「結婚記念日、子どもをママ友に預けて夫婦外出 」一度はOKしたけど、エスカレートしてきて…ママたちの声
「ママ友夫婦から、結婚記念日に子どもを預かって欲しいと頼まれました。すると私の夫と意見が割れました」という声が口コミサイト「ウィメンズパーク」に届きました。ママ達の反応と、子育てアドバイザーの長島さんに聞きました。
夫婦の時間は大切。でもママ友に子どもを預けるのはやりすぎ?
投稿主さんは5歳の母。保育園が一緒で、赤ちゃんの頃からのお付き合いのママ友Aさんから、結婚記念日は夫婦で出かけたいので子どもを預かって欲しいと頼まれました。
「時間は10時〜16時まで。私は『夫婦ふたりの時間も必要だし、子連れではいけないレストランも行けるし』と、快諾しましたが、夫は『夫婦の行事に子どもを預けることが理解できない。子どもがかわいそう』と、言います。 みなさんはどう思いますか?」
ちなみにAさん夫婦の親は遠方で頼れません。
「正直、親や身内に預けてなら理解できるけど、ママ友はないかなぁ。かわいそうとは思わないけど。
私は子どもを預けて夫婦ふたりで出かけたことありません。頼れる親もいないし、夫婦仲があまり良くないってこともありますが(笑)」
「私も実家は遠方だったので、子どもが幼稚園の時間によく夫婦でランチしてました。
でもこれは夫が平日休みで私が専業主婦だからできたこと。共働きなら難しいか。
私も夫婦のお出かけに子どもをママ友に預けたことないし、私の周りでも聞いたことないです」
「私はOKです。お互いさまが成立する関係なら、別にいいのでは」
と容認意見もありましたが、夫派の意見が圧倒的に多数でした。
「みなさん、ありがとうございます。実は別のママ友Bさんから、私が結婚記念日に預かったことを知って声をかけられました。
『私、◯◯(投稿主)さんの前に預かって欲しいと頼まれたけど断ったの。そういうのって、子どもが大きくなってからじゃない? 5歳なら普通一緒に連れて行くでしょ。
以前、Aさんとは子どもを預けあっていたけど、毎回Aさんの夫は家にいるんだよね。でもひとりで子どもを見られないって、預けてくるの。親が努力しないで他人に預けるのって……。だから最近は断っているの』と。
今回のことを好意的に受け止める人は少ないことを知りました。Aさんがおかしいとは思わないけど、難しい問題ですね」
と、投稿主さんは〆たのですが……。2週間後、後日談が投稿されます。
エスカレートするAさんの行動に投稿主さんは決断
「土曜日、Aさんから切羽詰まった声で『急用ができたので子どもを11時〜15時まで預かって欲しい』と、連絡がきました。急用ならと預かりましたが、Aお子さんの様子がおかしく、『具合悪いの?』と、聞いたら『今日もママとパパふたりでお出かけしている。また連れて行ってもらえない』と、寂しそう。
慌ててAさんに電話しましたが留守電に。折り返しがあったのはお迎え予定時間の直前で、しかも『遅れる』と。30分遅刻で、なぜか着替えていました。
さすがにイラっとして『本当に急用だったのか。 昼に電話したんだけど』と、問いただすと、マズイという表情になって『子どもの誕生日プレゼントを内緒で選びに行っていた。折り返し電話をしたらばれてしまうと思った。ランチのレストランが混雑していて遅くなった。少しくらいと甘えてしまった』と、弁明してきました。
夜、Aさん夫婦で菓子折り持って謝罪にきましたが『子どもを預けあうのは信頼関係が成り立っているからできること。こんな無責任な行動をとられては、今後は預かることはできない』と、伝えました。夫からは『普段忙しいのなら、夫婦の時間よりも家族の時間を大切にしたいと思うのが普通』と、諭されました。
今回のことをきっかけに、A夫婦がお子さんとのことを見直すキッカケになれば良いと思っています」
「子どもを預けることは悪くない。けれども甘えすぎはNG」と、専門家
身内に子どもを預けてお出かけする夫婦はたくさんいます。けれども預け先がママ友となればちょっと話が違ってきます。2人の母で子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「子どもができると、夫婦で過ごす時間が減ってしまいますよね。
ふたりで過ごす時間を確保するために、子どもをどちらかの親に預ける夫婦もたくさんいます。
Aさんご夫婦は実家が遠く、頼れる家族がいないことから相談者さんに頼んできたとのこと。その気持ちもわからなくはないですし、Aさんと相談者さんにある程度の関係性ができていたからこその依頼だったと思います。しかし、一度だけならまだしも、その後も理不尽なお願いをされたとのこと。
客観的に考えても、Aさんは、相談者さんに甘えすぎのように感じます。
大切なお子さんをママ友に預けるときには、なぜ預かってほしいのか、その“背景”と、相手に対する誠意が重要です。パパが家にいるのに預かりをお願いしてくる、こちらからの電話に出ないなど無責任な行動をとり誠意が感じられない場合は、次回から『ごめんね。うちもちょっと出かける用事があって無理なの』など、適当な口実をつくって明るくスルーしましょう。
頼まれてイヤなことはスマートに断るテクニックも、ママ友関係では重要なスキルと言えそうです」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
https://www.tomokonagashima.com/
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。