安静指示に、妊娠高血圧症候群。支えは息子のエコー写真、トラブル続きの妊娠生活
4歳の娘・1歳の息子の子育てに奮闘しながら、フリーランスで仕事をしているママライターのTomomiです。私が第2子出産をしたのは33歳で、娘が1歳5カ月の時でした。
妊娠中は娘のお世話やイヤイヤ期の対応に忙しく、おなかの中の息子をあまり大事にできず、申し訳ない気持ちで過ごしていました。無理をしすぎたせいか、最後は“妊娠高血圧症候群”となり、緊急帝王切開での出産となりましたが、無事に元気に生まれてきてくれて感謝でいっぱいです。
健診
目まぐるしい日々の中で、唯一息子の事だけを考える事ができた健診は、とても大切な時間でした。エコーで元気に動く息子と会えるのを、毎回とても楽しみにしていました。そんな思い出深いエコー写真を見ながら、我が子の成長を振り返っていきたいと思います。
<妊娠初期ごろ>心拍確認ができて一安心
妊娠5週目のエコー写真 胎嚢が確認できた
「そろそろ第2子を授かりたいね」と、夫婦会議をしてから数カ月が過ぎた頃、ママのおなかへやってきてくれた息子。第1子で苦労し、第2子でも長期戦を覚悟した妊活の末だったので、とても驚きました。
喜びと同時に、「無事に心拍が確認できるのか」と不安もよぎりましたが、上の娘のお世話で忙しく、第1子の時のように過敏になり過ぎずに日々を過ごす事ができました。
妊娠7週目のエコー写真 心拍確認ができて一安心
慌ただしい日々の中でもすくすくと成長してくれています。無事に心拍を確認し、かわいい胎芽とホワイトリングまで見ることができて、いよいよ第2子を授かった実感が湧いてきました。それと同時に、卒乳して以来ママのおっぱいを触らないと寝られない娘の試練も始まりました。「子宮収縮の可能性もあるので、あまり触らせないように」との先生のお言葉。この日から娘の睡眠儀式はおっぱいから耳へと変更され、4歳になった現在もママの耳がないと眠れません。
妊娠9週目のエコー写真 人間の形になってきたよ
体、顔、手足が見え、ついに人間らしくなってきました。6週目から始まった食べづわりで苦しんでいましたが、息子の元気な姿を見たら嬉しさで心なしかつわりも軽くなりました。
愛らしい姿でピコピコと心臓を動かしているエコーを見て、思わず「かわいいっ」と声を出してしまった私。先生もノリノリでエコー写真撮影時に「ハイ!チーズ」なんて掛け声をかけてくれました。質問にも丁寧に答えてくれて、とても信頼できる先生で安心しました。
妊娠10週目のエコー写真 2頭身になった
順調に大きくなってくれて、平均より1週分程大きめでした。自分の腰痛や足の付け根の痛みを相談するも、私の場合骨盤ベルトは、付け根の痛くない方を向いて眠るようアドバイスをされました。小さなマイナートラブルは、息子がすくすく成長している証。「一緒に頑張って乗り越えようね」という気持ちでママも頑張りました。
妊娠13週目のエコー写真 4Dエコーではじめまして
ついに妊娠4カ月目に入り、つわりも落ち着いてきました。この日から腹部エコーに変わり、4Dでリアルな姿を見ることができて、娘も「かわいいね」と嬉しそうでした。さらに動画をUSBに録画保存してくれるサービスがあり、おなかの中で動く息子の姿は一生の宝物になりました。健診についてこられないパパも、動画で息子の姿を見られるので、同じ気持ちで喜びを共有できるのがうれしかったです。
<妊娠中期ごろ>女系の我が家に待望の男の子判定!
妊娠17週目のエコー写真 平均より1週分大きめで成長中
1カ月ぶりの健診。この1カ月は、風邪をひき3週間も咳が長引いたり、実家へ帰省したり、娘が風邪で高熱を出したり、慌ただしくてあまり息子を思いやれなかった1カ月でしたが、元気にすくすく成長してくれていました。この日はかわいい背中を見せてくれて、性別はまだ分からなかったのでまた来月までのお楽しみに。
妊娠21週目のエコー写真 性別判明!まさかの男の子
母方の従姉妹は全員女子という女系の私、自分に男の子が生まれてくるなんて想像もしていませんでした。驚きと同時に、「男女どちらも育てることができるってとても幸せだな」と、嬉しさもこみ上げてきました。パパは待望の男の子に大喜び。5カ月の戌の日のお参りも無事に済ませ、家族みんなで息子の成長を日々楽しみにしていました。
妊娠26週目のエコー写真 男の子のシンボルが写ってる
この1カ月で3 Kgも体重が増加した私。つわりが終わり、少し油断して食べ過ぎてしまいました。先生からはきつくお灸をすえられてしまいました。マイナートラブルも発生し、カンジタ膣炎や腰痛に悩まされながらも、息子は元気に成長中。ついに推定体重は1174gになり、エコーでは足を大開脚して男の子のシンボルを見せてくれました。胎動も激しくなり、元気な息子に話しかけ、娘と一緒に動くおなかを楽しんでいました。
<妊娠後期ごろ>お腹のはりがひどく安静指示に
妊娠29週目 安静指示と張り止め薬
ついに妊娠後期に入り、2週間毎の健診となりました。マタニティー期の中で心身ともに1番つらかったのはこの頃。疲れと免疫力の低下でカンジタ膣炎は悪化し痒みに苦しむ中、おなかの張りがひどく子宮破裂のリスクについて説明を受け、安静指示となりました。娘のお世話もあるのに、運転不可・家事不可・横になっているようにという指示に、「どうしたって守れない…」と思いました。必要最低限の家事をこなし、買い物やお布団干しはパパにお願いし、“安静解除”を願い続けましたが、結局張り止め薬は出産まで飲み続ける事となったのでした。息子君、居心地悪くてごめんね…。
妊娠31週目のエコー写真 お顔を中々見せてくれないはずかしがり屋さん
毎日激しく暴れている息子。娘の時より胎動が力強く、男の子を実感しました。産前産後の利用にと、運よく入ることができた娘の保育園が始まり、毎朝親子で涙のお別れをしていました。しかし安静指示が出て以来、家でゴロゴロとテレビを見せてばかりだったので、娘のためにも保育園で元気に遊べる時間はとてもありがたく、私も体を休めつつ座ってできる作業などで、つかの間のおひとり様時間を有意義に過ごさせてもらっていました。健診ではなかなかシャイで、お顔を見せてくれない息子。「どんなお顔なのかな」と、ドキドキワクワクな日々でした。
妊娠33週目のエコー写真 推定体重1961g 未熟児だったママの出生体重を超えた!
ついに妊娠9カ月目に突入。娘の抱っこ攻撃もそろそろ腕が限界になり、ついついおなかの上に娘を乗せてしまいがち。おなかの中から「重いよ!」と聞こえてきそうなくらい胎動も激しく、良く耳にする“男の子の子育ては体力勝負”を薄々実感しながら、産後に不安を感じる33歳の夏でした。
妊娠35週目のエコー写真 2週間で500gも成長!
推定体重が2620gになり、この2週間の急成長にびっくり。ついに帝王切開の手術予定日も決まり、出産に向けてもう一踏ん張り。入院の準備やご飯の作り置き、入院中の娘のお世話の仕方などをパパに指導し、ドキドキの2人目出産は目前に。
妊娠36週目のエコー写真 2週間で500gも成長!風邪が悪化し咳喘息に
手術を目前にして体調を崩してしまい、ひどい咳喘息になりました。娘の風邪もなかなか治らず、不調の中でママと離れるのはかわいそうだなと、母子ともに不安な毎日を過ごしていました。息子は「痛い!」と声が出てしまいそうなくらい、キックにパンチをしてくれていて、大変な中でも元気な息子にホッとし癒されます。
妊娠37週目のエコー写真 妊娠高血圧症候群で緊急帝王切開!
予定していた手術日を延期にして、もう少し体調を整えようとしていた矢先、今度は妊娠高血圧症候群になりました。その日の朝まで慌ただしく家事・育児をしていたのに、突然のめまいや吐き気に襲われ診察に行くと、「母体が危険な状態」と言われ、そのまま地域の医療センターへ転院となりました。手術直前のエコーでは、久しぶりにお顔を見せてくれましたが、私はそれどころではなく…。でもよく見ると、息子も少し苦しそうなお顔をしているような気がしますね。
37週3日、緊急帝王切開にて2812g・52cmの元気な男の子を出産しました。
第2子の出産は、上の子の育児や家事、多くのマイナートラブルに悩まされ、苦しい262日間でした。大変な日々の中でも、娘と一緒に息子の成長を喜び合えた事は、とても良い思い出となりました。そして決して居心地の良い場所ではなかったママのおなかの中で、元気に成長してくれた息子には、心から「頑張ってくれてありがとう」と思います。もう次があるかは分かりませんが、あるとしたら今回の経験を活かし、もう少し体をいたわりながらマタニティー生活を送ろうと心に誓いました。
[Tomomi * プロフィール]
20歳で日本を飛び出しオーストラリアで就職。現地で出会った旦那を日本に連れ帰り、茶畑に囲まれたのどかな土地で、一姫二太郎の育児に奮闘中!
趣味の“旅行”“フェス”“アウトドア”に子どもたちと行きたいと妄想しながら、現在は“パン作り”“園児が喜ぶお弁当作り”“手芸”に挑戦中の35歳、在宅ママライター。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。