先輩ママたちが初めてのお産で後悔した行動TOP3は?
お産の進み方は人それぞれ。ですが、初めての出産でつまずきやすいポイントには共通点があるようです。考えられる原因は? どうすれば “後悔”しないで少しでも“満足”のいくお産に近づける? ベテラン助産師の鳥越敦子さんに教えてもらいました。
初めてのお産で先輩ママが後悔しがちだった行動TOP3を発表!
たまごクラブの先輩ママへのアンケート*によると、後悔しがちな行動TOP3は1位「痛みのせいで、体に力が入ってしまった」、2位「陣痛中、痛みと痛みの間もリラックスできなかった」、3位「痛くて動けず、ずっとベッドに横になっていた」と判明。陣痛の間隔が5分をきり、子宮口は4~8cm開大、陣痛室で陣痛をのりきっているときに集中しています。
※たまひよインターネット調査(第1子が0カ月~1才11カ月の方対象/2019年8月実施)
どうして“後悔”? 考えられる原因をチェック!
先輩ママたちの多くが経験した後悔しがちな行動の共通点は、「痛くてリラックスすることも、動くこともできなかった」というもの。この結果について「陣痛が強くならないと赤ちゃんは生まれません。少しでもリラックスする、少しでも動くことの積み重ねが、陣痛を強くし、結果としてお産を進めることになります」と助産師・鳥越さん。また、子宮は筋肉でできているので、常に体が緊張状態だと血流が滞り、疲労により陣痛は弱まる傾向があるそう。陣痛の痛みに飲み込まれることなく、上手につきあうことが大切なんですね。
陣痛中に“リラックスする”&“少しでも動く”ためにできることは?
陣痛は、今までに経験したことのない痛み。体に力が入り、ベッドで横になる時間があってもしかたのないことですが、それがずっと続いてしまっては、お産の停滞につながり、かわいい赤ちゃんとの対面がどんどん遠のいてしまいます。痛みがある中でも“リラックスする”には? “動く”には? それぞれのテクニックを見てみましょう。
自分なりのリラックス法で心と体の緊張を解こう
痛みのせいで体に力が入り、休まることがないと、おなかの赤ちゃんが下りづらく、子宮口も開きづらくなって、お産が停滞してしまいます。妊娠中に、心と体の緊張をほぐす自分なりのリラックス法を見つけておきましょう。
たとえば・・・
■ラクな姿勢を見つける
■呼吸を意識する
■体を温めたり、さすったりする
■お気に入りのアロマを取り入れたり、音楽をかけたりする
体を動かして、お産に有効な痛みと重力を味方にしよう
じっと寝ているだけではお産は進みません。体勢を変えたり、体を動かしたりすることで子宮への血流を促し、陣痛を強めましょう。また、赤ちゃんは回旋しながら産道を下りてくるので、重力も味方につけたいところ。ママは寝るよりも座る、座るよりも立って動くことで、赤ちゃんを応援することができます。
たとえば・・・
■座ってあぐらをかく
■何かに寄りかかる
■腰を回したり、左右に揺らしたりする
■産院内を歩く、階段の上り下りをする
■両手両脚を床につけるポーズをする
お産は100人いれば100通り。とはいえ、多くの先輩ママがつまずいたポイントは、初めてのお産を乗り越えるヒントになってくれるはず。妊娠中に心構えや準備をして、“満足”出産をめざしましょう。
監修/医療法人社団 寿修会 芥川バースクリニック 助産師主任
鳥越敦子さん
助産師歴10年のベテランスタッフ。妊婦健診やお産の現場などでたくさんの妊婦さんと接する中で培われた的確かつ妊婦さんに寄り添ったアドバイスに定評があります。