コロナ禍でのママ友宅へのお誘いどうしてる? 飲食や手土産は?
今回のテーマは、今のコロナ禍で悩むことも多いであろうママ友宅へ遊びに行くことについてです。子どもにとって楽しいお友だちの家への訪問も、今はいろいろな気遣いが必要ですね。
ママたちはどんなところに気をつけて、どんな工夫をしているのでしょうか。
口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちの声とともに、さまざまな場でマナーについて指導をしている諏内えみさんに、コロナ禍でのおつきあいルールについてアドバイスいただきました。
訪問をやめる人や一緒の飲食を敬遠する人も
まずはママたちの声を紹介しましょう。
ママ友宅の訪問でランチも誘われたら…
「ママ友宅へはじめて親子でお呼ばれをしました。
手土産はもちろん持参しますが、この時期、子どもの水筒は持参するべきでしょうか。
また、『お昼ご飯も一緒にいかがですか?』と誘われていて、とても嬉しいのですが、『今回はお気持ちだけいただいておきます』と言おうと思っていますが、失礼にあたるのでしょうか」
みんな、友人宅との行き来は自粛しているもの?
「みなさん、友人宅と行き来していますか? 誘ったりすると警戒されるでしょうか。
時期的にコロナの感染もよぎりますが、子どもたちは毎日のように遊んでいるので、そこはもう大丈夫と私は考えています。
訪問する場合の感染予防に関しては、家に入ってすぐに手を洗うこと、持参のタオルを使うこと、手土産は個別包装のものにすること、などが注意点でしょうか。
相手宅も換気は気にされているとは思いますが、もしそうでなければ、『窓とか開け放っておいたほうが安心だよね~』と、こちらから促すようにしています」
外や友人宅で何か食べるようなことはやめています
「食べるときはどうしてもマスクを外すことになるので、今は私も子どもも、お宅におじゃまして何か食べるような機会はつくらないことにしています」
手土産は個別包装になっているものがいいと思う
「先日、知人宅に遊びに行くのに、ミスドを手土産に持って行ったという話を聞きました。
子どもだと、箱から素手で取っていくことになるので、コロナ禍だとちょっと危険な気がしました。私は個別包装になっていて、余っても常温で保存できる焼き菓子などを持って伺います」
どうすべきか、ママ友の考えを聞きながら判断してみて
悩んでいるママや、今はガマンしているママなど、いろいろですね。
マナーに詳しい諏内さんは、自分だけで結論を出さずに、ママ友と相談をしながら最善の方法を選んでいく方法を提案しています。
「コロナ禍での会食やおよばれしてのごちそうは、ママ友の考え方によってさまざま。どうしようか……と悩むなら、『お宅は外食どうなさってる?』『およばれなどは断ってらっしゃる?』など、相手の考えを聞いておくと余計な心配をせずに楽になるでしょう。
お子さんの好き嫌いが激しく、お誘いいただいてもかえってご迷惑になるかも……という話をよくお聞きしますが、こういったことも1人で悩まず、『うちの子、好き嫌いが多いからご迷惑おかけしてしまうので』と正直にお伝えするほうがよいでしょう。
『そんなこと気にしないで』『うちも多いからご心配なさらないで!』『じゃあ楽しんでもらえそうもないから、また今度にしましょうか』など、ママ友に判断してもらえばよいと思います。
ママ友のお宅へ水筒やペットボトルを持参したいけど、『ここの家のものは飲みたくない』と思われるかと心配な方は、『うちの子、いつも持って外出するので』とお伝えしても。」
では実際に、ママ友宅へ呼ばれたら、どんなことに気を付けたらいいでしょうか。
「お宅におじゃまする際は、洗面所をお借りして、しっかり手洗いをするように。
さらに、アルコールスプレーやウェットティッシュを持参すれば、おうちの方も、ご一緒に訪れたママたちも安心ですし、心遣いも伝わります。
少し大きくなってきたら、子どもだけでおじゃまするときもあるでしょう。
そんなときは、『〇〇くんのおうちに着いたら、洗面所で手を洗わせてくださいって言ってね』『タオルは自分のものを使おうね』と伝えておくといいですね。
子どもは夢中で遊んでいると、知らず知らずのうちにマスクを外してしまったり、そのまま失くしてしまったりします。そんなときのためにも、予備のマスクをポケットに入れておくと安心です。
各ご家庭によって衛生に対する考えや決まり事は異なります。一緒にいる方の中で、一番ナーバスな方に合わせるのが思いやりかもしれませんね」
コロナ禍で楽しいはずのお出かけが悩みの種になることも。人によって考え方はさまざまなので、ナーバスな人に合わせるというのは、わかりやすい見極め方ですね。ぜひ参考にしたいと思います。
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。
■諏内えみさん
「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」代表。女優のエレガンスト所作や子どものお作法指導などメディアで活躍中。大ベストセラー「『育ちがいい人』だけが知っていること」(ダイヤモンド社)、『良家の子育て』(毎日新聞出版)など著書多数。
(取材/文・橋本真理子)