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赤ちゃんの鼻水トラブルの救世主!“鼻水吸い器”の上手な使い方【パパ小児科医】

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赤ちゃん・子どもは1年に平均6~8回風邪をひき、保育園に通うと、さらに2倍風邪をひきやすくなるそうです。風邪のたびに鼻水が出る乳幼児のおうちケアで活躍するのが“鼻水吸い器”。3児のパパでもある小児科医の岡本光宏先生に上手な使い方を聞きました。

【参考文献】吉原重美, 他・監. 小児の咳嗽診療ガイドライン2020. 診断と治療社. 2020: p108-109.  Louhiala PJ, et al. Form of day care and respiratory infections among Finnish children. Am J Public Health. 1995; 85: 1109-12.Nesti MM, et al. Infectious diseases and daycare and preschool education. J Pediatr (Rio J). 2007; 83: 299-312

鼻水吸い器の目的と上手な使い方

鼻水吸い器は、鼻の奥の鼻水を取るのが目的。鼻水吸い器のノズルは、顔に対して垂直のイメージで入れます。ノズルを鼻に密着させて、手元で円を描くように少し動かすと鼻水が取れやすくなります。

鼻水を吸引するときの姿勢は?

姿勢に決まりはないですが、嫌がる場合は鼻の粘膜を傷つけないように、赤ちゃんをあお向けにして、大人の脚全体で体を固定する歯の仕上げ磨きの姿勢の要領で、頭と体を押さえる必要があります。

まだ寝返りをしない時期なら、赤ちゃんを寝かせて、頭を片手で押さえて吸引します。寝返りをし始めたら機嫌がいいときを見計らって抱っこした状態で吸引するのもおすすめ。「鼻水が取れると気持ちいい」と理解すれば、喜んで鼻水を吸われるようになりますが、手早くケアしてあげることも大切です。

1 日に何回くらい吸引すればいいの?

朝・昼・夕・寝る前(下記のタイミングともうまく合わせて)の1日4回を目安にしましょう。鼻水の程度に合わせて増やしてもOKですが、鼻水は2週間くらい続くものです。あまり頑張りすぎると、ママ・パパも赤ちゃん自身も疲れてしまうかもしれません。


<鼻水吸引のタイミング>
●起床時
●飲む前、食べる前
●おふろ上がり
●寝る前
●せき込んで起きてしまったとき など

鼻血が出た日は吸引を中止したほうがいい?

鼻水が出ているときは、鼻の粘膜が充血していて鼻血が出やすい状態です。また、吸引時に粘膜を傷つけてしまい、出血することもあります。鼻血が出た側の吸引は1日程度中止しましょう。鼻血が出ていないほうの吸引は普段どおり、回数も減らさなくて大丈夫です。

鼻水吸い器を衛生的に保つには? 吸引するたび消毒するの?

使用後は、最低限の汚れを水で洗い流せばOKです。症状が治まってしばらく保管するときもしっかり水洗いをして自然乾燥すれば問題ありません。気になるときは、鼻水吸い器の取扱説明書を確認した上で、哺乳びんの消毒液を使って、消毒して保管しましょう。

監修/岡本光宏先生 イラスト/ぱんとたまねぎ 取材・文/ひよこクラブ編集部

鼻水や鼻詰まりで寝苦しそうにしているのを見るのはつらいものですね。鼻水・鼻詰まりの症状はすぐによくなるものではないので、自力ではなをかむことができない赤ちゃんのためにもママ・パパによるこまめな鼻水の吸引が欠かせません。 “鼻水吸い器”を上手に使って鼻水・鼻詰まりの症状を少しでもラクに乗り越えましょう。


参考/『ひよこクラブ』2022年1・2月合併号「鼻水・鼻詰まりのケア 正解がわからない!」

※掲載している情報は2021年12月現在のものです。

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