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30~40代が約8割!夫婦問題を解決に導く“夫婦カウンセリング”、実際は?【専門家】

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カップルカウンセリングやセラピーセッション。家族の問題について話している男。彼らの精神科医に会う夫婦。
※写真はイメージです
Tero Vesalainen/gettyimages

家事や育児に関する価値観の違い、セックスレス、パートナーの浮気など、子育て世帯の夫婦間にはさまざまな問題が出てきます。中には、話し合いもうまくできずに「自分が我慢すればいいや」と片方があきらめてしまうケースも多いようです。

そんな状況を打破するために役立つのが、夫婦カウンセリング。最近は日本でも受ける夫婦が増えているそうですが、なかなかイメージがつきにくいもの。そこで、夫婦カウンセラーのおいかわのりこさんに、夫婦カウンセリングについて教えてもらいました。

日本でも夫婦カウンセリングを受ける人は増加傾向

――海外では一般的に行われているイメージの夫婦カウンセリングですが、近年は日本でも受ける人が増えているとのこと。どのような背景があるのでしょうか。

おいかわ先生(以下敬称略) 当相談室への相談件数でいうと、前年比の約4倍に増えています。考えられる理由は、海外映画などで夫婦カウンセリングというものが広く認知されるようになったためではないでしょうか。そのほか、離婚調停の調停員や児童相談所からすすめられたという相談者も年々増えている印象です。

これまでの日本では“家の中の問題を外に出すのは恥”という考え方が根強かったですが、最近は第三者(プロ)の力を借りて問題を解決しようという考えの人が増えてきたのではないかと感じています。

――実際には、どのような夫婦・カップルが相談に訪れているのでしょうか?

おいかわ 当相談所だと、年齢層は30代~40代のご夫婦が約80%を占めています。
子育て世帯の相談も多いです。子どもが生まれてから夫婦仲が悪くなったというケースはよく聞きますね。お子さんの年齢でいうと、未就学児の割合が半数以上で、全体の約80%が12才以下のお子さんを持つご夫婦です。

カウンセリングでは、問題の原因特定から解決策の提案までサポート

――夫婦カウンセリングというと、夫婦そろってカウンセラーの前で話をしている印象が強いです。具体的に、どのような流れで問題解決に至るのでしょうか。

おいかわ カウンセリングでは、まずご夫婦の問題を明確にすることからスタートします。それぞれから困っていることを聞き、現状の問題を明確にする→解決の妨げとなっていることを明確にする→問題解決・関係修復に向けて具体的に何を変えていけるか話し合い、アクションの方向性を決める…といった流れでカウンセリングを進めます。

アクションの方向性まで決まったら、実際にご家庭で数カ月ほど実践していただきます。その結果、関係改善に至れば問題解決という認識です。1回のみのカウンセリングでも、関係がかなり改善されたと感じられている方が多い印象です。
一方で、問題の深さによっては月1回ほどの頻度で継続してカウンセリングを行う場合もあります。また、問題が解決しても、夫婦の定期的な話し合いの場として夫婦カウンセリングを利用されている方もいらっしゃいます。

夫婦関係の悪化が子どもに悪影響を及ぼす恐れも

――夫婦問題に悩んでいても、“自分たちはカウンセリングを受けるほどでもないのでは”と考えてためらう人も多いと思います。カウンセリングを受けたほうがいい子育て世帯夫婦の特徴はありますか?

おいかわ 以下のいずれかに当てはまるご夫婦は、カウンセリングを受けることをおすすめします。

□夫婦げんかが多い・増えてきた
□育児のことや事務的な会話しかしない
□話し合いをしてもお互いに主張が平行線で話し合いにならない

また、子育て世帯の夫婦にとくに伝えたいのが、夫婦関係の悪化が子どもに悪影響を及ぼすケースがあるということです。けんかしているところを子どもに見られないように気をつけているから大丈夫だと思っても、放置していると徐々に態度はエスカレートしてしまうものです。

子どもの前でもけんかを我慢できない、相手に暴言を吐いてしまう、子どもにあたってしまうなど、子どもに悪影響を及ぼすような状況になる前に、早期にカウンセリングを受けていただきたいですね。

――夫婦そろってカウンセリングを受けることにハードルの高さを感じる人も多いと思います。

おいかわ 当相談室では、個別カウンセリング60%、夫婦カウンセリング40%の割合です。夫婦問題の相談でも、まずはお1人でいらっしゃる方が多いです。2人で相談に来るのが難しい場合は、まずは個別相談でも大丈夫ですよ。

カウンセラーを探すときは、考え方やスタンスが合うかをチェック

――夫婦カウンセリングでは、カウンセラーさんとの相性も重要だと思います。選ぶ際の基準などはあるでしょうか?

おいかわ 自分は何を求めて相談したいのかでカウンセラーを選ぶといいでしょう。
カウンセラーのタイプは大きく2種類あります。共感して話を聞くのが得意なタイプと、コーチング的に解決に至るアドバイスを得意とするタイプです。話を聞いてほしいのか、実践的なアドバイスを聞きたいのかを明確にして、目的に合ったところを選びましょう。

あとは、ホームページやブログを見て、考え方やスタンスに共感・納得できるか、信頼できそうか、話しやすそうか、物理的に通いやすそうかなどの観点で選ぶといいですね。最近はオンラインでカウンセリングをしているところも多いので、通うのが難しい場合はオンラインで相談できるところを探してもいいでしょう。


お話・監修/おいかわのりこさん 取材・文/ひよこクラブ編集部

夫婦カウンセリングとは、当事者間で話し合っても平行線な問題に対して、気持ちや方針をすり合わせ、解決に導いてくれる場のようです。夫婦間の問題はほうっておいても自然に解決はしないものなので、プロの力を借りて解決をめざすという選択もありではないでしょうか。

おいかわ のりこさん

Profile
「夫婦問題相談室フォルテ」にて、相談者が抱えている悩みを伺い、カウンセリング・コーチングなどさまざまな手法を用いて問題解消に向けたサポート業務を行う。夫婦、家族、子育てなどの相談多数。【資格】夫婦カウンセラー、子育てアドバイザー、行動心理士、コミュニケーション心理学マスターコーチ。

夫婦問題相談室フォルテ

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