とうとう悲鳴が… 3人目にして一番重いつわりにもう限界!
男の子3人を育てる駆け出しライター“mikoどうぶつえん”です。
3人目の子どもを妊娠したのは34歳のときでした。そのころのわが家は新居が決まり、引越し準備の真っ最中。私はつわりがひどくて作業がままならず、とてもつらい引越しとなりました。
1人目や2人目のときよりも重いつわりの症状に、何度も「限界!」と訴えた3人目の妊娠期を綴ります。
一日中船酔い!? ずーっと気持ち悪い…
私はもともと乗り物に酔いやすく、すぐに船酔いや車酔いをしてしまいます。3人目のつわりは妊娠7週目ごろから始まりました。何もしていなくても、波に揺れる船に乗っているような気分で、船酔いの状態が一日中続くのです。
当時、幼稚園に通っていた上の子たちを自転車で送り迎えをしていましたが、自分でこぐ自転車にさえ酔ってしまうほど。当然、自分で車を運転しても車酔いをしてしまいました。基本的に一日中気分が悪く、疲れるとさらに悪化するので、少しの時間があれば横になり気分を落ち着かせていました。
そんななか、追い打ちをかけるように新居への引越し日がせまってきます。新居を決めたときは妊娠していなかったので、まさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。気持ちが悪くても荷物を詰め、なんとか引越しを終えました。
妊婦やめたい! もうだめ!! 毎晩の嘔吐に限界…
日中は食べていないと気持ちが悪く、何かしら口に入れていました。しかし、大好きなコーヒーは受け付けなくなり、牛肉、カレー、おでん、デミグラスソースを食べると必ず具合が悪くなりました。そんなときの気分転換はレモン。皮の匂いを嗅ぐと気持ちが落ち着きます。当時のわが家にとってレモンは必需品でした。
つわりのピークは妊娠9週ごろ。夜7時以降は、横になっている時間のほうが長かったほどです。子どもを寝かしつけては横になり、用事を済ませてはまた横になる生活でした。
一番つらいのは、毎晩10時ごろに決まって襲ってくる吐き気です。トイレに駆け込み、便器を抱えて泣きながら嘔吐していました。いつまで続くのか先も見えず「もう妊婦をやめたい…。もうイヤ!限界だ!! 」。毎日そう思っていたのです。
絶望からやっと見えた光! なんと待っていたのは…
耐えて耐えて、やっと毎晩の吐きづわりが治まったのは、妊娠5ヶ月の14週に入ったころでした。1ヶ月以上続いた毎晩の嘔吐がすっかり習慣になっていた私。治まったようでも、夜になると「また吐いてしまうかな」とおびえていたのを覚えています。
妊娠16週に入るとすっかり元気になり、元の生活を送れるようになりました。そして、そのころから急に体重も増え始めました。大好きなコーヒーも飲めるようになり、食べられないものもなくなりました。
吐きづわりが治まった後は「アップルパイ」に夢中でした。母や夫から「よく飽きないね」と言われるほど毎日食べていました。おかげでおなかの赤ちゃんは順調に育ち、私の体重も20kgの増加!
健診のたびに看護師さんから厳しい指導を受けてしまいました。
三男は妊娠37週5日、体重2630g、身長46.7cmで生まれました。1人目、2人目の妊娠中も吐きづわりはありましたが、ここまで症状が重いつわりは初めてです。一人ひとり性格が異なるように、生まれる前、しかもつわりの症状まで違うことを十分すぎるほど経験しました。
「妊娠をやめたい」と考えてしまうほどつらかったです。「自分とは違う命が体に宿るということは、重大な任務が課せられたということ…?」。
つらいつわりを耐えながら、いろいろと考えさせられた第3子の妊娠でした。
[mikoどうぶつえん*プロフィール]
病院の調剤業務をするかたわら、在宅でママライターを始めました。夫、まじめな長男、ひょうきんな次男、わがままでかわいい3男の5人家族。毎日が動物園のように賑やかです。パン教室通いが目下の楽しみ。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。