嫌われたくない!「赤ちゃんが生まれました」を、職場や友人に感じよく伝えるには?
赤ちゃんの誕生は多くの人に喜んでほしいもの。妊娠中、お世話になった人には感謝も併せて伝えられるといいですよね。
両親や義両親、職場や友人など、伝える相手別に、タイミングや注意したいポイントを紹介します。
NPO法人日本サービスマナー協会、認定マナー講師の中村裕美子さんにアドバイスしてもらいました。
ママと赤ちゃんの体調を優先して、近しい人から順に報告を
赤ちゃん誕生の報告は、それぞれの両親にまず一報を。ママは出産直後、安静が必要なので、パパに報告してもらうように、あらかじめ打ち合わせておきましょう。
育休を取って仕事の復帰予定の場合は、諸手続きをスムーズに進めるためにも、産後3日くらいまでには職場の上司や総務担当に報告をしておくと安心。
ママと赤ちゃんの体調によっては、パパに報告をお願いしましょう。
同僚や親しい友人には、早めに報告しなければ失礼ということはありませんが、心配している人がいるかもしれません。退院後は意外と忙しいので、入院中に簡単にでも一報入れておくと、あとであわてずに済みます。
相手別 伝えるタイミングの注意点
●両親・義父母に伝えるタイミングの注意点
双方の両親に入院のタイミングで一度連絡を入れておくと、あとがスムーズ。誕生が深夜や明け方になる可能性もあるため、日中に電話で報告するのか、LINEでいつでも報告してよいのかなど事前に打ち合わせを。
●上司に伝えるタイミングの注意点
会社の規定が総務や人事への報告のみであっても、直属の上司にも必ず報告を。産後3日から1週間以内には済ませましょう。体調がよければ電話が望ましいですが、メールで報告し、あらためて電話してもOK。
●同僚・友人に伝えるタイミングの注意点
報告は退院前に済ませるのがおすすめ。メールやLINEなどで簡単に報告して、ママと赤ちゃんの体調が落ち着いて、あらためてゆっくり報告してもいいでしょう。仲のよい友人グループには時間差をつけず、同時期に伝えるのが基本と考えて。
それぞれの両親には感謝を。職場や友人への報告はシンプルに
まずパパとママ双方の両親には、今までの感謝とともに、退院後のサポートについてお願いをしましょう。そして、職場の上司や同僚、友人にはいったん、出産したことのみシンプルに報告を。
産後は気持ちが高ぶっているケースもあり、ついお産の大変さや出産時のエピソードまで伝えたくなってしまいますが、冷静に。また、赤ちゃんがかわいい気持ちもわかりますが、必要以上に写真を添えるのは控えましょう。
落ち着いたらあらためて連絡をすることや、産後しばらく返信が遅れがちになることなども伝えておくと、相手に状況を理解してもらいやすいでしょう。
相手別 伝えておきたいことと感じのいいひと言
●両親・義父母に伝えておきたいこと
・赤ちゃんの性別や体重
・ママと赤ちゃんの体調
・退院予定日
・親せきにはいつ報告したらいいか
【感じのいいひと言フレーズ】
「出産までありがとうございました。これからまたお世話になると思います。よろしくお願いします」
妊娠報告と同様、お互いの両親に、感謝やこれからのお願いを“夫婦”として伝えて。親せきへの報告は関係性やつき合いの深さによって、両親にお願いしてもいいでしょう。
●上司に伝えておきたいこと
・赤ちゃんの性別や体重
・ママと赤ちゃんの体調
・退院予定日
・総務などにも報告していること
【感じのいいひと言フレーズ】
「妊娠中のご対応に感謝いたします。長い休みをいただき、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします」
取り急ぎの連絡であることと、妊娠中、育休中のサポートへの感謝の気持ちを伝えましょう。社風や上司との関係性によっては、赤ちゃんの写真を添えても。
●友人に伝えておきたいこと
・赤ちゃんの性別や体重
・ママと赤ちゃんの体調
・退院予定日
【感じのいいひと言フレーズ】
「親子ともどもよろしくお願いします!」
相手との関係性によっては、赤ちゃんの写真を添えても。産後しばらくは、メールやLINEの返信が滞りがちになるかもしれないことを伝えておきましょう。
文・茂木奈穂子、たまごクラブ編集部 監修/NPO法人 日本サービスマナー協会 認定マナー講師 中村裕美子さん
出産後はママの体調が万全とはいえませんし、育児も始まります。お世話になった人への出産報告が後回しになってしまった…ということがないよう、妊娠中からパパと一緒に考えておくと安心です。