友利新 子どもがおふろでおしっこをしちゃうのには、理由があった!
おむつがはずれて、子どもが自分から「おしっこ」と言えるようになると、親はうれしいもの。でも、それが頻回だと心配になります。今回は、「入浴前にトイレに行ったのに、おふろでまたおしっこをしたがるのは病気のせい?」というママの悩みに、3人のママで皮膚科医の友利先生がアドバイス! ママ×医師 友利先生の子育てが楽しくなる処方箋#37
入浴時、息子のおしっこが近くなります。病気ですか?
<ママからの質問>
息子が最近、おふろに入る直前にトイレでおしっこをしたにもかかわらず、おふろの最中にまた行きたくなってしまうことが続いています。どうしてでしょうか? 病気が関連していたりするのでしょうか?また、改善できることがあれば教えてほしいです。(4才2カ月男の子のママ)
おふろでおしっこしたくなるのは、実はよくあることです
おふろ場で排尿したくなることは、実はよくあることです。適度な水圧で下半身が圧迫されると、利尿作用があるホルモンの分泌が増えます。それによって尿意を感じるようになるといわれています。ですから、息子さんだけでなく、結構、大人でもおふろ場で尿意を感じる人は多いのです。
つまり、おふろ場で排尿したくなること自体は、決して病的ではありません。ただ、大切なのは回数や量になります。3~4才の子どもであれば、1日に排せつされる尿の量は500~1000ml程度で、1日に4~7回程度、トイレに行くのが通常です。明らかにこれより多いことが続くようであれば、かかりつけの小児科医に相談してみてください。
文/友利新先生 構成/ひよこクラブ編集部
入浴時におしっこをしたくなるのはホルモンが原因で、病気ではないとのこと。同じ気がかりを感じていたママは、安心したのではないでしょうか。ただ、子どものおしっこについては、入浴時だけでなく普段から回数や量をチェックして、気になることがあれば受診したほうがいいようです。
大好評だった友利新先生の“子育てアドバイス”連載ですが、来月で最終回となります。次回のテーマは、友利先生の専門である、赤ちゃんの肌ケアについてです。最終回もぜひチェックして!