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3児のママ山田ローラ 双子の出産入院費に驚愕!米国保険適用前は「1人2000万円!?」

更新

ラグビー選手の妻でママである山田ローラさんは、アメリカと日本の育児の違いにとまどいながらも3人の子育てに奮闘中です。
2021年5月末には夫・山田章人選手の北米のメジャーリーグラグビー(MLR)のシアトル・シーウルブスへの入団に伴って家族そろって米・シアトルでの生活をスタート。今回はアメリカの医療保険と病院のシステムについてのお話です。

アメリカでは医療保険に加入をしていないと、高額過ぎて自己破産をすることも

医療費がとても高いアメリカでは医療保険に加入していないと、目玉が飛び出るほど高い額を請求されるおそれがあります。医療費を払えずに自己破産してしまう人も少なくはないです。出産に関しても同様で保険やその種類によって通える病院も限られてきます。
一般的な保険システムではHMO (Health Maintenance Organization) と PPO (Preferred Provider Organization) の2つに分かれます。
ざっくりまとめると、HMOは月々の支払いは安く済みますがその保険のネットワーク内の医師にしかかかれません。専門医も自身のパーソナルドクターからの紹介状が無ければ行けないところが多いです。
代わってPPOは月々の支払いは高くなるけど、自分で好きな医師やスペシャリストを自由に選べます。
わが家ではアメリカ国内での移動も多くあるので選択肢がたくさんあるPPOのほうにしています。現在はハワイの医療保険に加入していますが(州ごとに違う)、 子どもたちの健診などシアトルに滞在中でも保険が適応されるのでとても助かります。

加入している保険の適応内で、病院を選ぶシステム

妊娠・出産となると日本では自由に好きな産婦人科へと行き、そこから紹介状を出してもらい、自分で産院を選び、予約するパターンが多いと思います。私も日本ではネットや口コミでリサーチしてから通っていました。産院によっては病院食がゴージャスだったり、水中出産ができたりなど、それぞれ特徴があるので、よほどのことが無い限り自分が出産したいと思う病院の予約が可能です。人気産院の場合は、早めの予約が必要という状況はありますが・・・。

アメリカでは逆に保険会社から指定されている医師のリストから選び、予約の際にさらに自分が加入している保険が適応かどうかの確認が入念にされます。妊娠をすると普段から通う産婦人科のクリニックをまず予約します(かかりつけの病院がまだ無い場合はネットワークから探す作業から始めなければいけません) 。定期健診はすべてそのクリニックで行い、産院(通常は総合病院) は陣痛が来てから初めて行く形となります。担当医師も病院に常に滞在しているわけではなく、医師グループの中で病院担当の日がローテーションで決まっています。この様なシステムになると陣痛がきて病院に行っても今までとは違う医師にかかる可能性が高いです。

途中で病院を変更するには、また最初から適応か否かを調べる作業が必要

第3子をハワイで出産のした際も、出産した翌日がいつもの先生だったので、ニアミス!?って彼女は(もちろん私も)少し残念がっていました。
赤ちゃんを取り上げてくれる医師が違うのは日本でもあることですが、アメリカはそれに加えて病院も選べません。やはり保険関係で担当医師が利用している病院に限られてしまいます。

第3子出産をした際にオプションとしてはVBAC(帝王切開後の妊娠・出産で経腟分娩を試みて成功すること)も可能と言われましたが、念のため緊急医療が可能な大きな病院へ行かなければなりません。ただ、そうなると担当医師の病院とは異なるのでまた新しく産婦人科を探すところから始めなければなりません(紹介はしてくれるそうですが) 。

私が加入している保険を扱っている産婦人科を探し、またその産婦人科がその大きな病院で出産できるかどうかを調べないといけないので、出産間近だった私にとっては頭パンク案件でした。なので、VBACはチャレンジせず再び帝王切開で挑むことに!幸いにも出産した病院はとてもすてきな上にコロナ禍でもパートナーが立ち会い可能だったのでよかったです。
アメリカ人の私でさえややこしい保険システム。知らない間に保険適応外の所にかかってしまっていたら…ゾッとします。

夫・山田選手も驚いた、入院費の高さ

双子出産の際はNICUに3週間滞在で日本円で1人約2000万になるところでした。これは入院費だけで医師代、治療費等含まれていないです。
保険適応前の請求書をみた夫は絶句。「ゼロの数間違えてるよね?」ってあせっていました(笑)
あらためてアメリカでの保険の大切さを身にしみて感じました。

文/山田ローラ 構成/ひよこクラブ編集部

山田ローラ

Profile
タレント・コラムニスト。1988年9月23日生まれ。アメリカ・アイオワ州出身の日米ハーフ。アメリカで大学を卒業後、日本でモデルデビュー。2015年3月にラグビー選手の山田章仁さんと結婚、2016年9月に男女の双子を出産。2020年9月に次女をハワイで出産。

オフィシャルブログ

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