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布団・マットレスは何年に1回買い替えればいい?高価なものをずっと使うのはあり?専門家に聞く布団の常識

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寝室
byryo/gettyimages

今回のテーマは布団についてです。みなさんは布団を何年くらいで買い替えていますか?
「たまひよ」アプリユーザーに聞いた実体験とともに、快適な睡眠について整形外科の視点から研究している山田朱織さんにアドバイスをいただきました。

布団の買い替え時期の考え方は人それぞれ

最初にアンケート結果から紹介します。

Q:今使っている布団は何年くらい使っていますか?

1年未満 10.0%
1~2年 6.4%
2~3年 22.9%
3~5年 27.1%
5~8年 20.0%
10年以上 7.9%
布団は使っていない 3.6%
その他 2.1%

Q:布団はどんなタイミングで買い替えや打ち直しなどのメンテナンスをしますか?

「引越しや生活が変化するタイミングで」(まこ)

「クッション性がなくなったら」(ゆちママ)

「羽毛がペタンコになってきたら買い替える予定です」(あーと)

「汚れが目立つようになったら」(とも)

「寝心地が悪くなったら。マットレスをローテーションしている」(みゆきんぐ)

「段々とぺちゃんこになってきたら。布団派なので打ち直しをお願いしてます」(ひーちゃん)

「ボロボロになるまで」(むうこ)

「引越しのタイミングで一度買い替えました。その後は、まだ買い替えていませんが、ほつれたり、ぼろっと感が出てきたら、買い替えを考えます」(そら)

「最初に良いものを購入して、買い替えない」(はな)

敷き布団6年、マットレス12〜13年、掛け布団10年が基本の目安

ここからは、睡眠改善のための寝具の開発、寝具の販売やリフォームなどを行っている山田朱織枕研究所の山田朱織さんに、布団の睡眠に与える影響や選び方の基本などについてお聞きしました。

敷き布団やマットレスの買い替え時は…?

「布団が自分の身体に合っていないと、睡眠が台無しになります。
敷き布団と掛け布団に分けて、選び方や買い替えのタイミングについてご説明しましょう。

敷き布団選びで重要なのが、寝返りのしやすさです。なぜなら人間は夜中に必ず寝返りを打つからです。寝返りは身体にとって大切な生理現象なのです。

人間は大抵、マットレスや敷き布団の中央の同じ場所に寝てしまうことが多いものです。
そうすると、最も重たい腰がいつも同じ場所にきて、やがてそこがへたって沈み込むようになります。へたってしまった敷き布団やマットレスの上では寝返りがしにくく、腰にかなり力を入れて寝返りをうつことになります。すると、腰痛を引き起こす原因になるほか、朝起きたときの腰や背中の張りやこりなどの原因にもなりえます。

そうしたへたりを予防するために、3~6ヶ月に1回は頭と足を逆にする天地替えをしていろいろな部分を平均的に使うようにするといいでしょう。

次に買い替えのタイミングです。

敷き布団と身体が接触している部分はどうしても汗をかきますので、敷き布団やマットレスに汗が染み込んでいきます。こうした部分はだんだんと素材が傷んでいきます。

そのため、敷き布団は2年ごとにへたり具合や自分の身体に合っているかなどを見直し、6年で買い替えることを目安としてください。
マットレスはしっかりとしたベッドマットレスの場合、だいたい12〜13年ぐらいが耐久性の目安と言われています。

もちろん、その方の使い方、体重、汗のかき方など、様々な要因で異なってきますので、微妙な年数の違いはあります。ただ、たとえどんなに高価なベッドや敷き布団を買ったとしても、敷き布団が10年持つとか、マットレスが20年、30年も持つとは考えないでください」

掛け布団の買い替え時

「最初に、掛け布団の選び方としては、素材が羽毛、羊毛、絹といろいろなものがありますので、通気性、保温性、吸湿性などを考慮して自分に合ったものを選んでください。

ここでも重要なポイントは寝返りのしやすさです。体にまとわりつき、寝返りのしにくいものは選ばないように注意しましょう。

買い替えのタイミングについては、かけ布団は傷んだという感覚が、どんな条件で起こるかわかりづらいのでむずかしいですね。

メーカーに問い合わせてみると、10年くらいで買い替えるという回答が多いです。
実際に10年以上経つと外側の側地が傷んできて中の羽毛が飛び出してきたり、汗をたくさん吸うことで羽毛のふんわり感がなくなって質が劣化してしまったりするので、10年ぐらいが1つの目安になるでしょう。

年数の目安の他、羽毛などのかさが減ってきてぺっちゃんこになってきたとか、布団をかけていても暖かくないと感じたら、買い替えの時期と考えてください。

掛け布団の中でも温かく、軽い羽毛布団はおすすめですが、どうしても羽毛が外に飛び出したり、羽毛のふんわり感がなくなっていったりするものです。

羽毛布団は買い替える前に、業者による丸洗いやリフォーム(リフレッシュ)をすることで羽毛布団を蘇らせることもできるので、そのタイミングについて最後にお話しします」

羽毛布団チェック!5つのポイント

1.過去3年間ふとん丸洗いをしていない
2.臭いが少し気になる
3.汚れが気になる
4.羽毛のかさ・高さ(ボリューム)が減ってきた
5.生地の痛みやほつれがある

上の5問のうち、1個〜3個当てはまる場合は「ふとん丸洗い」をお勧めします。
4個以上、当てはまる場合は「羽毛ふとんリフォーム(リフレッシュ)」をお勧めします。

敷き布団(マットレス)も掛け布団も、寝返りが妨げられず寝返りがしやすい、身体に合ったものを使うことが、良い睡眠姿勢で寝ることにつながります。ぜひ参考にしてみてください」(山田朱織さん)

1日のうちの1/4〜1/3は布団やベッドの中にいるわけですから、寝具選びや買い替えのタイミングは大事ですね。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)

山田朱織さん

山田朱織さん

PROFILE)
整形外科専門医、医学博士、16号整形外科院長。現在、日本国民の約20%にあたる2400万人、つまり5人に1人が睡眠障害といわれ、その中でも、整形外科の視点で見た「枕不眠」について研究。山田朱織枕研究所を開設。快適な睡眠のための情報発信やオーダーメイド枕などのサービスを行っている。著書に『睡眠姿勢革命』(日本評論社)など。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年11月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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