10万円以上も出産費用がお得?私が里帰り出産を選んだ理由
ママライターの森山ゆう子です。現在3歳と1歳の男の子の育児に奔走しています。そんな私が第1子を出産したのは33歳のとき。第2子を出産したのは35歳のときでした。どちらも遠方にある他県の実家へ里帰り出産をしたのですが、その際に想像以上にお金のことをあれこれと考えていました。今回は主にお金にまつわる、私の里帰り出産体験記をお届けします。
里帰り出産を決めた理由、侮れない出産費用について
私が里帰り出産を選択した理由は、まず実家の両親や祖父に子どもをたくさん抱かせてあげたかったということ。さらに大きな決め手となったのが、居住地と里帰り先での出産費用の違いでした。
自宅近くで病院を調べたところ、個人病院でも総合病院でも、出産育児一時金だけでは、到底出産費用をまかなえませんでした。ホテルのような豪華な個室を望んでいたわけではなく、普通に相部屋で出産した場合でも、出産育児一時金額+15万円前後が当たり前だったのです。
ところが、実家近くの病院の場合、ホテルのような個室に豪華な食事、いろいろなサービスがついても出産育児一時金の中でまかなえて、更にはお釣りまできてしまうという驚愕の事実が判明したのです。
調べてみると、都道府県によって出産費用の平均額が違うようで、居住地と里帰り先では、10万円以上も金額に差があることが分かりました。この時点で私は里帰り出産することを心に決めていました。
里帰り出産の準備は? 病院の分娩予約は必須!
里帰り出産を決めたら、必ずしなくてはならないのが里帰り先の病院の分娩予約です。
私が出産を希望している里帰り先の病院も、「遅くとも妊娠12週くらいまでには1度受診して、分娩予約をしてください。その時点で分娩予約できるかどうかはお約束できません」とのこと。つわり真っ最中だった私は、死にそうな思いをしながら飛行機に乗り、分娩予約をするために里帰り先の実家へ向かいました。
一方、次男の里帰り出産時は以前の制約がなくなり、分娩予約は里帰り後で大丈夫と変更されていました。ただ、病院によっては、やはり妊娠初期に1度受診して分娩予約をしなければならないところも多いそうです。
実際に里帰りが決まったら、まずは里帰り先の分娩を希望する病院へ、早めに電話などで確認を行うことをおすすめします。
いざ里帰り! 里帰り時の妊婦健診の費用は自己負担?
そしてやってきた里帰りの日。大きいおなかを抱えて飛行機に乗って、いざ実家へ。2人目出産時は、上の子も連れて里帰りをしました。
実家では心底リラックスすることができ、出産前も出産後も母親に目一杯助けてもらいながら、心身とも十分にケアすることができました。そして何より、念願だった初孫を両親にたくさん抱いてもらえて、里帰りしてよかったなと心から思いました。
2ヶ月にわたる里帰りが終わり、いざ帰宅。そして、最後に待ち受けていたのが里帰り先の妊婦健診費用の助成金申請手続きでした。
私の住む自治体の場合では、未使用の助成券と里帰り先で受診した領収書などを市に提出すると、里帰り先で受けた妊婦検診の費用を助成してもらえるとのことだったのです。
早速手続きをしたところ、実際に受けた妊婦検診のうちの3つが対象外に! 他県の病院なので、母子手帳への記入方法や領収書の記載の仕方が違うことが原因だったよう。
金額も大きいし、却下された理由にどうしても納得がいかず、再度市役所へ。その後何度も何度も通いつめて、やっとのことで助成してもらうことができました。もし、里帰りを検討しているなら、自治体に助成金の扱いについて問い合わせするといいかもしれません。
こうしてこどもたちは里帰り先の病院で、長男は妊娠38週に体重3406g身長50.5cmで、次男は妊娠40週に体重3952g身長52.5cmで誕生しました。里帰り出産を機に、お金のことを考える機会が想像以上に多かったと思います。そして、出産後もこれからの2人の子どもにかかるお金のことをあれやこれやと考える日々です。
[森山ゆう子* プロフィール]
やんちゃ盛りの3歳差男の子兄弟の育児に奮闘するママです。主に子育てに関する情報を発信するライターとして活動中。最近は、子どもたち寝かしつけ後に食べる”ご褒美コンビニスイーツ探し”にハマっています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。