【出産準備】赤ちゃんの一番長い居場所＝「ベビー布団」。妥協できないポイントとは？

一日のほとんどを寝て過ごす赤ちゃんにとって、ねんね環境はとても重要。特にウイルス対策が気になる最近は、「自宅で洗濯できて、常に清潔に保てる布団」に注目が集まっています。
赤ちゃんの体の特性と必要なねんね環境とはどういうものか、どんなベビー布団が良いのか、改めて整理してみました。

赤ちゃんの成長に良いねんね環境とは？

ベビー布団には赤ちゃんが快適に眠れることに加え、赤ちゃんの体や発育を守るという大事な役割もあります。まずは赤ちゃんの体の特性を知って、快適にねんねができる環境を整えてあげましょう。

赤ちゃんの特性1：皮膚が薄く、肌がとてもデリケート

皮膚が薄い赤ちゃんは、小さな刺激にもデリケートです。布団は素材や縫製がしっかりしていて肌触りがよく、肌への刺激が少ないこと、そして通気性も良いことが基本です。
肌に直接触れるカバー類も、綿100％など素材の良いものが安心です。

赤ちゃんの特性2：頭が大きくて、骨格は未発達

赤ちゃんの骨はやわらかく、まっすぐな姿勢を保ちにくい状態にあります。やわらかすぎる布団に寝かせていると、背骨や関節の正常な発達を妨げてしまうことがあると言われています。
また、赤ちゃんは頭が大きく重心が偏りがちなのに、自分でまだ上手に体を動かすことはできません。敷き布団がやわらかすぎたり、掛け布団が重すぎると、口や鼻がふさがれて窒息の原因にもなるので注意が必要です。

赤ちゃんの特性3：汗っかきのうえに、吐き戻しなども

新生児のころはおっぱいの吐き戻しが多く、月齢が進んでからもよだれやおむつ替えなど、何かと布団を汚すことが多いもの。また、赤ちゃんは一晩でコップ１杯分の汗をかく汗っかきでもあります。

汗の成分や皮脂はダニの温床になりやすいので、こまめに洗って清潔に保ちたいもの。また、特に最近はウィルス対策も気になります。自宅の洗濯機で手軽に洗濯ができて、常に清潔さをキープできると安心です。

ベビー布団の中には「洗濯OK」と書かれていても「手洗い」しなければいけなかったり、コインランドリーの大型洗濯機でないと洗えないものもあるので、選ぶ際は説明書きを良くチェックしましょう。また、洗った後すぐに使えるように、速乾性に優れていることも大切なポイントです。

失敗しないベビー布団の選び方ポイント

白いマットレスを押す女性の手。赤ちゃんのベッドの硬さと柔らかさをチェックする母親。最高のタイプと品質の選択。側面図。クローズアップ。 — FotoDuets/gettyimages

上記の３つの特性を考えた時、具体的にどんなベビー布団を選ぶのが良いのでしょう。掛け布団、敷布団などアイテム別のポイントをご紹介します。

【敷き布団】適度なかたさがあるものを

触ってみて「少しかたい」と感じられるくらいのものが良いでしょう。赤ちゃんは頭が大きく重心が偏りがちなので、体圧が分散される機能があるものもおすすめです。

素材は綿100％など、肌にやさしいものを。縫製部分がチクチクしないかもチェックしましょう。また、敷き布団は最も汚れやすいもの。2枚用意しておくと、1枚ずつ洗って干せるので便利です。

【掛け布団】軽くて調節がきく２枚組が便利

掛け布団は軽くて通気性が良く、肌への刺激が少ない素材で、肌触りが良いものを。厚手と薄手の2枚あると便利です。真冬にはこれに綿毛布を組み合わせるなど、季節や気候、室温に合わせて調節するのが上手な使い方です。

【枕】基本的にはナシでOK

体が未発達な新生児には、枕は首の負担となってしまう場合が少なくありません。寝返りをするようになると、枕が窒息の原因になってしまうことも。基本的に赤ちゃんに枕は必要ありません。
頭の汗などが気になる場合は、薄手のタオルを頭の下に敷くと良いでしょう。

【大きさ】目的や住宅事情に合わせて選ぶ

ベビー布団にはレギュラーサイズとミニサイズがあります。一般的にレギュラーサイズは70×120センチで、寝返りしてもはみ出ない余裕があります。ミニサイズは60×90センチ程度で、あまりスペースが取れないお部屋や、短時間のお昼寝布団用などに向いています。個人差がありますが、ミニサイズはだいたい新生児まで、普通サイズは3～4歳くらいまで使えます。