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〈消費者庁が注意喚起〉寝返りしない低月齢の赤ちゃんも危険!ちょっとした油断が思わぬ落下事故に【小児科医】

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バウンサーに座っている、カラフルなおもちゃで遊んで女の赤ちゃん
※写真はイメージです
encrier/gettyimages

消費者庁 子どもを事故から守る!プロジェクトでは「バウンサーからの転落事故――使用時はベルトの装着を!」と注意喚起をしています。バウンサーは新生児期や生後1カ月ごろから使えるものが多いのですが、使い方を誤ると低月齢の赤ちゃんでもバウンサーから落ちて頭を打ったりすることがあります。子どもの事故に詳しい、小児科医 山中龍宏先生にバウンサーの事故を防ぐ対策などについて話を聞きました。

ベルト未装着で、2カ月の子がバウンサーから落下。寝返りしなくても要注意

消費者庁によると、実際に起きたバウンサーの事故は次のとおりです。

「バウンサーの背もたれを起こして、ベルトを装着せずに座らせていた。泣き声で気づくと、50cm下のマットに顔を下にして落ちていた。頭部の打撲と、鼻に出血を伴うけがを負い、通院が必要になった」(2カ月)

「子どもを低いバウンサーに乗せていたところ、ベルトを装着していなかったため滑り落ちて、後頭部をフローリングにぶつけた」(6カ月)

――バウンサーから落下した2人の子は、ベルトを装着していなかったようです。寝返りをしない低月齢の子も、ベルトをしないとやはり落下の危険があるのでしょうか。

山中先生(以下敬称略) 赤ちゃんは寝返りをしなくても、足で蹴(け)りながら少しずつ動きます。蹴って動くようになるのは1カ月ぐらいからです。そのため「寝返りしないから大丈夫!」とは思わないでください。
また事故の体験談の中には“50cm下のマットに顔を下にして落ちていた”とありますが、落ちた場所や落下したことにママやパパがすぐに気がつかないと窒息の危険性もあります。バウンサーのそばにクッションなどやわらかいものを置いておくのは危険です。顔が埋まってしまうと窒息してしまうことがあります。

――バウンサーから落下した事故の事例の中には「低いバウンサーに座らせていた」という報告もありました。低いところから落下しても、やはり危険なのでしょうか。

山中 座面は低くても、赤ちゃんの頭の位置は座面から+20cmぐらいの高さになります。頭から落下すれば、たとえば座面は40cmでも、約60cmのところから落ちて頭を打つことになります。座面の高さだけで判断しないでください。

ベルト着用を習慣化し、SGマークがついたバウンサーを選ぼう

バウンサーの事故を防ぐには、正しい使い方と製品選びがポイントです。

――バウンサーの事故を防ぐには、ベルトを装着し忘れないことが最も大切なのでしょうか。

山中 赤ちゃんの月齢に関係なくベルトの装着は必須です。ベルトの装着を習慣化しましょう。腰ベルトだけでなく、肩ベルトもあるバウンサーだとより安心です。またバウンサーの上で立ち上がったりするようになったら、使用しないほうがいいでしょう。正しく使うことが第一です。
しっかりした構造のものを選ぶことも大切です。

――しっかりした構造とは、たとえばどういう点をチェックするといいのでしょうか。

山中 SGマークがついたバウンサーを選ぶといいでしょう。SGマークとは、一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準、製品認証、事故賠償が一体となった制度です。構造や寸法、強度、安定性など多項目にわたり、安全基準に適合していることが認められた製品のみに表示することができます。製品を選ぶときの参考にしてください。

SGマーク

写真がSGマーク。バウンサーやハイ&ローラックは、SGマークの対象品目です。

――SGマークがついていないバウンサーも販売されているのでしょうか。

山中 SGマークがついていないバウンサーもあります。製品や取扱説明書などをよく見て確認してください。

バウンサーから落ちて元気でも、2~3日は様子を見て

バウンサーから落ちてけがをしたときは、あわてずに適切に処置を!打った・ぶつけた、切って出血したときの対処法を紹介します。

●打った・ぶつけた
意識があって元気ならば、患部を冷やし2~3日様子を見る。
どこを打ったか、ぶつけたかわからないときは、体中を触ってみて痛がらないか確認する。
次に該当する場合は受診する。
【1】意識がない・けいれんしている(救急車を呼ぶ)
【2】頭にブヨブヨした腫れものができた(診察時間外でも受診する)
【3】こぶができたが元気がある、嘔吐(おうと)したが元気がある(診察時間内に受診する)

●切って出血した
次の手順に沿って、湿潤療法(※)で止血をする。傷が深くて血が止まらないときは、形成外科を受診する。
【1】傷口をきれいに水で洗い流す(消毒液は使わない)
【2】出血している部分を清潔なガーゼで抑えて止血する
【3】出血が止まったら、ラップにワセリンを塗り傷に当てて、サージカルテープで留める。
【4】1日1回傷を水で洗い流し(消毒は不要)、ラップにワセリンを塗り貼り替える(新しい皮膚ができるまで繰り返す)

ラップの代わりに、湿潤療法
用のばんそうこうを使ってもOK。ただしばんそうこうは、【1】【2】のあとに貼る。

※湿潤療法とは「消毒しない」、「乾かさない」、「ガーゼをあてない」で痛みが少なく、きれいに傷を治す療法です。

●口の中や唇を切った
清潔なタオルやガーゼを当てて止血する。口の中は、傷が浅ければガーゼなどを当てなくてもOK。傷が深くて血が止まらないときは形成外科を受診する。

●鼻血が出た
抱っこして前かがみになり、小鼻の上を押さえる。

お話・監修/山中龍宏(やまなかたつひろ)先生

協力/一般財団法人 製品安全協会、取材・文/麻生珠恵、ひよこクラブ編集部

消費者庁の2カ月の子の事故の事例には「テーブルの上にバウンサーを置いていて、ベルトをしないで座らせていたところ落下した」という報告もありました。山中先生によると「家事の合間に、赤ちゃんの様子がよく見えるようになどの理由で、一時的にテーブルの上などにバウンサーを置く人もいます。また洗濯物を干している間、窓辺にバウンサーを置く人もいますが、落下したときコンクリートに頭をぶつけるような場所だと大変危険です。たとえベルトをしていてもおく場所には注意してください」と言います。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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