思いがけず授かった2人目は43歳の高齢出産!健診は不安と期待との板挟み!
フリーランスライターで、一男一女の母の“小吉”です。今回お伝えするのは2人目の出産体験記。出産日は44歳まであと1週間という紛れもない高齢出産でした。思いがけず授かった2人目は喜びもひとしおでしたが、妊娠が確定したその瞬間から不安やリスクとの闘いが始まりました。というのも、私は第一子のあと、一度妊娠を経験していますが、出産まで至らなかったということがあるからです。自分の年齢を考えると、嬉しいやら不安やらで、落ち着かない妊娠生活の滑り出しでした。
<妊娠初期ごろ>妊娠の確定は高い流産リスクとの闘いの始まり
妊娠5週目のエコー写真
味覚の変化が気になって妊娠検査薬で調べたところ、陽性反応が出たため、翌日に早速、産婦人科へ行きました。これが最初に撮ったエコー写真です。中央左に見える黒い楕円が胎嚢ですが、妊娠に気づくのが早かったようで、この時点では「妊娠の兆候が見られる」とだけ言われ、確定は翌週に持ち越されました。
妊娠6週目のエコー写真
待ちに待った診察の日です。自分の中では妊娠していると確信がありましたが、医師のお墨付きをもらわなければなりません。先週よりも大きくなった胎嚢の中に赤ちゃんの姿が見えます。このときは0.7cmですが、心音が確認できたことが決め手となり妊娠が確定しました。しかし、妊娠初期での流産リスクは25%と告げられ、落ち込む暇もなくどのようにして乗り切るかを考え始めました。
妊娠9週目のエコー写真
赤ちゃんは2.8cmになりました。ハート型のように写っている胎嚢の右側にあるのが頭で左側が体です。人間らしくなってきたのが嬉しかったのを覚えています。マクロビオティックの先生からいただいたアドバイスを元に、食事内容や体を冷やさないことなどに注意をしながら慎重に毎日を過ごしていました。
妊娠12週目のエコー写真
こちらの写真では、赤ちゃんの心拍が写っています。頭が左で体が右です。食事内容や生活習慣に加えて、仕事量が多くなりすぎないように気をつけていました。
こちらの写真では、頭と体、手足が分かります。両足の付け根の辺りから上に向かって伸びているのがへその緒で、自分とのつながりが写真で見えて何だか不思議な気持ちになりました。
こちらは4Dの拡大版です。先ほどの写真よりも、へその緒のねじれている感じが少しですが読み取れます。
<妊娠中期ごろ>安定期は赤ちゃんに異常がないかが心配! エコーは頼もしい安心材料だった
妊娠16週目のエコー写真
赤ちゃんの顔が正面からはっきり写っています。目鼻立ちも分かるので、赤ちゃんの顔を想像していたように思います。あごの近くにある2つの白丸は小さな両手です。
こちらは4Dです。赤ちゃんが指しゃぶりをしているところが撮れました。実際には口がパクパクと動いていたように記憶しています。
こちらも4D写真で、先ほどの指しゃぶりを画面でじっと見ていたら本人に気づかれたのでしょうか。やめてしまいました。流産のリスクが高い妊娠初期を乗り切ったら、次に待っていたのは赤ちゃんに異常がないかどうかの不安でした。
妊娠20週目のエコー写真
少し分かりにくいのですが、中央右寄りにある黒丸2つが赤ちゃんの目です。その左側にある両手で顔を隠しているようにも見えます。このような写真が手元に残っているということは、その回の健診では赤ちゃんがなかなかお顔を見せてくれなかったということになります。
妊娠24週目のエコー写真
大腿骨の長さ(FL)から赤ちゃんの大きさを推定していたようです。推定体重は671gで、順調に大きくなってくれていることが分かります。先天性異常の検査をするかどうか自分なりに色々と考えましたが、1人目のときと同じくやはり見送ることに決めました。
こちらは4D写真で、赤ちゃんの右向きの横顔です。おでこから鼻、口元までが写っています。この頃からどうやら女の子っぽいということを度々聞くようになり、私が以前2回目に経験していた妊娠は「きっと女の子だった」という思いから、私の中では「うんうん」と頷いていました。
妊娠26週目のエコー写真
これも少し分かりにくいのですが、赤ちゃんの笑顔です。頭が左で、あごが右にあります。中央左寄りにある黒丸が左目で右目は影になってしまっているので分かりません。中央右寄りの黒三角が口で、にっこりと笑っています。
<妊娠後期ごろ>貧血の治療が大変だった病院通い
妊娠28週目のエコー写真
赤ちゃんの頭の大きさ(BPD)とお腹周り(AC)を測りました。赤ちゃんの成長は順調そのものでしたが、血液検査の結果で貧血の治療が必要となり、服薬はもちろんのこと、点滴のため週2回程度の病院通いが始まりました。
こちらは赤ちゃんのお尻の写真です。中央右寄り、お尻が上を向いていますので、頭が画面右下奥にあると思って見てください。女の子が確定した写真ですが、私の中では「やっぱり」という思いでした。
妊娠30週目のエコー写真
可愛らしさに欠けますが、中央右に顔が上下逆さまで写っています。
妊娠32週目のエコー写真
赤ちゃんの背骨と肋骨がしっかりとできていることが確認できました。「小さいのにちゃんとあるな、頑張っているな」と感動したのを覚えています。
妊娠34週目のエコー写真
赤ちゃんの顔の写真です。左が頭で右があご、中央の黒丸が目で、間の白い部分が鼻です。この頃には帝王切開手術の日取りが決まり(1人目が緊急帝王切開となったため2人目もそうなりました)、とにかく手術日まで無事に過ごすことを考えていました。
妊娠35週目のエコー写真
残念ながらこのときも、赤ちゃんは顔をよく見せてはくれませんでした。中央に顔、右目が黒く鼻が白く写っています。頭が右で顎が左です。顔の左上に右手、左手を口の近くに持ってきているので、また指しゃぶりをしていたのでしょう。
妊娠36週目のエコー写真
これが最後の写真です。大腿骨の長さから推定される体重は2467gと、かなり大きくなりました。貧血もこの頃にようやく落ち着きを見せ、あとは実際に会える日を指折り数えて待つだけでした。
妊娠38週目、予定帝王切開手術でお腹の中の赤ちゃんと念願の初対面を果たしました。生まれてきてくれたのは、体重2810g、身長47.0cmの元気な女の子です。高齢出産だったので、五体満足で生まれてきてくれたことはこの上なく嬉しく、本当に安心しました。
妊娠初期での流産リスクの高さ、赤ちゃんに異常がありはしないかという不安、1人目のときには考えられなかったひどい貧血を乗り越え、ようやくたどり着いた出産でした。家族にも心配をかけましたが、新しい命は今日も元気に息づいています!
[小吉 * プロフィール]
一男一女の母で、フリーランス取材/Webライター。下の子の保育所入所にともない仕事時間を大幅に増やしつつ、子育ても楽しみたいと欲をかく。上の子の小生意気さに疲弊する一方で、下の子に癒されほっこりする日々を送っている。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。