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妊娠中にまさかの開腹手術!?赤ちゃんが教えてくれた“チョコレートのう胞”

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更年期障害と今後の治療について患者に話している医師。
wutwhanfoto/gettyimages

一人娘をもつ、主婦ライターumeです。娘を妊娠したのは27歳の時。それまで共働きしながら休日に旅行したり、夫婦2人の暮らしを楽しんでいました。

結婚も妊娠も全て順調のはずだった

結婚3年目に入り、そろそろ子どもが欲しいと思っていたところ、程なくして体調に変化が…。妊娠検査薬で陽性反応が出たため、近くの総合病院の産婦人科を受診すると妊娠が判明し、妊娠6週目と告げられました。

ちょうど師走に入り、気忙しい中にも心浮き立つ季節に、「神様がくれた最高のクリスマスプレゼントだわ」と思いました。喜びとともにお正月を迎え、家族が増える楽しみに胸を膨らませていました。ところが年が明けて最初の健診で、とんでもないことが判明したのです。

健診で偶然見つかった“卵巣嚢腫”で、手術が必要!?

エコーの後、主治医の先生から「左の卵巣が腫れていて、正常なら親指の先ほどの大きさなのが、6㎝になっている」と告げられました。翌週に再受診し、経膣エコーで時間をかけて診てもらった結果、「卵巣嚢腫とみられ、もし卵管がねじれる茎捻転を起こすと、激痛でショック状態になることもある。このままだと妊娠の継続の妨げにもなる」という診断で、「安定期に入ってから手術しましょう」と勧められました。

予想もしなかった事態に混乱しました。念のため、別の産婦人科病院でも診てもらい、セカンドオピニオンを求めたところ、そちらの医師も同じ意見でした。

不安もありましたが、麻酔の影響や手術による流産の懸念なども一つ一つ説明を受けた上、先生を信じて手術を決意しました。

いざ手術!クラシックが流れる手術室で痛みとの闘い

妊娠17週で入院し、いよいよ手術の日。手術室に入ると、ビバルディの『四季』が大音量で流れていて、不思議な感じがしました。手術は腰から下の硬膜外麻酔で行われました。

麻酔が効いてきて手術開始、ジーッという電気メスの音が聞こえ、皮膚が焦げる臭いが漂ってきます。おなかを切られる時は痛みを感じませんでしたが、進むにつれて奥の方を引っ張られる感覚があり、それが次第に強く痛くなってきました。

我慢できなくなって酸素マスクの下で「い、痛い…」と訴えると、すぐ痛み止めの処置がされて楽になりました。音楽に重なって先生方の会話も耳に入り「チョコレートのう胞ですね」という言葉がはっきり聞こえました。終わるとほっとして涙がにじんできました。

実は“子宮内膜症”だった、妊娠で気付かされた本当の私

「チョコレートのう胞とは、卵巣嚢腫のうち、子宮内膜症が原因で卵巣に血液がたまって塊ができたものです」と、担当医師は手術後に切除したものを見せながら夫と母に説明しました。

学生時代からずっとスポーツをやっていた私は、健康には自信がありました。それまで特に自覚症状もなく、自分が子宮内膜症であることも嚢腫があることも全く気付きませんでした。もし妊娠せず何も知らずに生活していて、ある日突然“茎捻転”が起きていたらと思うとゾッとします。

術後3日目に普通食が食べられるようになった私を見て、母が「まあ嬉しい!」と喜んでいました。いつも落ち着いて私を励ましてくれる母でしたが、やはりとても心配していたのだろうと思います。私の前ではずっと普通に振舞っていた夫も、手術の後「痛いだろうな、痛いだろうな」と心を痛めていた様子だったと義母から聞かされました。

私たち夫婦にとって初めての赤ちゃんは、双方の親にとっても初孫でした。心配は尽きなかったはずですが、私を不安にさせないよう、家族がつとめて冷静でいてくれたことが何より有難かったです。その後しばらくは傷の痛みやおなかの張りに苦しみましたが、日に日に少しずつ治まっていきました。

2週間ほど入院して退院し、しばらく自宅で療養した後に職場復帰し、様子を見ながら働きました。42週0日目にようやくお産になり、普通分娩で体重3086g、身長49.8㎝の女の子を無事出産しました。赤ちゃんを授かりお産をする。当たり前のことのようですが、実は一つ一つが奇跡の連続なのだと改めて思います。娘の人生はこれからです。今は女性がさまざまな生き方を選べる時代ですが、できれば命を繋いでほしいと願っています。

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[ume*プロフィール]
夫と一人娘のいる主婦ライター。テニス・ドライブ・旅行が趣味で、旅先でおいしいコーヒーと日本酒に出合うのが楽しみです。近所に保育園があり、スーツ姿に抱っこ紐やママチャリで赤ちゃんを送迎するパパたちを見かけては、微笑ましく思っています。

■関連:妊娠用語辞典卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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