これからの季節、コバエとニオイが気になる生ゴミ、どう処理している?【プロが教える4カ条】
今回のテーマは「生ゴミ」についてです。みなさん、ニオイの気になる生ゴミはゴミ出しの日までどうしていますか? 「たまひよ」アプリユーザーに聞いた意見とともに、知的家事プロデューサーの本間朝子さんに、正しい対処方法についてお聞きしました。
生ゴミは出たらすぐに処理している家庭が多いよう
最初にアンケート結果から紹介します。
Q:普段、生ゴミはどのように捨てていますか?気をつけていること、ニオイ・虫を出さないためのマイルールなどについて教えてください。
「すぐ封をする」(たろー)
「その日の生ゴミは、その日にしばって捨てる」(琵呂)
「夕飯を作るときしか生ゴミは出ないので、毎日小袋に入れて口を閉じて捨てます」(t.aki)
「ちらしにくるんで捨ててます」(奈っ茶。)
「毎回料理で出たゴミは、二重、三重に袋に入れて捨てています。水もできるだけ切ります」(まめ)
「夏場は生ゴミがにおわない袋に入れる。その名のとおり、におわない」(あおあお)
「生ゴミは冷凍野菜で使用してくたびれたジップロックの袋に入れている」(えーさん)
「おむつ用のにおいがもれない袋を使ってみたら、本当ににおいがもれなくて感動。それ以来、生ゴミを捨てるときにもその袋を使うようになった」(えり)
「夏場は寝る前にキンチョールをかける」(しまちゃん)
「蓋のあるゴミ箱に捨てる。生ゴミだけのゴミ箱を用意している」(ちはな)
「ベランダにコンポストを置いてそこにイン」(ami)
「外にゴミ箱を置く」(もも)
生ゴミのニオイ対策は『温度』『水分』『量』のコントロール
いろいろな工夫がありますね。これからの季節、ニオイが気になる生ゴミのおすすめの処理方法や生ゴミ臭を抑える工夫などについて、知的家事プロデューサーの本間朝子さんにアドバイスをいただきました。
「朝、ゴミ箱を開けた瞬間に『うっ…』となる。
夏のキッチンで、そんな経験はありませんか?
生ゴミのニオイの主な原因は『水分』と『温度』。
菌が繁殖しやすいこの季節は、ちょっとした工夫で快適さが大きく変わります。
まずは『水分を持ち込まない』工夫から。
生ゴミはシンクに落とさず、調理台に袋ホルダーなどを置いて、そこに直接捨てると水気がつきません。
また、野菜は皮をむいてから洗うと、生ゴミに水分がつかず、ニオイの予防に。
使い終わったパンの袋やお菓子のパッケージは、密閉力の高い“再利用袋”としておすすめです。
次におすすめなのは『冷やす』工夫。
冷凍庫に余裕があれば、生ゴミを小分けにして冷凍してしまうと、菌の繁殖を防げます。
冷凍が難しければ、密閉袋に入れて冷蔵庫で一時保管するだけでも、常温に置くよりずっと安心です。
さらに、『出さない』という発想も重要。
食材を使い切る工夫、皮ごと食べられる野菜の選択、カット野菜の活用などで、ゴミの量自体を減らすことができます。
この時期に気になる『コバエ』も、実は生ゴミのニオイに引き寄せられて集まってきます。
特にシンクに放置した生ゴミは、コバエの最も好む環境。
だからこそ、『水分を含ませない』『密閉する』『冷やす』などの工夫は、ニオイ対策だけでなくコバエ対策としても効果的です。
とにかく生ゴミのニオイ対策は、『温度』『水分』『量』の3つをコントロールすることがカギとなることを覚えておきましょう。
最後に、頼れるアイテムもご紹介。
防臭袋や消臭シート、コンパクトなコンポストなどは、どれも“ニオイ対策の強い味方”です。暮らしに合う方法から、ぜひ取り入れてみてくださいね。
参考になりそうなリンクをいくつかご紹介します。
生ゴミのニオイを予防&シャットアウト4カ条
● 水分を含ませない工夫をする(皮むきの順番、袋ホルダー・再利用袋の利用)
● 冷やして菌の繁殖を防ぐ(冷凍・冷蔵してしまう)
● そもそもゴミを減らす工夫をする(食材の使い切り、カット野菜の利用など)
● 便利なアイテムも活用
これらに気をつけておけば、ニオイだけでなく、コバエの心配もありません。
さまざまな工夫で生ゴミストレスを少しでも減らしていきましょう!」(本間朝子さん)
ゴミのニオイもコバエも気になるこれからの季節。ぜひ参考にしてください。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
本間朝子さん
PROFILE)
知的家事プロデューサー。「時間がない」「家事が大変」と感じる人の負担を軽くする、“知的家事メソッド”を考案。仕事と家事の両立に悩んだ自身の経験をもとに、ムリせず続けられる家事の工夫を発信している。テレビや雑誌への出演に加え、企業や自治体、一般向けの講座やセミナーでも幅広く活動中。著書に『ムダ家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)『ゼロ家事』(大和書房)のほか、最新刊『60歳からの疲れない片づけと家事』(青春出版社)などがある。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2025年5月の情報であり、現在と異なる場合があります。