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知っておくべき「赤ちゃんが過ごす部屋」のエアコンの使い方 【保健師が解説】

更新

コロナ禍で、今年の夏もおうち時間が長くなりそうです。夏を安全に快適に過ごすためには、エアコンを上手に活用していきたいところですが、赤ちゃんと一緒の部屋では、その使い方に迷ってしまうことも多いのでは。夏のエアコン使いについて、ママ・パパからよくあがる疑問を、保健師・助産師・看護師の中村真奈美先生に聞きました。

真夏の赤ちゃんと過ごす室内環境、整え方の基本

室温は24~28度、湿度は50~60%、1日に2回以上の換気が夏の室内環境の整え方の基本です。その中でも室温に関係するエアコンの使い方について、ママ・パパたちからの疑問についてまとめました。

【ギモン1】エアコンを使うと、赤ちゃんの体に負担がかかる?

【中村先生回答】
赤ちゃんは大人よりも暑さに弱く、暑いときにエアコンを使わないほうが体に負担がかかります。大人が暑いと感じたら、エアコンは積極的に使いましょう。ただし、室温と外気温の差がありすぎると体の負担に。室温は外気温マイナス5度以内を目安に24~28度に保つといいでしょう。外気温が34度を超える日は、26~28度を目安にしましょう。

【ギモン2】「エアコンの設定温度=室温」でいい?

【中村先生回答】
エアコンの機種や機能にもよると思いますが、「エアコンの設定温度=室温」ではありません。室内の温度は、エアコンからの距離や高さによって変わります。赤ちゃんの近くで温湿度計を使って確認しましょう。その上で、時々は、赤ちゃんの手足、体幹、二の腕や太ももなど体幹に近い部分を触ったり、顔色を見て、様子をチェックしてあげましょう。

【ギモン3】エアコンは1日中つけっぱなしOK?夜のねんねでは、切ったほうがいい?

【中村先生回答】
部屋を冷やしすぎない、適度な湿度を保つ、直接風を当てない、という点に気をつければ、エアコンは1日中かけたままでOKです。就寝時も暑さや湿度が原因で、熱中症になる危険が。暑いときはエアコンを使いましょう。室温は昼よりも+1度した25~29度が目安。暑くて寝つきが悪いときは、エアコンの設定温度を1~2度下げたり、うちわであおぐと寝入りやすくなります。寝ついたら、設定温度は戻しましょう。

【ギモン4】エアコンのフィルター清掃は、シーズン終わりでOK?

【中村先生回答】
フィルターにほこりや汚れがたまったまま使用すると、冷房の効きが悪くなったり、カビなどの原因になったりも。よく使う時季には、2週間に1回を目安に掃除するよう推奨されています。

監修/中村真奈美先生

イラスト/二階堂ちはる 取材・文/ひよこクラブ編集部

エアコンを長時間使い続けると、赤ちゃんの体に負担がかかってしまうのでは?と心配になりますが、むしろ、暑いときにエアコンを使わないほうがNGです。部屋を冷やしすぎない、直接風を当てないなど、エアコン使用時に気をつけたいことを押さえて、赤ちゃんとの夏を快適に過ごしていきましょう。


『ひよこクラブ』2021年7・8月合併号には、【エアコン使い】【水分補給】【感染症対策】【お出かけ】【着せ方】など、夏の育児でやりがちなNG行動&正しい対策をイラストでわかりやすく紹介した「夏育児のやりがちNG マンガで解説‼」特集があります。


参考/『ひよこクラブ』2021年7・8月号合併号「夏育児のやりがちNG マンガで解説‼」

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