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身体美容家 優木まおみ「体のバランスが整ったら、子どもとの向き合い方も変わった」

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タレント活動のほか、ピラティスのインストラクターとしても活躍する優木まおみさん。優木さんが考案した「マオビクス」を紹介する書籍発売を機に、ピラティスの魅力や自身の子育てについて聞きました。

産後の体調を整えたくてピラティスと出合った

――子育て中のママにとってピラティスの魅力はなんですか?

優木さん(以下敬称略) ピラティスは理学療法から発展したエクササイズなので、とても論理的。だから、時間がとりにくい中で効率的に運動をしたい人に合っていると思います。体形を整えたい人はもちろん、体調が悪かったり、力がわいてこなかったり、というママにもおすすめしたいです。

――優木さんがピラティスを始めたきっかけは?

優木 体重を戻したかったというのと、プロポーション以前に、とにかく体調が悪くて。腰も首も痛いし、眠いのに寝てもすぐに目が覚めてしまう。そんな状態から元気になりたくてピラティスを始めました。産後3カ月で初めてスタジオに行ったら、帰り道に体が軽く、気持ちも前向きになるのを感じたんです。

通ううちに体の変化を実感してきて、1年くらいしたらまわりからも「変わったね」「ピラティスってどんなところがいいの?」と言われるようになって。するともっとピラティスを知りたくなって、インストラクターの資格を取りました。私は何事も、何がいいのか自分で納得しないと取り入れられないタイプ。論理的なピラティスと相性がよかったんだと思います。

ピラティスを始めるきっかけを提供したい

――優木さん独自の「マオビクス」の考え方を教えてください。

優木 ひと言で表すと「簡単、おうちピラティス」です。ピラティスが難しいという人は体がかたくなっていたり、ゆがんでいたりすることが多いので、「リセット」という体をほぐすステップを取り入れました。そこに筋肉のバランスを調整する「リバランス」と、日常で体を整える意識を持つ「リマインド」を加えた3ステップに沿ったエクササイズを提案しています。今回の本では、動きを動物の名前で伝えたり、難しい部分を削ったりして、わかりやすさを大切にしました。ピラティスをやってみようと思うきっかけをつくることを意識していますね。

体のバランスが整ったら子どもと過ごす時間も変化

2人目出産後、体重が戻らず、今より+12kg!

――子育ての面ではどんな変化がありましたか?

優木 しんどさが減って、子どもと過ごす時間の気持ちが変わりました。公園のジャングルジムを登っている子どもに「ママ、こっち来て!」って言われても「いいよ」って断っていたのが、今は「よし、私も登ってみようかな!」って思えたり(笑)。子どもとの日常が華やぎました。

産後は赤ちゃんを前に「成長していく子どもと退化していく私」という構図をつくって落ち込んでいたこともありましたね(笑)。だけど、体のバランスが整ったらその考えが、「これからどんな私に出会えるんだろう?」という前向きな気持ちになれたんです。

年齢を重ねると当然、体はおとろえますけど、今は最悪の体調だった産後よりずっといいし、若いころあった不安が減って生きやすくなったなとも感じます。精神面は落ち着いたまま、体は年齢に応じてケアしていくのが理想ですよね。

――1人目のお子さんの産後はどのような毎日でしたか?

優木 子どもを育てる責任感と、社会から取り残されたような孤独感、でも、こんなに愛おしい存在はないっていう気持ちで混乱していました。今思うと、産後うつだったと思います。夜中も3時間以上続けて寝てくれないというのが1才ごろまで続いて…。夫とも協力して頑張ってきましたけど、妊娠中も産後もあまり変わらない夫に比べて、自分の体や心が変化することに落ち込んでましたね。

2人目の産後は現実に追われる大変な日々

※このグラフは優木さんの取材をもとに、編集部で作成したものです

――子育てが落ち着いて余裕が出てきた時期はありましたか?

優木 二女が2才くらいになるまではあまりなかったです(笑)。長女が2才のときに二女を妊娠したんですけど、長女、当時はイヤイヤ期。つわりもありましたし、毎日、やらなきゃいけないことに追われていました。

妊娠中に切迫流産(せっぱくりゅうざん)で1カ月入院して、長女を実家に預けたときもつらかったです。長女はさっきまで「大丈夫」って言っていたのに病院での別れ際に泣きだして、でも「がんばる」って言ってくれて、切なかったです。

二女の産後は、遊びたい盛りの2才児と新生児を抱えてのワンオペで、食材の買い物もひと苦労。心の状態としては長女の産後がいちばん暗かったけど、2人目の産後は現実的にやることが多くて大変でしたね。長女と二女がママ、ママって交互にやって来る感じ。2人を出産した30代の記憶はあまりないです(笑)。自分の人生を生きた気がしないというか、あっという間に過ぎ去りましたね。

親になる以前に自分らしく生きてほしい

ピラティスを始めて、“今”のいちばんよい体に。42才2児のママの優木さん

――今、赤ちゃんを育てている読者にメッセージをお願いします。

優木 赤ちゃんを育てていると、まわりのママはすごいとか、ちゃんとしていると思ってしまうかもしれないけど、そんな必要はなくて。子育てはこれからも長く続いていくし、子どもが大人になってからも親子の関係は続いていくので、ちゃんとした親になろうとするより、ママ自身が自分らしく生きてほしいと思います。

しっかりごはんを作らなきゃってプレッシャーを感じてしまう人も多いと思いますけど、今はネットスーパーも便利だし、出来合いのお総菜などもうまく活用してほしいですね。私自身、二女の産後は、3才児のごはんと離乳食と自分が食べる食事をちゃんと作るのは無理でした(笑)。子どものごはんを作ったら、自分用には出前をとったり、鍋で具材を煮ただけのごった煮を食べていたりしました。当時はインスタグラムで料理写真もアップしていませんでしたね。鍋のまま食べていたから(笑)。

運動も同じですけど、完璧にやろうと根を詰めると長続きしません。育児本やセオリーのとおりにできなくても大丈夫。ほがらか母ちゃんでいられるように、自分のことも癒やしてあげてほしいです。それがお子さんにとってもいいと思います。


お話/優木まおみさん 撮影/布施鮎美 取材・文/川辺美希、ひよこクラブ編集部

ピラティスに取り組んだことで、体が変わって心も前向きになったという優木さん。子育てに疲れたら休息も大事ですが、少しの時間を見つけて、体力づくりに取り組んでみるのもいいかもしれません。


参考/『ひよこクラブ』2022年4月号「優木まおみさん SPECIAL INTERVIEW PLUS」

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

優木まおみさん(ゆうきまおみ)

PROFILE
1980年、佐賀県生まれ。2002年に芸能界デビュー。バラエティー番組、雑誌モデル、情報番組のコメンテーターなどで活躍するほか、ピラティスのインストラクターとしても活動。ピラティスをベースにした独自のエクササイズ「マオビクス」を考案。

『マオビクス 背骨から身体を変えるおうちピラティス』 (株式会社リブレ)

ピラティスのインストラクターの資格を持つ優木さんが、ピラティスをベースに考案した「マオビクス」を紹介。「リセット」「リバランス」「リマインド」の3ステップで、身体本来の機能を引き出し、体と心を変える方法を伝える。

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