フォロワー20万人以上!夫が脱サラで農業と牡蠣の養殖!? 意外過ぎて笑っちゃう日常、まりげさんインタビュー
京都で古民家に暮らしながら、牡蠣と3兄弟をはぐくむ日々を送るまりげさん。そんなまりげさんの描くクスッと笑える育児漫画は、多くの共感を得て、現在フォロワー数は20万人以上!今回は、そんなまりげさんのインタビュー前編をお届けします。漫画掲載のきっかけや、出産・育児で驚いたこと、面白かったことなどをお聞きしました。
プロフィール / まりげ
コミックエッセイスト / 農家 京都北部在住
ライブドアオフィシャルブロガー【 まりげのまんが。 】インスタグラムで育児漫画を発表し、2018年8月に「たのしいことを拾って生きる。~まいにちいろいろ、家族ドロップス~」(大和書房)出版。漁師の夫が育てた牡蠣を「岡山八朗兵衛商店」インスタグラムで発信し、オンラインショップで販売している。
Instagram:marige333
多くの人に笑ってもらいたい!そんな想いから育児絵日記の世界にハマる
まさかの牡蠣の養殖と育児マンガのコラボ!
子どもは男の子3人!
――まずはまりげさんの家族構成を教えてください。
まりげさん(以下敬称略) 6歳年上の夫と、7歳・4歳・2歳の3兄弟の5人家族です。夫は脱サラをして、牡蠣の養殖、不動産業、youtube(リノベーション動画)などの仕事をしていて、私はコミックエッセイを描いたり、農業や漁業の手伝いをしています。
――京都に移住し、古民家暮らしをされているとのことですが、実際に暮らしてみていかがですか?
まりげ 埼玉から移住したての頃は辛い時期もあったのですが、古民家を自分たちでリフォームし始めてからは楽しくなりました。
最初の年は、大雨で井戸から水が溢れ出して家が浸水したり、すきま風だらけだったので雪が降ると室内の温度が2度しかなくて、家の中でも真っ白の息を吐いてブルブル震えていたりしたこともありました(笑)。そんな状態から、自分たちで断熱材をカットして壁に敷き詰めたり、夫が薪ストーブを作ってくれたり……。試行錯誤しながらも、年々暖かく住みやすい家になってきました。今では日本海側の気候にも慣れてきて、快適に暮らせるようになってきています。
夫は牡蠣のおっさん?
牡蠣養殖と中古物件のセルフリノベーションをしている夫。
3時のおやつは…?
――自分たちで住みやすい家を一から作る!大変そうですが、ご家族で楽しそうでもありますね。
ここからは描かれている漫画について質問させてください。そもそもInstagramに漫画をアップし始めた経緯は何なのでしょうか?
まりげ 元々文章を書くのが好きで、Facebookで写真に文章を添えて、日常の出来事を投稿していました。そんなことを続けていたら、夫の友人が「まりげちゃんの投稿おもしろいね」と褒めてくれたんです。それがとても嬉しくて。「もっと多くの人に笑ってもらいたい!」と思うようになりました。
ちょうどその頃Instagramを利用する人が増え始めていた時期だったため、どんな投稿が人気なのかをチェックしていたとき、育児絵日記の投稿が目に入りました。「絵にすれば、育児のハプニングや笑える出来事を切り取ることができる!」と思い、私も描き始めるようになりました。
個性豊かな息子たち
イケメン長男、あんちゃん。
ほのぼの次男
ほのぼの次男、ぽんちゃん。
どっしり型の三男
エネルギッシュな三男、さんちゃん
――漫画を公開するにあたり、気を付けている点、工夫している点などはありますか?
まりげ 母親が国語の先生だったこともあり、幼い頃から言葉の間違いについてはよく指摘されていました。その影響なのか、「食べれない」のような「ら」抜き言葉は少し違和感を覚えるので、きちんと「食べられない」と書くようにしています。感情の表現も、いまいちしっくりこないときは類義語辞典を使って、一番的確に気持ちを表現できる言葉を選ぶようにしています。
浮かれたお祖母ちゃんのおっちょこちょい話でフォロワー数アップ!
――掲載した漫画のなかで、とくに印象的な出来事を教えてください。
まりげ 多くの方に読んでいただけるようになったきっかけは、「犬用ベビーカーの話」です。
初孫ということで浮かれた母が、リサイクルショップで「新品同様の掘り出し物を見つけた!」と言ってベビーカーをプレゼントしてくれたのですが……。それが実は犬用のカートだったので、子どもが足を出す穴がありませんでした(笑)
――なんとも可愛いお母さまですね!
もしかしてわざと…?
「心配してもらえるシステムだって聞いたもんで……」、さんちゃんの行動がかわいいと反響が。
うん、確信犯
まりげ 「心配してもらえるシステムだって聞いたもんで」も反響が大きかったですね。いつもは転んでも「大丈夫!大丈夫!」とカラッと励ますのですが、あるとき痛みに寄り添ってみたら、それが嬉しかったらしく……。寝るまで何度も痛いアピールが続きました。
かなり主張が
――Webに漫画を公開するようになってからの、周りの反応や変化について教えてください。
まりげ 子育て絵日記を書いている人の中では少数派だと思うのですが、私と夫は顔を公開しています。理由は牡蠣の通販を行なっているので、顔や人となりがわかっている方がお客様は安心してくださるだろう、という想いからです。
現在暮らしている村のおじいさんおばあさんたちも、私の漫画を読んでくれたり、新聞記事をスクラップしてくれたりして応援してくれています。長男は私の絵日記を誰よりも楽しみにしていて、「お母さんのこと先生に自慢したくなっちゃうんや~」と、照れながら教えてくれました。
読者の方もあたたかい言葉を掛けてくださったり、陰ながら応援してくださったり、ずっと大切にしたい存在です。
移住地の京都で牡蠣の養殖や農業を営みながら、育児漫画を描き続けるまりげさん。慣れない環境のなかでも、逞しく子育てに仕事に前向きに取り組む姿勢が印象的でした。後編では、まりげさんの働き方や旦那さんとの育児生活などについてお聞しきます。
取材・文/女子部JAPAN(おぜきめぐみ)