妊娠中・産後と活躍した私の特技!【夫婦のじかん大貫さんの「ママ芸人日記」#28】
2018年3月に男の子を出産した、お笑いコンビ「夫婦のじかん」の大貫さん。イラストレーター兼漫画家としても活躍中です。よしもと芸人・イラスト業・ママと毎日大忙しの大貫さんによるのコラム連載「ママ芸人日記」第28回です。
妊娠中・産後と活躍した私の特技!
妊娠中、比較的お腹が大きめだった私。
(中にいた息子も大きく生まれ、大きく育っています…!)
大きいお腹が邪魔をし、早々にいろいろなことができなくなりました。
靴下も前かがみになっての着脱ができなくなり、座って着脱するか、足を後ろ側へ曲げて着脱していました。
とにかく、「前かがみになる」という行動がとても大変で、お腹が苦しくならないような体勢で膝を使ってしゃがんだりしていたので、今度は膝に負担が掛かってきたり…。
いつもなら何の考えも無しに簡単にできていたことが、こんなにも難儀な作業だったのかと、最初はとても大変でした。
しかし、やはり習慣とはすごいもので、お腹が大きいなりにいろいろと試行錯誤することで、どんどん足が器用になってきたのです。
前かがみにならなくても、足で上手に洋服を掴めるようになったり、足元付近にあるスイッチも、足でサっと切り替えられるようになってきました。
勿論、バランスが崩れると転んでしまう可能性があるため、きちんと壁につかまりながらですが、足指握力が日々鍛えられていくのが実感できました。
妊娠期間だけの特殊技能だと思い生活していましたが、出産後も、この足技は大いに役に立ってくれました。
産後はとにかく一日中抱っこをしていたので、両手が常にふさがっていました。
授乳中は特に身動きが取れない状況でしたが、妊娠中に足技を鍛えていた私は、テレビのリモコンを足を使って操作しザッピングするなんていう芸当もお手の物でした。
手の届く範囲だけでなく、足の届く範囲もテリトリーとなっていたのです。
息子が1歳半になる最近は、家の中で抱っこをすることも徐々に減ってきました。
お腹も苦しくはないので、前かがみになり放題ではあるのですが、どうしても妊娠中や産後の癖が抜けず、足を使って洗濯物を掴んだりしてしまうことも…。
先日、息子が扇風機の上に乗って足でガンガンと土台部分を踏みつけていました…。
「壊れちゃうからやめて!」と言ったところでハッとしました。
私がいつも足で扇風機のスイッチを操作しているので、ただマネをしていただけなのだと…。
せっかくの便利な足技でしたが、息子の教育のためには良くないことだと実感したため当分は使う機会が無くなりそうです…。
夫婦のじかん大貫さん プロフィール
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属/夫婦お笑いコンビ「夫婦のじかん」の嫁担当。イラストレーターとしても活動中。相方は元・トンファー山西章博。息子(2018.3生)と夫との3人暮らし。2019年3月にコミックエッセイ「母ハハハ!」(PARCO出版)を発売。