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「産後席はない」だって…? 悔し過ぎるマタハラ事件簿

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これは私にとってあまりにも
KatarzynaBialasiewicz/gettyimages

セクハラ、パワハラと並び、最近よく耳にするマタハラ。
マタハラとは「マタニティー・ハラスメント」の略で、妊娠している、もしくは出産後の女性社員に対する嫌がらせのことです。
男女雇用機会均等法では、妊娠・出産・育児や介護休業等を理由とする不利益な取扱いは禁じられています。さらには平成29年には、いわゆるマタハラ防止法も施行。でも、妊娠・出産を理由に退職を促したり、嫌がらなどのマタハラを受けた声はなくなりません。
口コミサイト『ウィメンズパーク』でも、マタハラ被害を受けた声が聞こえてきます。

心無い言葉に傷つけられた出来事

「正社員で4年目。産休を前に上司と産後の件を話していたところ『産後席ないぞ(笑)』『産後時短はやめてくれ、時短制度をなくしたい』など。あげくには『産後戻りの社員は必要ない』と。冗談のつもりでも傷つきました」

「仲良くしていたつもりのスタッフから『育休明けはあなたの仕事は何も残ってない。邪魔だからこのまま辞めて』と、攻められて悲しいです。これが一種のマタハラ? 出産で一度いなくなるけど、戻るの怖い」

「妊娠を上司に報告してから避けられています。二人での業務に現れなかったり、トイレ休憩を取らせてもらえないこともあり困惑しています。眠れない日が続きうつ気味です。母親になるために強くならないとと思うのに、お腹の赤ちゃんにもすまない気持ちです」

「妊娠が分かってから『妊娠が早すぎる。他の職員も文句を言ってくるので迷惑です』『就職して1年も経ってないうちに妊娠するなんて非常識にも程がある』と。直属の上司は妊娠を喜んでくださり、何も問題はないと言ってくださっていますが、まわりからの言葉にダメージがあります。こんなにも言われ続けなければならないものなの?」

「妊娠がわかって女上司に報告すると『人が少ないのにタイミング考えて欲しい』と言われました。確かに会社の事を考えずの妊娠だったかもしれませんが、その発言にとても傷つきました。つわりでうずくまってしまった時も『つわりで辛いのはわかるけど仕事して』と。熱など出して休みたくても妊娠のせいにされそうで、休めないなと思ってます」

「産休に入る妊婦です。妊娠前の職場は妊婦ではできない仕事のため本社に異動になったのですが、本社で正式な仕事はなく、やることがありません。その上、座る席がありません。上司には『どこか空いている席に座って。仕事は探して』と言われてます。開いている席がない時はどこにも座れない日も。これって静かないじめです…」

まだまだたくさんマタハラに心痛めている妊婦さんの投稿がたくさんありました。
悲しい現実です…。

味方となるはずの夫までもが…

「夫のマタハラです。夫が紅茶を一緒に飲もうと言ってきたので『ごめんね、妊婦はカフェインを飲めない』と言うと『神経質になりすぎでキモい』。悪阻が酷く、横になっていると『よくそんなに寝れるね』。タバコの臭いがツライとう言えば『元々喫煙者だったくせに!』。私は、こんな人の子どもを産んで大丈夫なんだろうか」

産休・育休は当然の権利のはずなのに。むしろまわりに迷惑をかけて申し訳ないと投稿する妊婦さんも。
少子化で、この先を支えていくのは、これから生まれてくる子どもたちだというのに…。周囲は冗談の気持ちで発した言葉かもしれませんが、当人たちにとってはツライひと言かもしれません。

(文・井上裕紀子)

※文中のコメントは、『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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