「なんでこんなもの買っちゃんだろう…」私のトホホな黒歴史から学ぶ買い物上手への道
今回のテーマは、欲しくて買ったものの、意外と使っていない物についてです。
無駄な物を増やしたくないけれど、ついつい買ってしまうこの心理。「これなら、家事に役立つ!」「これなら時短になりそう!」などと思ってしまうのですよね。口コミサイト「ウィメンズパーク」から、ママたちのそんな実例の声を紹介するとともに、無駄な物を買わずにすむ買い物テクニックを家事アドバイザーのおさよさんにアドバイスをいただきました。
なんで買ってしまったんだろう…という物が続々
ママたちからは、こんな物についての声があげられました。
<意外と多いかったのがキッチングッズ>
■ 散々迷って買ったエスプレッソマシン
「散々迷って買ったエスプレッソマシンとフットマッサージャー、そして、しまいっぱなしに。逆にホットサンドメーカー、圧力鍋、ホームベーカリーは大活躍!どれも同じように『あったらいいな』と思って買った物なのに、その違いはどこに?」
■ カレーをいっぱい食べたい! と思って買った大きい無水鍋
「ビッグサイズの無水鍋を『カレーいっぱい食べたいから!』と思って買いましたが、大きすぎて。一度、鯛のあら煮を作ったら絶品でしたが、面倒くさくてキッチンの一番高い棚の空間を埋めています」
■ 今は眠っているホットサンドメーカー
「ホットサンドメーカー。現在、冬眠中」
■ できあがるまで時間のかかるヨーグルトメーカー
「ヨーグルトを気軽に食べたいと思って、ヨーグルトメーカーを買いましたが、温度調整が難しいのと、できあがりまでに時間かかるので、使うタイミングを逃してます」
■ レンチンしか使わない多機能オーブンレンジ
「多機能オーブンレンジ。パンを焼こうと思ったけど、レンチンしか使ってない。
その他、圧力鍋、タジン鍋、ホームベーカリー、ホットサンドメーカー、コーヒーメーカー、アイスコーヒーメーカー、ヨーグルトメーカーと、あれこれ買いました。料理嫌いなのに、料理家電が欲しくなるのが不思議。買ったら料理する気がして買うんですが、結局しないんです」
<次に多かったのが美容グッズ>
■ 脱毛器はたんすの肥やし
「たんすの肥やしナンバーワンは脱毛器です。一度使用して『めんどくさ!』となり、以来、全く使っていません。現在、小学生の娘が将来使うかなぁーと残しています」
■ ハンドマッサージャー、気持ちいいけど…
「使ったら気持ちいいのだけど、必需品ではないのでお蔵入り」
■ 結局縛ってしまうので使わないヘアアイロン
「普段、髪を縛ってしまうので、結局コテは使わず…」
■美顔器を使わなくなった理由は
「美顔器、使ってません。美しくならなかったから」
■ 酔ってしまう腹筋トレーニングマシーン
「腹筋運動自体には良いんですが、頭を下げるのであの揺れに酔うんですよね…。ローラーで背中も痛くなるし。運動の効果より、気分が悪くなって寝込む時間の方が多くなり止めました。かさばるし、もったいなかった…」
<その他も続々>
■ コテージばかり泊まっているから使わないテント
「テントです。私は車の免許を持ってないので、キャンプ場を利用する際は、夫の運転がないと行けません。でも、夫がキャンプで求めるのは、綺麗なトイレに綺麗なお風呂、寝心地がいい寝具…と、もっぱらコテージ希望な人なので出番がないんです。私が買うか悩んだときは、『今からいっぱい使うかもしれんし買おう!』って背中を押したくせに(怒)。ほんと、もったいないです」
■ 子どもの休校中に買った鉄棒、トランポリン、バランスボール
「コロナ禍の休校中に、運動不足解消にと買った鉄棒、トランポリン、バランスボール。
鉄棒には洗濯物が干され、乾いた洗濯物はトランポリンに置かれて、バランスボールは邪魔者扱いになっています」
■ 1人になれる時間がないので使えない奥様スペース
「奥様スペース。家を買うときに、どうしても自分の部屋が欲しかったけれど叶わず、諦めきれずに作ってもらった奥様スペース。そこで読書したり書き物したりする予定でしたが、日々そんな余裕はなく、仕事・家事・育児が終わったらベッドに直行です」
失敗は、本当に必要な物に出逢えるチャンスにもなる
「便利そう!」「素敵!」とつい、ポチってしまう物たち。でも、いつも片付けられた部屋で暮らす人なら、そんな無駄な買い物はしないのでは?とのことで、家事アドバイザーのおさよさんに、お話を伺ってみました。
「お買い物の失敗の相談は私の元にもよくいただきます。
購入時の期待に満ちたワクワク感、その後、無駄になったと判明した時の絶望感…。
この落差で『お金を無駄にしてしまった…』と自責の念に囚われてしまった経験は私にもあります。
私の場合では、コロナ以降、お家時間に癒しを与えてくれる物に惹かれているようで、かなりの頻度でキャンドルを消費するようになりました。火災が怖いので、悩んだ末に調光タイプのランタンを購入したのです。
ところが店頭で試したときより、自宅だと電球の灯りが明るすぎる…。我が家の場合、こう言ったインテリア専用のライトに求める明るさは2wがいいのだと、いろいろと調べて判明しました。
そのランタンの電球は形も特殊なので、交換する場合はメーカーで購入を案内されてしまい、いまだに使えずにいます…。
ただ、失敗する確率は年々減っていきました。
お買い物の本質は、全て未来の自分や家族への投資です。
使わない物を箱に入れたまま、部屋の押し入れの奥に眠らせて、何年も無駄な買い物になったとモヤモヤ後悔しているのでしたら、ぜひ押し入れから出して箱を開け、購入時の自分の期待と、何故使わなかったのかを思い返してみて下さい。
そして、潔くさよならしましょう。
それで、その購入品が無駄になることはありません。それどころか、成功したお買い物以上に価値のある出逢いに変えることができます。
これだけ無数の商品が販売されている現代です。
私たちは、その中から一つ一つ、まだ見ぬ未来に期待して、物を選び取って日々の生活を豊かにしようと投資し続けています。
友だちから『すごく良い物だ』と聞いていたのに、我が家はそうでもなかったと言うことも多々あるわけで。人の感覚はそれぞれなので、自分にとって、本当に必要な物の答えは自分の中にあります。それを教えてくれるのは、自ら選んで失敗した購入品しかありません。ある意味貴重な出逢いです。
失敗した購入品から失敗した理由を、できるだけたくさん教えてもらい続けてください。
『私は店員さんから声をかけられると購入してしまいがち』『“運動不足解消” “アンチエイジング” “時短調理グッズ”などのワードに惹かれて購入した物には使わない物が多い』など、自分の失敗した時の買い方の傾向を知ることができます。
そして、『失敗したお洋服は私の所有している服に合わせにくかった。だから、購入時に3パターンは自宅にある服と合わせたコーデが完成するのか想像しよう』とか、『いつも出かける場所に、その服装が合わなかった。だから、買うときは、これを着てどこに行くか3か所は想像してみよう』、特定のキーワードがある物は、購入までに少し時間を置いた方がいいかも。生活する中でどのタイミングで使うか具体的に想像してみるのも。『便利グッズなら代用できる物を使って過ごして再度検討してみよう』などと考えられるようになるのです。
失敗から学び続けていると買い物センスが磨かれていきます。買い物上手さんは、自分自身の失敗の傾向や不必要だった理由をよく理解できている人のことかもしれません」
(お話/おさよさん)
失敗を後悔してばかりではなく、次の買い物につなげられれば、それは無駄にならないということですね。
(取材/文・橋本真理子)
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
おさよさん
PROFILE
家事アドバイザー。2児の母親。特技は時短掃除。2017年に出版した書籍「家事ぐせ」(主婦の友社)で簡単掃除術、整理整頓術が話題になり、テレビや雑誌などでも活躍。子育て世代のママ達からの支持が熱く、インスタグラムのフォロワー数は32万人。
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