1人目出産で里帰りなし&ワンオペ育児に4カ月間密着取材 ママが直面した理想と現実のギャップとは
赤ちゃんが生まれ、わが子を迎えた大きな喜びとともに、妊娠中に予習したことと現実のギャップに戸惑い、子育てへの不安で胸がいっぱいになるママ・パパもいるのではないでしょうか。
今回紹介する宮本さん夫婦も、最初は不安でいっぱいの日々を送ります。でも、時間の経過とともに、赤ちゃんとの生活に自信がつき、うれしいことが増えていったと振り返ります。赤ちゃんを迎えた家族の生活が、どのように変わっていくのかを産後の4カ月間追いかけました。「はじめての赤ちゃん×産後すぐからワンオペ育児」の宮本さんファミリーのケースを紹介します。
1人目出産で里帰りなし&ワンオペ育児の実態は
里緒さん(25才)は育児休業中で、会社員の夫、隆行さん(27才)と娘の瑠波(るは)ちゃんとの3人家族。隆行さんは仕事が忙しく、早朝出勤&夜遅くの帰宅で、平日の家事育児は、産後すぐからほぼ、里緒さんのワンオペに。隆行さんは仕事が休みの日には、進んで家事・育児をするそう。
「家事も育児も楽しく両立できると思っていましたが、ワンオペ育児で、1日2時間眠れるかどうか、という日々。お産の痛みと慣れない育児、家事が滞ることもストレスで、産後1カ月ごろまでは、身も心もボロボロでした。
そんなある日、SNSで先輩ママたちの“あっという間に手がかからなくなって寂しい”という声を見て、この時間を大切にしようと娘に合わせた生活スタイルにチェンジ。完ぺきに家事をするのもあきらめ、眠れるときに寝るように心がけると、ラクになっていきました」(里緒さん)
【産後0~1カ月】寝不足+ワンオペでストレスフルに
「娘は、まとまった時間寝てくれず、ほぼ毎時間、授乳とおむつ替えの繰り返し。母乳の吐きもどしが多く、毎日5回以上の着替え…。私はひどい寝不足になり、大変でした。でも、一生でいちばん成長する新生児期に、一日中娘の顔を見ていられたのは幸せだったと思います。夫にこまめに様子を伝え、夫婦で共有できたから“つらいけれど1人じゃない”と乗りきれました」(里緒さん)
【産後1~2カ月】少しずつ寝不足が解消。心に余裕も
「外気浴やお散歩をするようになると、娘は徐々にまとまって寝るようになりました。私も娘がいる生活に慣れ、一緒にお昼寝ができるように。夜中の授乳も前ほどはつらくなくなり、少しずつ寝不足が解消。心に余裕も。
また、夫が早く帰宅した日は娘と一緒におふろに入ってくれるので、少し育児がラクになりました。ただこのころ、仕事が忙しくて、帰宅が遅い夫に娘が慣れず、夫が抱っこすると泣くように…。くじけないように、夫をフォローしました」(里緒さん)
【産後2~3カ月】娘が長時間まとめて眠るようになり、生活リズムが整ってきた!
「大変だったことは、なぜかいつも私たちが食事をするタイミングで、娘が目を覚ましていたこと。娘を泣きやませているうちに、いつも自分の食事が冷たくなっていました(笑)。そんな娘が、さらに長時間まとまって眠るようになり、私は朝早く起きて家事をして…という出産前の生活リズムに戻ってきました。ベビーカーで外に出るとご機嫌で、気持ちよさそうにスヤスヤとねんね。夫も育児に慣れ、娘はパパに抱っこされてニコニコとよく笑うようになり、幸せでした」(里緒さん)
【産後3~4カ月】娘と意思疎通ができるようになり、育児がますます楽しくなってきた
「視線、喃語(なんご)や笑い声、表情を駆使して全力で訴えかけてくる娘。泣き声が大きくなってきて、機嫌が悪いときは大変に!ママとパパを認識するようになって、意思疎通ができるようになり、育児がますます楽しくなってきました。目が合うたびに笑ってくれたり、キッチンで夕食の片づけをしている間、パパに抱っこされた娘は、リビングからずーっと私を見ていたり。娘を中心に私と夫が、やさしい気持ちで関係を築けるようになりました」(里緒さん)
取材・文/四辻深雪、ひよこクラブ編集部
今回紹介した、宮本さんの産後4カ月間の変化は、いかがでしたか。家族によって状況はいろいろ違うけれど、産後すぐは、大変さや不安を抱えるママ・パパが多いと思います。でも、宮本さんもそうだったように、この状況は“期間限定”ということがわかって、少し心が軽くなったのではないでしょうか。
参考/『初めてのひよこクラブ』2022年春号「3組の家族を追っかけ!ママ&パパの生活はどう変わる!?産後すぐ~4カ月間STORY」
※掲載している情報は2022年4月現在のものです。
『初めてのひよこクラブ』2022年春号には「3組の家族を追っかけ!ママ&パパの生活はどう変わる!?産後すぐ~4カ月間STORY」特集があります。