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赤ちゃんの英語教育「日本語への悪い影響」ってあるの?専門家にきく幼児英語教育のすすめ方

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出典:Worldwide Kids

グローバル化が進み、小学校でも英語の授業が科目となりました。早い段階から英語に慣れ親しむことで英語アレルギーがなく、英語の授業にスムーズに入れることもあって、子どもの早期英語教育への関心が高まっています。
英語学習は早ければ早い方がよいと言われますが、日本語も未熟な赤ちゃんに英語を教えることは、日本語と混同してどちらの言語にも良くない影響が出てしまうのでは?と、不安な面もあります。
そこで、玉川大学にて乳幼児の言語獲得・発達研究を行い、NHK番組「えいごであそぼwirh Orton」の総合指導もされている佐藤久美子先生に、赤ちゃんの英語教育についてお話を聞きました。

英語はいつからはじめるとよい?

 赤ちゃんの音の獲得はお母さんのおなかの中にいる時からスタートしています。お母さんの声の高さや速さ、リズムなどをちゃんと聞いているため、生後2〜3日の赤ちゃんでも、お母さんの声とそれ以外の人の声、日本語と英語などの区別はできているそうです。
 それだけ赤ちゃんの頃は耳がよく、聞こえてくる音をどんどん吸収していくので、英語もできるだけ早い時期から始めるのが効果的。逆に、遅いスタートだと、たとえば英語の絵本を読み聞かせようとしても、言っていることが理解できないため日本語の絵本の方を好むケースが多いですね。そういった点からも、英語への抵抗のない早い時期の方が楽にスタートできるわけです。

英語を早く始めれば、リスニングや発音が上達する?

 日本人は英語の「L」と「R」の聞き分けが難しいと言われていますが、それはとても自然なことです。“Less is more”と言われ、「聞き取れる音が少ない方が早く学習ができる」という生まれ持っての知恵が赤ちゃんにはそなわっています。実は、日本人の赤ちゃんもアメリカ人の赤ちゃんも、生後5ヶ月くらいまではどちらも同じ音のように聞こえています。この後、アメリカ人の赤ちゃんが「L」と「R」の音を聞き取れるようになっていくのに対し、日本語では2つの音を区別する必要がないため、日本人の赤ちゃんはこの音を聞き取れないまま成長します。

 ですが、日本人の赤ちゃんであっても、幼少期から英語の音に触れることで「L」と「R」も区別できるようになっていくのです。もちろんこれは「L」と「R」に限ったことではありません。赤ちゃんにとって印象の強い音やフレーズは記憶にも残っていくので、絵本やママとの会話を通じて英語を取り入れていくことでリスニング力や発音の上達にもつながっていきますよ。

赤ちゃんからの英語教育、日本語の習得に悪影響はない?

Benesseの教材で英語を勉強している子どもの日本語反復力が高い結果に(Worldwide Kids 追従調査2020年より)

 日本語が未熟な赤ちゃんに英語を教えると、日本語と混同して日本語の発達に悪い影響が出るのでは?と、ママたちから心配の声が聞かれます。結論から言うと、幼少期から英語を学んでも、悪影響は出ないので安心してください。

0歳のころから「ベネッセ」の英語教育を受けているお子さんと、そうではないお子さんそれぞれ20名を追従調査をしているのですが、そこからわかったことがあります。
英語を学んでいる子たちは、まったく英語にふれていない子たちと比べると、母語である日本語の反復力(初めて聞いた言葉をまねして発音する力)が高くなったのです。英語の音を集中して聞き、まねをするということで培われた反復力が、日本語の獲得にも適用されることが分かりました。

赤ちゃんは、1歳になる頃には母語を理解していく上で必要な音を獲得し終えるため、母語とほかの言語を混同しなくなります。どんなにバイリンガルな子どもでも「母語」というものは必ず決まっていて、それは脳波をとってみるとわかります。母語は一般に左脳で処理され、第二言語は右脳も使いながら習得されていきます。日本に住み、日本語を話す親の元であれば、母語は母語としてしっかり伸びていくので大丈夫です。

発音に自信がない…。ママ・パパの間違った発音はNG?

日本語の語彙力がある子どもは英語反復力があり、日本語の語彙力と英語の反復力が統計的にも相関ががあることを示す


英語反復力がある子どもは、日本語の反復力もあり、英語の反復力と日本語の反復力は統計的にも相関があることを示す

ネイティブではない発音を聞かせると、音を吸収する赤ちゃんの時期に逆効果になるのでは?と思われるかもしれませんが、子どもって不思議なもので、ママ・パパの英語力が高くなくても正しい発音のDVDや教材に触れていると正しい発音の方を習得していくんですよね。
だからといって、赤ちゃんに英語のDVDをただ観せていればいいというものではなく、大切なのはママとのやり取り。過去、約200名の3歳〜6歳の子どもを対象に実施した調査では“日本語の語彙力が高い子どもは日本語の反復が上手にでき、さらに正しい発音の英語の反復も上手にできる”ということが分かりました。日本語でいいので子どもにどんどん話し掛け、関わりを持ってください。ママ・パパとのやり取り(コミュニケーション)を通して日本語の語彙力を伸ばしてあげてください。そのひとつとして、発音は気にせず英語で話し掛けたり、英語の教材を一緒に楽しむなどして、無理なく英語を取り入れてあげればいいんです。コミュニケーション能力が伸びれば語彙も増え、英語の習得につながっていくのです。

今日から始める赤ちゃんからの英語教育

出典:Worldwide Kids

子どもは楽しくなければ興味を示してくれません。その楽しさや興味の対象は年齢によっても異なります。早期英語で大切なのは、ママ・パパと楽しく英語に触れること。たとえば、0~2歳半くらいまでは、音の反復やまねっこができるようになるので、リズムに乗って英語のフレーズを言ったり、手遊び歌などが楽しいものです。絵本も1ページに1〜2行のもので充分です。2歳半~年長さんくらいなら身の回りのものを英単語で言い合ったり、「Good morning.」「Are you hungry?」など、簡単なフレーズを生活に取り入れたり、ごっこ遊びの中で「What’s this?」と会話形式の遊びもできるようになってきます。
月齢にあった遊び方ができれば、効果的に英語を吸収していくので、月齢やレベル別に分けられた教材を探してみるといいかもしれません。
子どもは、英語が楽しいではなく、ママ・パパと一緒に何かをすることが楽しいんです。その何かを英語にしてあげれば、英語にも慣れ親しみ興味を持ち始めるようになることでしょう。

(取材・文/井上裕紀子)

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