マイナス思考母・内野こめこさん×2・3才息子の「兄になる」奮闘記に注目!
長男コウくんが6カ月のころから、ほぼ毎日の様子をつづったブログ「うちのこざんまい」が、育児中のママたちの共感を得て、月間250万PVと大人気の内野こめこさん。コウくんを出産する直前の様子から、2才過ぎまでの育児の記録と奮闘ぶりをまとめたコミックエッセイ『うちのこざんまい 子育てのヤマ場をのりこえる!』(KADOKAWA)は、2016年2月に発売されて、すぐ話題に。そしてついに続編となる、コウくんの2才半~3才半のころの「お兄ちゃんへの道」を描いたコミックエッセイ『うちのこざんまい コウくん、お兄ちゃんになる!』(KADOKAWA)が、2017年6月に発売されました。自身を「マイナス思考」という内野こめこさんに、今までの育児とコウくんの成長を振り返ってもらいました。
2才になってから「ぼくはお兄ちゃん」という意識の芽生えが!!

2才になってから「ぼくはお兄ちゃんだから…」と言い始めたというコウくん。こめこさんは
「児童館に連日通っていたのですが、生まれてすぐの赤ちゃんから2才くらいまでの子がよく来ていたので、2才になればお兄ちゃんなんだという意識があったんだと思います」と振り返ります。
著書の中では、仕上げ磨きを嫌がったコウくんが「しあげみがきしない!! じぶんみがきでだいじょうぶなの!!」と泣きながら訴える場面も。コウくんは「幼い自分」と「なりたい自分」との差を理解しながら、そのはざまで耐えたり、悔しく思ったり…、こめこさんはコウくんの「自分でやりたい!」に振り回されたり、突然の「なぜなぜ期」に戸惑ったり、おむつはずれに手を焼いたり…。母子ともに2・3才代の壁に奮闘。
「0・1才代と、2・3才代でいちばん違うところは、お兄ちゃんだという意識と、それに伴う本人のやる気かと思います。コミュニケーション力や理解力、我慢する力などは徐々にしっかり段階を踏んで上がっていったと感じます」とこめこさん。
コウくん待望の「赤ちゃん誕生」で、本当の“お兄ちゃん”に?
小さい子が大好きで、たびたび「赤ちゃんが欲しい」と言っていたというコウくんが3才になる直前に、ついにこめこさんが第2子を妊娠します。そのことを知ったコウくんは「はやくでてきてほしい!」と大興奮。その一方で、赤ちゃん返りのような気になる様子も…。著書では、こめこさんの第2子妊娠中に、ときに母子ですれ違い、ときにぶつかり合いながら、徐々に「お兄ちゃん」に近づいていくコウくんの様子がリアルに描かれています。そんなコウくんと第2子シンくんは、現在とってもいい関係なんだとか。
「3学年差ですが、4才近い月齢差がありますので、ある程度は上の子もしっかりしていますし、いろいろ手伝ってくれて助かります。手が離せないときに遊んでおいてくれたり。でも、抱っこして歩き回ったり転げ回ったりと、結構危ないこともします。シンはそれでも笑っていたりするので、そういうところが次男らしいのかなと思います。強くなりそうです。…騒がしくなりそうだな〜とも思っています(笑)」と、こめこさん。
実は以前は寝るときにぴったりとこめこさんにくっついていたコウくん。シンくんが生まれてからは、手足をこめこさんのおしりの下に入れるだけでよくなり、最近はくっつかず寝ていることもあるそう。
「強くなったもんだなと…少し寂しい気もします」と、こめこさんは「お兄ちゃん」になったコウくんの成長を感じているんだとか。
コウくんの成長とともに“マイナス思考母”も成長?
自分自身を「元来、私はネガティブな人間。物事を見るとき、まず否定や悪い可能性から考えてしまう」というこめこさんですが、著書の中ではコウくんの成長を見て、否定の目から入るのをやめ、子ども自身を信じながら向き合おうとする様子が描かれています。
「コウが生まれて、最初はあらゆることを心配して不安になっていましたが、シンが生まれてシンを育てるにあたっては、だいぶ余裕ある気持ちで臨むことができました。それはもちろん、すでに経験があるからというのがいちばん大きいのですが、コウを育て、向き合ってきた中で、私自身が少しずつ考えを変えてきたということも要因かと思います。作中でそこをはっきり書いてはいないと思いますが、通して読むとなんとなーく少しは変わったのかな、とは思っていただけるかもしれません。私と同じようにいろいろ心配したり不安になったりする方に、共感してもらったり何か感じていただければ幸いです」と、こめこさん。
2・3才代の複雑な心と体の成長と、それに向き合う“マイナス思考母”の気持ちがリアルに描かれている『うちのこざんまい コウくん、お兄ちゃんになる!』。
と言ってしまうとまじめな本のようですが、実は4コママンガが中心で「赤ちゃんとお兄ちゃんのはざまに揺れるコウくんの様子」がなんともかわいく面白くまとめられているコミックエッセイです。
2・3才男子の言い間違い、突然の意味不明行動、かわいいしぐさが満載! 現在、2・3才代の子どもがいるママにとっては「あるある~」と共感できる場面が多く、これから2・3才代になる子がいるママたちは「こんな大変で、でも面白い未来が待っているんだ」と思えるはず。どちらのママも、ぜひ注目してみてくださいね!(取材・文/ひよこクラブ編集部)
Profile●内野こめこ
2013年4月に長男、16年12月に次男を出産。長男出産後に「かわいいものが好きで怖がりなコウくん×心配性でネガティブなお母ちゃん×仕事で多忙なお父ちゃん」の育児奮闘記を描いたブログが人気になり、ライブドアブログトップブロガーに。http://uchinokozanmai.blog.jp/
『うちのこざんまい コウくん、お兄ちゃんになる!』(KADOKAWA)1188円
2才半になったコウくんの成長とともに、ときにすれ違う母子関係。子育ての新たなヤマ場を描いた育児コミックエッセイ。子育て中のママたちから反響が大きかったWEB連載の内容に加えて、描き下ろしエピソードやコラムもたっぷりの一冊です。