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塾に通っても成果が出ない… 二月の勝者にはなれないの? 親子で挑む中学受験の壁

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母は娘を叱る
Hakase_/gettyimages

今回のテーマは中学受験についてです。
受験をしようと決めてがんばってきたものの、なかなか成績が伸びない場合、どうしたらいいのでしょうか。今回は、そんな受験の悩みについて、口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちの声とともに、子どものやる気を引き出す塾・プラスティーの塾長八尾直輝さんに受験のやめ時について聞きました。

千差万別! 中学受験への取り組み方

――まずは中学受験に悩むママの声を聞いてみましょう。

■ 中学受験、成績次第でやめるのもアリでしょうか?
「小5の娘。中学受験を考えているものの、親子共々、あまり強い意志で受験を決めたわけではなく、通っている塾も中学受験に特化しているわけではないので伸び悩んでいて、他の受験塾に通うお子さんとの差も広がっていくようで迷っています。
娘の意思を尊重したいとは思いますが、6年生になったらこれまでかけた金額のこともよぎって親の自分が後戻りできなくなりそうです。模試の結果次第では、中学受験をやめることも考えています」

――こんな悩みに対して、中学受験を経験したママから、いろいろなアドバイスが届きました。

■ 塾があわない場合もあるので、その時は転塾の検討も
「娘さんがどの程度頑張っているかはわかりませんが、塾のレベルが問題なのでは? 娘さん本人のペースで授業を進めていれば、他の塾の子に遅れを取るのは当たり前なのでは。
転塾したら追い付くのは大変でしょうが、成績が伸びる可能性は高いと思います。
うちの小6の娘は、小5の夏休みに転塾しました。それから成績が上がり、入った当時は下から2番目のクラスでしたが、今は一番上のクラスにいます。
続けるか受験をやめるのを決めるのはご家族の判断ですが、まだその判断は早いと私は思いました」

■ 中学受験は水物なのでギリギリまでわからないもの
「やはり大手の塾はいろいろな情報やシステムを持っているし、毎年たくさんの子どもを受験させているだけあって、とにかく受験事情にくわしいです。5年生で、すでに何度も説明会や進学する学校自体の合同説明会などを済ませているのが普通でした。模試のデータ分析もきめ細かく、定期的に行われていました。
小学5年生、もしくは6年生の春が塾を変えるには正念場だと思います。
どんな塾が一番とは一概に言えませんが、やはり受験専門塾のほうが有利だと思います。
中受は、水物なので結果はギリギリまでわかりません。塾の先生がメンタル的にうまく誘導してくれて、無理と思われていた子が合格したという結果もよく聞きます。
今しみじみ、『人生、本当にわからないものだな』と実感しています。何となく入った塾が受験に特化した塾で、それも子どもにあったようで勢いに乗り、最終的には思いがけない学校へ進学しました。私たち親が下手に情報を持っていなかったのも返って良かったようです。その塾の実績や体験者の話をひたすら信じて、お任せしました」

■ 小学校の学力テストとは違うので特化した塾選びを
「中学受験といっても、本当に十人十色です。
長男は小5の秋から通信教育を受けながら、あとは過去問や大手の塾が出しているテキストを使って独学で勉強していました。勉強は出来る方で、小学校の学力テストは全科目満点でしたが、中受は全く別物。模試でショック受けて、そこから受験に真剣に取り組み、塾へも行き出しました。
一方、次男は小5の秋から個人指導塾で、算数と国語の2科目受験に絞ってやりました。
お子さんや希望など人それぞれだし、受験と一口に言っても、その判断は0か100で考えなくてもいいと思います」

■ 親が迷っているのなら、やめる選択肢もありだと思う
「うちの子が中堅校に通っているからかもしれませんが、私立中学に2人入れてみて驚いたのが、小6から急いで受験勉強始めた子や公文に通っていただけで受験してきた子とか、いろいろな子がいるんだということです。そして、そういう子の方が、成績がいいんです。
低学年から受験勉強をやってきた子の中には、燃え尽き症候群や勉強イコール塾になってしまっている子も少なからずいます。
中学受験に向かっている時は、入ってからのことってなかなか考えられないですが、余力は残しておいた方がいいと思います。親も子も。
もし親が迷っているのなら、受験はやめておいた方がいいように思います。これから6年生となり、受験1カ月前、1週間前、前日、当日、合格発表と受けとめることがたくさんあるからです」

 どのように中学受験に臨むかについて親子でじっくり考えてみて

いろいろな想いを抱えて、子どもと中学受験に臨んでいたママたちの姿がうかがえますね。
なかなか成果があがらない場合、どうすべきかについて、子どものやる気を引き出す塾・プラスティーの塾長八尾直輝さんに聞きました。

「成績が伸びない状況はつらいですよね。
このままつらいことばかりが続くのであれば中学受験をやめてもいいと思います。それは他の習い事と同じように、子どもの成長や状況にあわせて環境を変える判断をしてよいと思うからです。

では、どのように判断すればいいのでしょうか。
相談者の『あまり強い意志で受験を決めたわけではない』とのことなので、これを機に、もう一度立ち止まり、どのように中学受験に臨むのかを考えるのがよいかもしれません。

娘さんの意思を尊重されるとのこと、素晴らしいですね。これを機に学校情報を集め、本当に娘さんが進みたい学校を見つけてみてはどうでしょうか。
親子で一緒に学校について話しあい、(可能であれば)公開されている学校行事等に足を運び、中学受験をする意味をより深める時間をとれるとよいかもしれません。
行きたい学校が見つかったら、受験生としてどのような1年にするのか、1週間の過ごし方や夏休みの過ごし方をイメージし、親子で話し合ってみるのもいいと思います。合格体験記などを活用するとイメージが湧きやすいでしょう。


塾の良し悪しの判断も難しいですね。
一番に考えるべきなのは塾とお子さんとの相性です。子どもが前向きに学べる塾というのを大前提にしてください。
大手塾と中小塾の一番の違いは競争の有無です。競争によって成長できる子どものタイプの場合は、大手に通うのがよいことが多いです。また、子どもの相性に関係なく、難関校を目指す場合は、ライバルの存在なしでそのレベルにたどり着くのは難しいので、大手が最有力の選択肢になるでしょう。

中小塾であれば、まず、カリキュラムが具体的にあるかどうかを確認したいところです。
わからないときはストレートに塾長さんに受験を考えている旨を伝え、『受験までのカリキュラムはどうなりますか』と聞いてみましょう。お子さんを預ける価値のある塾であれば、転塾のアドバイスも含め、適切な回答があることでしょう。

転塾する場合も、その補助を現在の塾にお願いできるケースもあります。折衷案を採用することで、環境の変化を最小限に抑えながら、お子さんにあった環境を整えることができるかもしれません。

最後に、みなさんに忘れないでほしいことがあります。

中学受験の『成功』は偏差値の高い学校に入学することでも、第一志望校に合格することでもありません。
受験勉強を通して成長し、『受験後それぞれの進路で、自分らしく学び続けること』です。
中学受験は決して楽な道ではありません。第一志望に合格できる確率は30%程度と言われています。多くの子どもが一生懸命努力し、不合格を経験するのが中学受験なのです。12歳の子どもにとっては大きな挑戦です。
なんとか合格を掴みとっても、受験で学ぶことが嫌いになり、以降、勉強しなくなる例はよく聞きます。
極論、すべて不合格になったとしても、受験を通して親子ともども成長できたのであればそれは『成功』でしょう。相談者さんと娘さんにとってよい学びが続くことを心から祈っています。頑張ってください!」

(お話/八尾直輝さん)

「子どもにあったいい学校へ入学させたい」「こんなに頑張ったのだから、いい結果を出して欲しい」というような想いは、親なら誰でも持つものでしょう。でも、中学受験はあくまでも1つの通過点なんですね。親子で納得のいく方法を見つけたいと思いました。

(取材/文・橋本真理子)


※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

八尾直輝さん

PROFILE
勉強のやり方を教える塾「プラスティー」を創業、現在は取締役・塾長として、会社の経営、塾の運営全般に関わっている。共著に『子どものやる気を引き出すゲーミフィケーション勉強法』(講談社)、執筆協力に『中学生からの勉強のやり方』『図解 中学生からの勉強のやり方』(ともにディスカバー・トゥエンティーワン)がある。

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