マシンガンズ滝沢が教える!感染拡大のリスクを下げるコロナ禍でのゴミの捨て方
芸人の傍ら、ゴミ清掃員の仕事に従事するマシンガンズの滝沢さん。環境省のサステナビリティ広報大使にも任命され、著書や講演でゴミ減量化の大切さを発信しています。滝沢さんに、子どもの未来を守るためのゴミの捨て方を聞きました。
芸人とゴミ清掃員のダブルワークをしています
「8年前、長男を妊娠した妻から「出産のために40万円くらい持ってこい」と言われたんですね。食えない芸人だった僕は、そんな大金!?とあせって、アルバイトしなきゃと思ったんですが、当時すでに36才。応募するものの、ほとんど落とされてしまいまして…。そこで知り合いに教えてもらったのが、ゴミ清掃員の仕事でした。それからもう8年。ずっとダブルワークで活動しています。おかげで今はゴミの本を出版したり、講演会をしたり、ゴミにまつわるお仕事をたくさんさせてもらっています」
毎日出るゴミのこと、きちんと考えてみよう!
「燃えるゴミの中に燃えないゴミが交じっていると火を止め、中の物を取り出してから再点火が必要に。すると、250〜350万ほど余分な税金がかかります。また、全国の最終処分場の平均寿命はあと約20年と言われていて、赤ちゃんが成人するころには、ゴミが捨てられなくなるかもしれない。だから、ゴミの量を減らして最終処分場の寿命を伸ばし、その間に次の方法を考える必要があるんです」
ゴミの分別は子に教えるものではなく、まねしてもらうもの
「正直、子どもにゴミのことを教えようとは思っていないんです。ただ、少し意識して『これはペットボトルだから、ペットボトルのところに捨てよう』と大きな声で言ったりはします。結局、子どもは教え込むと嫌がるもの。その半面、楽しいことには敏感だから、僕が楽しそうに分別しているのを見せると、まねしようと近づいてきますね」
コロナ禍では収集するときのことを考えたゴミの捨て方を
「新型コロナウイルスの感染拡大のリスクを下げるためにも、ゴミの捨て方に注意してほしいです。とにかくゴミは袋の中に封じ込めることが大事。ゴミ袋の口の結び目がゆるかったり、袋がパンパンだったりすると、ゴミが収集車の回転板に挟まったときに破裂したり、中から出てきてしまいます。ゴミは袋の8割程度にとどめ、二重結びができるくらいしっかり口を結びましょう。少しでも感染の疑いがある方なら、マスクなどは小さい袋に入れてから捨ててくださいね」
ゴミにまつわる工夫、今日からやってみよう!
普段は何気なく捨ててしまっているゴミも、1人1人が少しずつ工夫するだけで減量することができます。滝沢さんにポイントを教えてもらいました。
何かを買うときはその先の未来まで考えてみよう
「物でも食品でも捨てる未来まで考えて、買う癖をつけるといいですよね。おもしろいんですが、実は高級住宅街のほうがゴミの量は少ないんです。本当に気に入ったものだけを買って、すぐダメになる安物には手を出さないからなのかもしれませんね」
リサイクルできるものは資源に
「飲料系のペットボトルはラベルとキャップをはがし、洗うというひと手間を加えるだけでゴミではなく、資源になります。プラスチックや古紙も同様。こうしたリサイクルをすると、ゴミの量のスリム化につながるので、分別は大切です」
ゴミ捨てに迷ったらスマホで検索!
「捨て方に迷ったら『自治体名ゴミ捨て方』で検索すると、大抵は解決します。ゴミって品性が出ますが、雑な分別や出し方をする企業って、早くつぶれます。何かしらほころびがあるんでしょうね。家庭ゴミも同じことが言えると思いますよ」
生ゴミはきちんと水をきってゴミに出す
「生ゴミって実は8割くらい水分だと言われています。水分をきちんと絞ってから出すだけで、においがだいぶ抑えられますよ。それに生ゴミがぬれたままだと、焼却場でも余計な燃料が必要。大事な税金が余分に使われてしまうんです!」
滝沢さんファミリーのプライベートショットをお見せします!
仕事も育児も楽しむパパである滝沢さんに、家族との様子を見せてもらいました。
子どもの誕生直後は大変だったことも…
「息子が新生児仮死状態で生まれたり、娘の出産後に妻が産後うつで入院したり・・・。わが家もいろいろありました。そのころを考えると、今、日常を平和に暮らしていけることがありがたい!」
息子が娘をギュッ!兄妹愛に感動
「子どもとは普段からよく遊んでいます。ずっとだときりがないんで、ある程度のところで切り上げますけどね(笑)。これは泣いた娘を息子が慰めている写真。優しい姿に思わず感動しちゃいました」
お話・写真提供/滝沢秀一 イラスト/大窪史乃 取材・文/江原めぐみ、ひよこクラブ編集部
マシンガンズ滝沢秀一
Profile
1976年生まれ。東京都出身。98年にお笑いコンビのマシンガンズを結成。芸人の傍ら、ゴミ清掃員として働く。その経験を生かして、『このゴミは収集できません~ゴミ清掃員が見たあり得ない光景~』
(白夜書房刊)などゴミにまつわる書籍を立て続けに発表し、大ヒット。2児のパパ。