胃の不快症状がひどくなるママも多いようです。

<胃腸にやさしいセルフケア食品>
●ヨーグルト(胃の粘膜を守る)
●キャベツやリンゴ(食物繊維が豊富)
●梅干しをとる(胃酸の分泌を助ける)

つわりが終わったらココに注意!

Maridav/gettyimages

つらいつわりから解放された直後は、要注意時期。マタニティライフは、ここからが本番です。つわり期は自分のことで精いっぱいだったママも、赤ちゃんのことを思いながら生活をしましょう。

食べ過ぎに注意!

食欲が回復するので、それまで食べられなかったぶんおいしいものを食べたくなりますよね。でも、暴飲暴食をすると胃腸に負担がかかったり、急激な体重増加で妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になるリスクを高めることに。ここから体重管理をスタートさせ、バランスのとれた食事を意識するようにしましょう。

活動量は“少しずつ”増やして

基礎体温が下がり、体のだるさも取れてきます。生活リズムを急に変えるのはNG。体調をみながら少しずつ活動量を増やしていきましょう。さあ、マタニティライフはここから!

つわりじゃない? 「終わらない!」先輩ママ体験談

「妊娠16週以降はつわりじゃない、胃腸が荒れている・弱っている状態」とはいえ、「気持ち悪い」が長く続いた先輩ママもたくさんいます。それでも、赤ちゃんは無事に生まれているんですね。

「私は1人目も妊娠判明から1週間ほどでつわりが出て出産まで続きました。次の妊娠は双子でつわりの出始めは1人目と同じでしたが症状はひどく、出産まで続きました。不思議なことに出産したとたんになくなるんですよ」

「1歳1カ月の男の子を育てています1児の母です。ものすごーく分かります!私は初期から産後2カ月まで続きました…」

つわりの症状が人によって違うように、つわりの終わる時期や終わり方も人によってさまざま。つらい日が続きますが、つわりの症状は赤ちゃんからの「ママ、無理しないで!」のサインだと思って。家族や外部サービスも頼りながら、少しでもママと赤ちゃんが快適に過ごせるように工夫しながら乗りきりましょう!
(文/大部陽子、たまごクラブ編集部)

監修/愛育会 愛育病院(神奈川県) 助産師 外来師長 永島直美さん

関連:みんなのつわり対策#3【医師が解説】私だけの”あの手この手”、効果を検証

■文中のコメントは口コミサイト『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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