【医師監修】赤ちゃんのおちんちん&おまたのケア・保湿のしかた
お肌の乾燥が気になるこれからの季節、赤ちゃんの体に保湿剤を塗っているときに、ふと気になる「おちんちんやおまたに保湿剤を塗る必要はある?」という疑問。ひよこクラブで行ったアンケート(※)でも、「おちんちんに保湿剤を塗ったことがないけれど、保湿って必要?」「おまたはどこまで保湿剤を塗ってもいいの?」「体に塗るのと同じ保湿剤でいい?」などの質問が寄せられました。そこで、小児泌尿器科の専門医である白柳慶之先生に、赤ちゃんのおちんちんやおまたの正しい保湿のしかたを教えてもらいました。
※0カ月~3才の赤ちゃんを持つ読者エディター90人のアンケート結果(2021年7月実施)から抜粋したものです。
保湿のしかたの基本
まずは、赤ちゃんの肌に保湿剤を塗るときの基本をおさらいしましょう。
肌を清潔にしてから塗る
汗や汚れが残ったままの状態で保湿剤を塗ると、肌トラブルの原因となり、逆効果になってしまうことがあります。必ず、汗や汚れを落とした清潔な肌に塗るようにしましょう。
保湿剤の選び方
おちんちんやおまたに塗る保湿剤は、体に塗るものと同じものでOKです。赤ちゃんの肌の状態や季節に合わせて、水分を保持する作用のあるローションタイプ、またはクリームタイプの保湿剤を選びましょう。ワセリンはおしりまわりの保護など、部分的に使いましょう。
肌がテカテカになるくらい塗る
塗る量がたりていないと、本来の保湿効果が期待できなくなってしまいます。肌がテカテカになるくらい、たっぷりと塗りましょう。
【男の子】おちんちんの保湿のしかた
おむつをしていると、肌がむれてトラブルを起こしやすくなります。とくに、肌と肌がくっつきがちな、おちんちんのつけ根やタマタマの袋の裏側には汗や汚れがたまりがち。おちんちんにも保湿剤を塗って、汗や汚れから肌を守りましょう。ただし、亀頭や肛門などの粘膜部分は乾燥しにくいので、保湿剤は塗らなくて大丈夫です。
赤ちゃんのおちんちん
おちんちんは指でやさしく塗ります。タマタマの袋に接する裏側の部分も忘れずに。
赤ちゃんのタマタマの袋
タマタマの袋は乾燥してガサガサになりがち。裏側は汗や水分が残りやすく、肌トラブルを起こしやすいので、しっかり塗っておきましょう。
太もものつけ根
太もものつけ根は汗や汚れの刺激を受けやすいので、保湿剤を指の腹でしっかり塗り込んで。
赤ちゃんの肛門まわり
肛門は穴を避けて、穴のまわりに指で塗ります。
赤ちゃんのおしり
おしりは、うつぶせの姿勢にして、手で塗り広げます。
【女の子】おまたの保湿のしかた
保湿剤を塗っておくことで、おむつの中でのさまざまな刺激から、赤ちゃんのおまたや肌を守ってくれます。女の子はとくに、汗や汚れがたまりやすい太もものつけ根やおしりを中心に、しっかりと保湿してあげましょう。ただし、内側のひだ(小陰唇)や、さらに内側の腟口、肛門の粘膜部分は乾燥しにくいので、保湿剤は塗らなくて大丈夫です。
赤ちゃんのおまたのふくらみ
おまたのふくらみに、指でやさしく塗ります。
赤ちゃんの太もものつけ根
太もものつけ根は汗や汚れの刺激を受けやすいので、保湿剤を指の腹でしっかり塗り込んで。
赤ちゃんの肛門まわり
肛門は穴を避けて、穴のまわりに指で塗ります。
赤ちゃんのおしり
おしりは、うつぶせの姿勢にして、手で塗り広げます。
監修/白柳慶之先生 撮影/矢作常明 取材・文/ひよこクラブ編集部
赤ちゃんのおちんちんやおまたも、体のほかの部分と同じように保湿が必要だということがわかりました。写真を見ながら、しっかり保湿したほうがいいところを確認して、保湿剤を塗ってあげましょう。
『ひよこクラブ」2021年12月号には、ママ友には聞きづらい、おちんちん&おまたのケアについて、豊富な写真とイラストで解説した「見たまま、まねすればうまくいく おちんちん&おまた【洗い方】【ふき方】【保湿のしかた】ビジュアル解説」特集があります。
参考/『ひよこクラブ』2021年12月号「おちんちん&おまた【ふき方】【洗い方】【保湿のしかた】ビジュアル解説」
※掲載している情報は2021年10月現在のものです。