帝王切開の痛みを思い出してみる【御手洗直子のコマダム日記】
今回は直子の痛みのお話。一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#85
下痢痛とはどこにランクされるのか
これから書く内容は『個人の感想です』を100万回くらい書いておく必要があるくらい個人的な内容なのだが、以前から薄々と感じていたこととして、もしかしたらうちの一族は痛覚が鈍いのかもしれない。
TLなどで流れてくる『帝王切開はめちゃくちゃ痛い』という感想を見るたびに<個人の感想です>『たしかにイタタ~という程度には痛かったけどそれほどでもなかったがアレはめちゃくちゃ痛いの部類に入るのだろうか…』個人の感想です>と思うし、過去3回開腹手術を受けているが、どれも『まあ痛いけど…』という感想であった。どっちかと言えば入院中患った痔の方が場所のせいなのか100倍くらいきつかったという感想である。こちらも『居ても立っても居られない』とうほどの痛みでは無いのだがなぜなのか。
娘達も生後2ヵ月の予防接種から今まで注射で一度も泣いたことが無いので、少なくとも刺される痛みには強い気がする。次女が病院でギャン泣きしたことがあるのは診察後に遊んでいたおもちゃを取り上げられた時だけであった。完全にメンタルの方向である。2度刺されても無だったというのにいまさら泣くな。もうお会計も終わったのだ。おもちゃを離せ。ギャン泣きである。
人生の中で一番痛かった瞬間はいつかと言われたら一番はうっ血性腸炎で入院した時と、あと通常時では下痢の時なのでつまりは腸内の痛みには弱いのかもしれない。少なくとも切られたり刺されたりで動けなくなるほど痛いと思ったことは無いので、個人的には裂傷よりはるかに腹痛の方がダメージがでかい。気がする。
ちなみに生理痛、及び出産後の後陣痛もほぼ無であったので、もしかしたら陣痛も無だったのでは…?いや下痢の時のような痛みとも聞くから陣痛こそキングオブペインなのでは…?と、とても気になるのだが、陣痛を経験せず出産してしまったので一生真偽は不明のままである。無念。ぜひ陣痛を経験された方はどうだったのか教えてほしい。普段の下痢と陣痛はどちらの方が痛いのか。
なんにせよ、たぶん個人によるよなあ。と思うのであった。(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko