希望しない立ち会い出産。良い口コミで覚悟を決めた結果…
2人姉妹を育てるママライターの“愛華”です。私が長女を妊娠したのは31歳の時でした。“立ち会い出産”についての希望が夫婦で分かれた理由から、実際に“立ち会い出産”を経験したエピソードまで、その正直な気持ちを執筆します。
出産の時に、自分がどんな風になるか未知すぎて不安
私は夫に嫌われるのが怖くて、“立ち会い出産”を希望していませんでした。というのは、調べた“立ち会い出産”の口コミの感想で「夫が思うように動いてくれなくて暴言をはいた」、「夫の言葉にイライラして物を投げつけた」、「あまりの痛みに我を忘れた」などを目にしたため。
普段の自分からは考えられない自分がそこにいたというエピソードが強烈に印象に残っていたからです。初めての出産でどんなことが起きるのか、痛みはどれほどかわからない状態で、自分自身がその場でどうなってしまうのか不安でたまりませんでした。
「もし、荒れ狂う自分を夫が見て興ざめしてしまったら」と思うと怖かったのです。また、出産という人生最大の大仕事中にそうならないように、夫に気を遣わなくてはいけないのは、正直「大変なことが増えるな」とも思いました。
しかしながら、夫は“立ち会い”を希望。「絶対ではなくて、無理なく来られる時だったら立ち会うのでいいんじゃない?」と曖昧にしつつ、妊娠生活を過ごしました。
計画出産の為、“立ち会い出産”が一気に現実的に…
“妊娠糖尿病”の治療でインスリン注射を使用していた関係で、病院からは計画出産を推奨されていました。そのため、「来られたらで、いいんじゃない?」だったはずが、事前に日程が決まってしまいました。“立ち会い出産”希望の夫は職場に頼んでバッチリ休暇を取ってくれました。
「これはもう覚悟を決めるしかない」、「立ち会えるのは今回だけかも。立ち会った方がその後の育児への関わり方も変わるって言うし、夫にとっても良い人生経験になるはずだ」と自分自身に言いきかせました。“立ち会い出産”の口コミも、プラスな内容のものを中心に見るように心がけました。
もちろん、計画出産の予約日よりも前に産気づく可能性は残っていて、そうなれば「夫が立ち会えなくなる可能性も…」と、その望みも捨てずに数日を過ごしました。
“立ち会い出産”に! 技術力は助産師さんの圧勝
結果的に、出産の予約日まで産気づくこともなく、計画出産に望みました。朝から促進剤を投与していくのですが、お産の進みは人それぞれ。私の場合は15時頃の出産でしたが、夫は朝からずっと一緒にいました。
午前中は大した痛みもなく、夫がいてもやることなく、暇そうでちょっと可哀想でした。いよいよ痛みが出てきて、いきみ逃しをするときが夫の出番に。これには力が必要なようで、夫は汗だらだら。
「いやいや、私より暑そうなんですけど…」と思い、「上着脱いできなよ」というと素直に承諾。その時、助産師さんがいきみ逃しを交代してくれました。これが夫と違って驚くほど、うまい!
「さすが、プロ!」だと思いました。助産師さんは、涼しい顔して的確に「そこ、押して欲しい」という所に圧をかけてくれました。夫が戻ってきても、正直かわって欲しくなかったです。「次に出産の機会があったら、絶対“立ち会い出産”にしない」と、この時心に決めました。
結局、次女は帝王切開での出産となったため、長女の出産が“立ち会い出産”のできる最初で最後のチャンスとなりました。夫婦と生まれたての赤ちゃんとのスリーショットを撮れたり、夫も赤ちゃんとのツーショットをゆっくり撮れたりと、思い出も残せました。夫にとって、この経験がどう活きているのかはわかりませんが、きっとよかったと思っているはずです。初めての出産。なんだかんだ言っても、夫がいなかったら「心細かったかな」とも今は思うので、“立ち会い出産”ができてよかったです。
[愛華*プロフィール]
フェイシャルエステティシャンを経て、34歳で2人目を出産。出産を機にライターの世界へ足を踏み入れました。日々新しいことにチャレンジしながら子育てと両立、新鮮で楽しい毎日を過ごしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。